MMD研究所は、乳幼児のスマートフォン利用に関する調査を実施し、結果を公表しました。調査結果によると、日頃からスマートフォンに接触している乳幼児は57.1%、うち29.6%が「ほぼ毎日」スマートフォンに接触していることが明らかになりました。
今回の調査は、0〜5歳の子供をもち、スマートフォンを所有している20代~40代の女性を対象として、2016年1月19日~1月20日に実施。556人から有効回答を得られたとしています。
子供の年齢別で見ると、年齢が大きくなるにつれ、1人でスマートフォンで遊ぶ割合が増え、5歳では計74.1%の子供がスマートフォンに接触しています。
次に、子供がスマートフォンで遊んでいると回答した人を対象に、その接触頻度を尋ねたところ、「週に2~3回程度」が32.1%、「ほぼ毎日」が29.6%、「週1回程度」が16.7%となりました。約3割もの乳幼児が、毎日のようにスマートフォンに接触していることがわかります。
さらに、子供とスマートフォンでどんなことをしているかを複数回答で聞いたところ、「動画を見ている」(61.9%)、「写真を撮ったり、見て遊んでいる」(53.5%)、「子ども向けのゲームアプリで遊んでいる」(43.4%)が上位の3つとなりました。
また、子育てにおけるスマートフォンの役割を聞いたところ、もっとも多かった回答が「静かにさせるため」(31.8%)、次いで「一緒に遊ぶため」(26.4%)、「教育・知育が出来る」(21.4%)となりました。一方、「子育てではスマートフォンを必要とない」と回答した人も29.9%にのぼりました。
なお、同調査では、子供が早い時期からスマートフォンに触れることに対してどのように思っているかも聞いています。それによると、「やや反対」と「反対」を合わせて、70%の母親が子供のスマートフォンの接触に反対していることがわかります。
本心では、あまりスマートフォンを使いたくないと思いながらも、子供を静かにさせたり、遊ばせるために、やむをえずスマートフォンを使ってしまう......そんな母親たちの複雑な事情が見えてきます。