ついにきた! Galaxy S7ハンズオンレビュー
マイクロSDスロットと耐水機能が復活!
現在バルセロナで開催されているモバイル・ワールド・コングレス(MWC)にてサムスンの新型フラッグシップスマートフォンGalaxy S7がついに発表されました。海外では3月11日に発売されるそうです。それではさっそく実機を手にした米ギズのハンズオンレビューをどうぞ。
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Galaxy S7ではカメラやデザインといったさまざまな点が改善されました。しかし、何より嬉しいのがマイクロSDスロットと耐水機能の復活です。これで気軽にマイクロSDカードで容量を増やすことができますね。でも、それだけではありません。新しく発表されたGalaxy S7とGalaxy S7 Edgeについて知っておくべき6つのポイントをまとめました。
耐水機能とマイクロSDカードが復活
昨年のGalaxy S6ではデザインが改善されたにも関わらず、マイクロSDスロットと耐水機能が廃止され多くのユーザーにとって非常に残念なことでした。しかし、Galaxy S7では心配ありません。ハイブリッドSIMトレーを搭載したことで、S7は最大200ギガバイトまでストレージを拡張することができます。防水・耐塵性能もIP68で、(理論的には)一緒にシャワーを浴びることだってできちゃいます。ただ、水で濡れた状態だと静電容量方式のタッチパネルはほとんど機能しなくなってしまいますが...。
サムスンは背面カメラの出っ張りを数ミリ削ることにも成功しています。また、Galaxy Note5のような丸みを帯びた背面デザインになったことで持ちやすさも格段によくなりました。ここ最近の端末の中でもトップクラスですね。
すばらしいカメラ性能がさらにすばらしく
具体的なカメラ性能についてのレビューは今後またの機会で行ないますが、たった数分間の使用でS7のカメラ性能の良さを実感しました。特に良くなったと感じたのが、暗い場所での使い勝手の良さです。たしかにカメラの画素数は16万画素から12万画素に下がりましたが、センサーに搭載されているひとつひとつのピクセルが大きくなったことにより、S6と比べて56%多くの光を捉えることができるようになったそうです。F1.7の明るいレンズと改善されたオートフォーカス性能により、Galaxy S7のカメラは今まで私が見たスマホのカメラの中で類を見ないものに仕上がっています。
残念ながらサンプル写真はありませんが、外のニューヨークの景色を撮ってみたところ、一瞬で起動したカメラはHDRで正確な色を捉え、ズーム最大でも細部まで信じられないほどよく写していました。
常時表示オプション
多くのスマートフォンが低電力で時計周りの情報を常に表示できるよう挑んできたわけですが、ついにサムスンがそれをやってのけました。エネルギー効率のよいAMOLEDディスプレイとSnapdragon 820プロセッサーを採用したことにより、時間、カレンダー、通知機能、そして壁紙をも常時表示するオプションが追加されました。悪い点をあげるとするならば、多少、常時表示オプションが制限されている点ですかね。通知内容を読むことまではできません。しかし、もしサムスンが本当にこれらすべての情報をバッテリーをほとんど消費せずに常に表示できるのであれば、これは大きな利点となるでしょう。
サムスンがゲームとVRに本気に
サムスンは常にスマートフォンでVRヘッドセットを使ってきた先駆者ですが、S7でも変わることはありません。S7は100ドル(約1万1000円)のGear VRヘッドセットにはもちろんのこと、新しく発表されたGear 360カメラにも対応しています。ユーザーはS7に搭載されたプロセッサーだけでVR動画をつくることができてしまいます。また、Gear 360をS7に接続すれば、ライブプレビューが確認できるようになるほか、その他の機能も利用できます。
ゲームにおいてはハードウェア面だけではありません。Galaxy S7に搭載されたカスタマイズされたバージョンのAndroid、TouchWizにはゲーマーにとって嬉しい機能が搭載されています。ゲーム中に電話やテキストメッセージが来ても、小さなアイコンで表示されるだけなので、毎回中断させられることはありません。すでにこのようなツールは他のアプリにも搭載されていますが、サムスンの方が断然使いやすいです。
Edgeはマシになった
Galaxy S6 Edgeが発表された際、その見た目には驚きましたが、それ以上のインパクトはなくイマイチなものでした。しかし今回も、さらに多くのパネルを追加したGalaxy S7 Edgeを継続してサムスンは発表してきました。しかもいくつかのパネルはサードパーティによるものです。このS7 Edgeに搭載されているパネル機能はカスタマイズ可能で、例えば、上司によくメールをする人なら、既に上司宛の情報が入力された状態のメールアプリを起動できるショートカットが作成できます。
通常のS7にも改善されたApps Edge(アプリのショートカット)やPeople Edge(連絡先のショートカット)、さらに一新されたTasks Edgeが搭載されています。これらのショートカットのサイドバーの大きさは二倍になり、より多くのショートカットを登録することが可能に。しかし、より大きな5.5インチディスプレイのS7 Edgeの方が、さらに多くのショートカットを登録できます。また、お気に入りの連絡先から着信があった時のライトダンスもS6に引き続き行なわれます。
サムスンはさらにヤフーとも協力してS7 Edgeに機能追加をしています。スポーツのスコアやニュース速報などが簡単に確認できるようにし、Edge機能を単なるギミックではなく、無くてはならないものにしたいのでしょうね。しかしなぜ同じ機能を通常のS7にも搭載しなかったのか未だに疑問ですが...。
それでも変わっていない点もたくさん
Galaxy S7は昨年のモデルを洗練したものではありますが、それでもまだ改善されていない点があります。私が使った端末にはアプリがたくさんプリインストールされていて、使うことのないマイクロソフトのアプリなんかは消すことすらできません。
TouchWizのデザインもAndroidに馴染むようさり気ないものに改善はされていますが、今までのものとそんなに大きな変化は感じません。実はS7のレビューをしている際に、間違えてS6を手にとってしまったのですが、古いOSを見るまで気づきませんでした。なので、昨年のモデルのデザインが嫌いな方はS7も好きになれないでしょう。
また、多くのAndroid機は新しい規格のUSB-Cを採用しているにもかかわらず、S7はマイクロUSBのままです。多くの方にとってこれは問題でないと思いますが、あるに越したことはないです。
あ、それと、バッテリーの取り外しは残念ながらできません。
最後にGalaxy S7のスペックをおさらいしておきましょう。
・OS: Android 6.0 with TouchWiz
・CPU: Snapdragon 820 processor/ Exynos 8890
・Screen: S7 - 5.1インチ 2560x1440 Super AMOLED (577 PPI) / S7 Edge - 5.5インチ 2560x1440 Super AMOLED (534 PPI)
・RAM: 4GB
・ストレージ: 32GB + microSD up to 200GB
・カメラ: 背面12万画素 (f1.7 and OIS) / フロント5万画素 (f/1.7)
・バッテリー: 3000 mAh / 3600mAh
・サイズ: S7 - 142.4mm x 69.6mm x 7.9mm / S7 Edge 150.9mm x 72.6mm x 7.7mm
・重さ: S7 - 152g / S7 Edge - 157g
・色: ゴールド、ブラック、シルバー(S7 Edge限定)
・価格: 未定、おそらく$700あたり(約8万円)
・その他: 耐水・防塵 (IP68)、MST/NFC、 Qi/PMAワイヤレス充電、常時表示機能
source: Galaxy S7
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(kazoomii)