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JKだけど読んだ小説の感想を淡々と上げていく | ライフハックちゃんねる弐式

ライフハックちゃんねる弐式書籍・読書 > JKだけど読んだ小説の感想を淡々と上げていく

2chまとめのまとめまとめ+2ちゃんねるmm\(^o^)/アンテナシェア無気力↓朝目 ブーン| ロリポ| しぃはいよる

2016年02月25日

23Comments |2016年02月25日 12:40|書籍・読書Edit


1 :VIPがお送りします

読んでる小説の偏りが激しい
好きな作家の本は何冊も出す
あんま面白くなかったやつは酷評するかもしれない

一応気を付けるけどネタバレ嫌な人は見ない方がいい

自己満スレだけど淡々と上げていきます


16/02/23 11:17 ID:j7F3mdiOe.net

4 :VIPがお送りします

『君の膵臓を食べたい』 住野よる

友達が絶賛してたから貸してもらったけど、
読み終わっての感想は「へぇー」って感じだった
期待しすぎてたのかもしれない

あらすじは、病気で余命が残り少ない女の子と男の子が紡ぐ日々の中で、
青春のエピソードと交えながら、
ほろ苦かったり甘酸っぱかったりする感情を描いていくっていう感じです
『セカチュー』『余命一ヶ月の花嫁』『僕の初恋を君に捧ぐ』
とかのパターンですね

まず病気の女の子の描写が(っていうか地の文が)ラノベっぽくて「こんな女子いるの?」って思っちゃったし、
主人公の男の子に大した魅力が見つからず、どうして女の子が残り少ない余生をこの男の子に執着できるのか謎だった
けど読みやすかったし、一部分一部分では感動するような場面に出会えたところもあった
タイトルの意味もわかったときに「なるほどな」と思えた

でも正直に言ってしまうとここまで売れる意味はよくわかりません
セカチュードラマ版が好きだったこともあってやっぱり期待値が大きすぎたのかも


16/02/23 11:18 ID:j7F3mdiOe.net

6 :VIPがお送りします

続けて


16/02/23 11:20 ID:BNX4D3Cu0.net

7 :VIPがお送りします

君の膵臓を食べたいはなろう産って聞いた


16/02/23 11:20 ID:Sf2ELd8y0.net

8 :VIPがお送りします

ZOO 乙一

わりと暗かったりおどろおどろしかったりする話が多めの短編集
小学生の頃に初めて読んだので当時の私にはダークすぎた
seven roomsとかグロ! なにこれ! って思いながら読んでた記憶
しかしさすが乙一やっぱり面白い
お気に入りは『カザリとヨーコ』と『神の言葉』
その後ダークな小説にしばらくはまったのはたぶん乙一のせい

上で挙げた三つを軽く紹介しておくと

『seven rooms』
何者かに殴られ、気づけば得体の知れない部屋の中に閉じ込められていた姉弟
どうやらうかうかしてると数日後に殺されてしまうらしい
姉弟愛が魅力 ラストの余韻には切なくて胸が苦しくなる
弟いるし仲いいけどたぶん私にこの行動は取れない

『カザリとヨーコ』
カザリとヨーコは双子
妹のカザリは母親に猫かわいがりされてて学校でも人気者、
主人公のヨーコは家では母親からもカザリからも家畜以下の扱いを受けるし学校ではひどいイジメを受ける
唯一ヨーコのことをかわいがってくれるおばあさんと出会うけど、その後……

『神の言葉』
主人公は意思を持って何かを囁けば相手に思い通りの行動を取らせることができるという能力を持つ(動物や植物にも有効)
厭世的な主人公は周りに気を使って生きなきゃいけない息苦しさや社交的な弟に対する劣等感から、
ついに取り返しのつかないことをしてしまうが……

知ってる人多いだろうけど、
もし未読で気になった人がいたら読んでみる価値あると思う

余談だけど実写版で出演してるショタ時代の神木くんめっちゃかわいかった


16/02/23 11:20 ID:j7F3mdiOe.net

9 :VIPがお送りします

ダレン・シャン

本にのめり込むきっかけになったシリーズ

親友スティーブの誘いを受けて見世物サーカスへ行き、ほんの出来心からサーカスのキャストであるヴァンパイア・クレプスリーの飼いグモを盗んだことから、
いろいろあってなんとヴァンパイアにされてしまい、
家族や友達との決別を余儀なくされるダレン少年の冒険譚
その後はスティーブと対立してしまい自分の運命に苦しむことになる

小学生の頃、誕生日に「なんでも好きなもの買ってあげる」って連れてってもらった本屋でマンガばっかリクエストしてたら
「小説も読め……」
って買い足された

ZOOと同様ちょっとグロいし子供にはよくわかんないような深いエピソードとかも出てくるけど、
一人一人キャラ立ちしてるし、
小学生の頃の私も素直に感動できたいい冒険小説だったと思う
サンデーでマンガ連載してたし知ってる人も多いのかな?
今読み直すとまた違った発見があっておもしろい

ちなみに同作者のデモナータはグロ過ぎて一巻しか読んでません
クレプスリー伝説も気になってはいるけど未読


16/02/23 11:24 ID:j7F3mdiOe.net

10 :VIPがお送りします

見てるよ〜


16/02/23 11:27 ID:5HRPDL/0p.net

13 :VIPがお送りします

>>10

ありがと!


16/02/23 11:28 ID:j7F3mdiOe.net

11 :VIPがお送りします

どんなJKなのか気になるよー


16/02/23 11:27 ID:U8fSPcXdp.net

14 :VIPがお送りします

>>11

身長158cm
小説家になりたいワナビ


16/02/23 11:29 ID:j7F3mdiOe.net

12 :VIPがお送りします

都市伝説セピア 朱川湊人

世にも奇妙な物語の中では言わずと知れた名作『昨日公園』の原作が入ってる短編集
去年?有村架純さん主演でリメイクするってことで話題になったから
それで興味を持って読んでみた人も多いと思う
人間の内に潜む狂気を淡々と、だけど綺麗に描く話が多い

「都市伝説」っていうだけあって、
すべての話で現実では起こりえないような怪異が起こる
どれも素晴らしいけど、私は氷漬けにされた河童に魅せられた男の話『アイスマン』が好きだったなぁ

他にも都市伝説になりたいと願った男の話『フクロウ男』、死者に恋した女の狂気『死者恋』などなど

何度も過去に戻って友だちの死を回避しようとする少年の話『昨日公園』はこの中では唯一爽やかで素直な話だったけど、
切ない感じが本当に見事
『月の石』もわりかし明るい話だったかな?
その他の短編は不気味な雰囲気の中に切なさが共存しててなんとも言えない余韻が残る
昭和独特のセピアな感じが好きな人にはおすすめのホラー短編集


16/02/23 11:28 ID:j7F3mdiOe.net

15 :VIPがお送りします

蹴りたい背中 綿矢りさ

賛否両論だけど私は好き
(苦笑)とかは確かに地の文にふさわしくはないかもしれないが

主人公のハツは高校入学以降友達がいなくて孤独な日々を送る干からびた女子高生
そのハツがモデルのオリちゃんに心酔するこれまた友達のいない根暗男子・にな川との交流を通して青春する話

「青春」って書くとちょっと語弊があるかもしれない
文章全体を通して描かれるのは
ハツorにな川のぼっちエピソード・にな川の根暗でちょっとキモいオリちゃんオタクっぷり・そんなにな川を何故かいじめたくなるハツ
っていう薄暗い感じだから、そんなに明るくはない
なのにどことなく爽やかなのは何故だろう

好きな人がいたら共感できるかもしれない
「あーなんで私を見てくんないの? オリちゃんあんたの存在すら知らないよ?」
って気持ちすごくよくわかります
それでいて自分の気持ちに気づけない不器用なハツもなるほどネクラっぽい
私は共感!

万人受けするかどうかはよくわかんないけどとりあえずオススメ

「これが芥川賞なんだー」とは思ったけど
てか芥川賞の基準ようわからん

好きな作家の一人です


16/02/23 11:32 ID:j7F3mdiOe.net

16 :VIPがお送りします

ダレンシャンサンデーで読んでたわ
なっついなぁ


16/02/23 11:32 ID:8TMGQ7Vfd.net

17 :VIPがお送りします

『放課後の音符』 山田詠美

作者名でピンとくる人も多いんじゃないかな?

主に女子高生の心の揺れ動きを描いたおセンチな短編集

……との前情報を持ってたから『蹴りたい背中』的な感覚を期待して読んだけどそれが間違いだったのかもしれない

だいたいの短編に「好きな人とのセクロスは素晴らしい」みたいな信条が出てくるけど
そもそも経験がないのでイマイチ共感できず

文章のリズムも独特で、最初はそれが心地よかったけど段々冗長に思えてきてしまったのは私の読書量が単に足りないって言うのもまた一因だろう

でも男の子に恋する女の子の気持ちは共感できる部分も多くて、
そこら辺の切なさとか上手いなと思わされる短編ではあった

また、同作者の代表作「ぼくは勉強ができない」も立ち読みしかけてやめてしまったので、
私には作者さんが合わないだけかもしれない
逆に「ぼくは勉強ができない」が好きな人にはオススメできる一冊なのかも


16/02/23 11:35 ID:j7F3mdiOe.net

18 :VIPがお送りします

『DINER』 平山夢明

グロいグロいでも食べ物の描写がおいしそう!
っていう謎の前評判に釣られて買った一冊

夢中ですぐ読み終わった
一言で言うと面白かったです(小並)

ほんの出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出したオオバカナコは、
凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制のダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。
そこは、プロの殺し屋たちが束の間の憩いを求めて集う食堂だった
――ある日突然落ちた、奈落でのお話。(Amazonからコピペ)

あらすじは以上だけど、出てくる殺し屋がとにかく個性豊かで面白い
全身傷だらけの殺し屋『スキン』、見た目は子供、中身は悪魔な殺し屋『キッド』それ以上もわらわらわら……十人十色。

食堂のオーナー・ボンベロとオオバカナコの間に少しずつ絆が芽生えていく
アクションの臨場感はもちろん、ほんとにおいしそうでお腹すいてくる食べ物の描写も魅力

特にラストのドンパチは洋画みたい
つい泣いてしまうシーンもあった

ボンベロとオオバカナコ仲良くなるの早すぎじゃない?
っていうツッコミどこはあるけど、
グロいの平気でエンタメ小説読みたいと思ってる人にはオススメです!
私はあんまりグロいと思いませんでした

ちなみにショタコンゆえ殺し屋キッドくんをもっと見ていたかった


16/02/23 11:40 ID:j7F3mdiOe.net

19 :VIPがお送りします

『カラフル』『ラン』 森絵都

カラフルとランは全く違う話だけど系統が似てるので一緒くたにしました

カラフルは有名なのでだいたいの人が知っているのでは?
ということでランのあらすじだけ紹介

主人公・環は九年前に事故で家族全員を亡くして以来無気力に生きている大学生
ある日、知り合いの紺野さんからもらった自転車で走っているとなんと死んだ家族が暮らしている世界に紛れ込んでしまった!
自転車を使って現世と家族の間をしばらく行き来してた環だが、
やむを得ない事情で自転車を手放すことになる
家族に会いに行くため、自分の足で走っていく決意をするが……?

家族を亡くしたことがある人なら共感できる部分が多いんじゃないかと思う
人の「死」と「生きる」ってことを見つめ直させてくれる作品

一方『カラフル』は一度自刹した「僕」の目を通して生きてくことの不条理さとか、でも捨てたもんじゃないよ、ってこととかを学んでいく作品

語り出すと死生観とか混ざってきてわけ分かんないことになるのでやめます
どちらもオススメです
文句無しの2冊!


16/02/23 11:44 ID:j7F3mdiOe.net

20 :VIPがお送りします

今のところ全部読んだことある
THE女子高生って感じだな(他意はない)


16/02/23 11:46 ID:s7HaW/RsM.net

21 :VIPがお送りします

>>20

え、嬉しい!
よく趣味が古いって言われるからネカマ疑われそうだなって思ってた


16/02/23 11:48 ID:j7F3mdiOe.net

23 :VIPがお送りします

>>21
いや結構古いと思うww
おすすめかなんか参考に読み漁った感じか?


16/02/23 11:52 ID:s7HaW/RsM.net

25 :VIPがお送りします

>>23

図星です笑
neverまとめとかとりあえず色々見て読んでる!
あとは2chでオススメされてたやつとかも興味もったら買ってみることにしてる


16/02/23 11:55 ID:j7F3mdiOe.net

22 :VIPがお送りします

『ボトルネック』 米澤穂信

何か盛り上がりに欠けて退屈な上に全編通して薄暗かった本

テーマがすごく面白いと思って読み始めたけど、あまりにもどうにもならん感じが合わなかった

あと、キャラ造形がどことなくラノベ・アニメっぽいっていうか、なんというか……
地の文とか、登場人物の話口調なども含めて、あんまりリアル感が感じられなかった部分がある

でも「ボトルネック」っていう言葉の意味、
その存在について考えさせられた本だった
学校でたまに見かけるあの子のこと
何かどんくさくて、話しててもつまんなくて、ぱっとしなくて、どことなく人をイライラさせるような雰囲気がある子
そういうのって生まれ持ってのもので、
もし自分がこうだったらどうなんだろう?
って考え始めたら恐ろしくなった

そういうことを考えさせたい一冊なんだったらその試みは成功だったんだと思う
人の気持ちを明るくさせるようにって書かれた話でもないしね

私は苦手な文体だけど、好きな人は好きなんだろうなという印象


16/02/23 11:48 ID:j7F3mdiOe.net

24 :VIPがお送りします

『子供たち怒る怒る怒る』 佐藤友哉

なんかやたらと工□くてグロい話が多い短編集
ダークな短編集だけど、ZOOよりも俗っぽい
近親相姦、無差別殺人、ロリコン、剛姦etc……とってつけた感のある属性がこれでもかというほどに詰め込まれている
ゆえに感じてしまうこのチープ感はもしかしてわざと?
この人も確かメフィスト賞出身で、それに釣られてブコフで買った覚えがある

途中まで読み進めてって、俗っぽすぎて「ふーん……」って感じのちょっと冷めた目で見てたんだけど、
忍耐力皆無な私が何だかんだ最後まで読んじゃったってことは続きが気になったって言うのも事実で

ある程度の俗っぽさは必要なんだなと思いました(稚拙)

特に執拗なグロシーンや性的描写には辟易っていうか、
「もうあんたの性癖はわかったよ」
とか思いつつも読み進めてしまったという事実

どの話も「俗っぽかったなぁ」とは思うんだけど、
最後の話の『リカちゃん人間』これにはすごく感動した

家族からもクラスメイトからも赤の他人からもボロ雑巾みたいに扱われてるのに「私はお人形」って思い込むことで平静を保つリカちゃんが、
あることをきっかけに「お人形」をやめて抗うことを決意する話
乙一の『カザリとヨーコ』に話の流れが似てる

やっぱりグロとか工□とかが露骨で俗っぽいんだけど、
『リカちゃん人間』にはいたく感動した自分がいた

こんだけ俗っぽい俗っぽい言っててたまに本棚から取り出しちゃう時点で、
実はちょっと気に入ってるんだと思います

一般的には表題作の『子供たち怒る怒る怒る』が有名なので、
そっちのあらすじを見て購入を考えるのもいいかもしれません


16/02/23 11:52 ID:j7F3mdiOe.net

26 :VIPがお送りします

『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

題名が綺麗だったというのと、
例によってショタ主人公に釣られて購入

おどろおどろしいというか、なんとも言えず気分が悪くなるような描写も随所に見られ、
読んでる時に「あれ、青春ジュブナイル的なやつじゃないんだ」と自分の勘違いに気づき、
というか描写がいちいち気持ち悪すぎて若干引いてたけど、
ラストのどんでん返しは圧巻で夢中でページをめくった思い出の中3の冬
なぜこの本を冬に読んだのかはあんまり覚えてない

あらすじとしては、
自刹した同級生のSくんが蜘蛛として生まれ変わって主人公・ミチオの元にやって来て、
「僕は自刹じゃない、犯人は担任なんだ!」
と主張するSくんのために奮闘するミチオのひと夏の冒険

……って言えば聞こえはいいけど、
まぁそんなに爽やかな小説ではない
それどころかなんか狂気じみてる

特にショタコン教師の描写は生々しすぎていくら私自身がショタコンと言えど吐き気を催すほど

が、それらの生理的嫌悪感を乗り越えてでも読む価値があると個人的には思う
賛否両論の小説だから、一概には言えないけど

ちなみにそれまでミステリーがあんまり好きじゃなかったけど、
これをきっかけにミステリーがちょっと好きになりました
っていうか、「ミステリーだから」っていう理由で本を敬遠することがなくなった

読んでみて面白かった『龍神の雨』『シャドウ』も同作者の本としてオススメしておきます
この人の本読むと、終盤間際らへんのどんでん返しでいつも「クソ! やられた! そういうことだったか!」って思わされるのは私がミステリーをあんまり読まないからなんだろうか


16/02/23 11:57 ID:j7F3mdiOe.net

27 :VIPがお送りします

>>26
この人はミステリ読み慣れてても異色だと思う
特にこの作品は一見普通の日常小説に見えるから他人に勧めた時の反応が面白い


16/02/23 12:01 ID:s7HaW/RsM.net

28 :VIPがお送りします

『輝く夜』 百田尚樹

父親に貸してもらって読んだけど、
「そんな……言うほどいいか?」
って言うのが正直な感想でした

コンセプトとしては、散々な日々を送っていた人に起こる、聖夜の奇跡を描いた短編集って感じだと思います

話の流れがどれもテンプレというか単純すぎてひねりがないし、さらにはロマンチストすぎて気持ち悪いと思ってしまいました

そしてAmazonのレビューを見ると概ね好評のようだったので、自分の感性を疑いました
良さがわかりたくて二、三回読み返しましたが合わないものは合わないんですね

でも同作者の『モンスター』はそれなりに面白かったので(ベストセラー作家相手に偉そうですみません)、
文体が少し苦手ですがシナリオを考えるのは上手な方なのかなと思いました

永遠の0も気になってはいるのですが、
あれだけ分厚いのにハズレだったら嫌すぎるので読んでません
既読の方がいましたら感想お願いします


16/02/23 12:02 ID:j7F3mdiOe.net

29 :VIPがお送りします

>>28
この人はむしろ永遠のゼロの一発屋だからおすすめ
何故こんなにメディアに後押しされてるんだか謎
軽くて読み易いってのはあるけど


16/02/23 12:04 ID:s7HaW/RsM.net

30 :VIPがお送りします

>>29

レスどうも!
めっちゃ推されてますよね
父親と弟がハマって読んでたんですが、
家族内で私だけ趣味違うので合わないんじゃないかと思って敬遠してました

どっちかに貸してもらってみます!


16/02/23 12:06 ID:j7F3mdiOe.net

31 :VIPがお送りします

『ぼくのメジャースプーン』 辻村深月

「ショタが主人公」っていうのに釣られて何度か読もうとしたけど、
結局分厚いからやめて、
でも本屋でやたらと見かけるから根負けして買ってみたらこれが大当たりでしたっていう一冊

主人公の「ぼく」は、隠れてみんなにブスって言われたりとか、都合よく利用されがちな、
だけど優しくて芯の強い「ふみちゃん」のことを大切に思っていた
そんなふみちゃんが、みんなが飽きてからも熱心に世話を続けていたうさぎが、
ある男によって惨殺されるという事件が起きる
犯人の医学部生の男は悪びれもしない
それどころか虎視眈々と父親のコネを使って医学部に戻る隙を伺ってるような男
血まみれのうさぎを目の当たりにしたふみちゃんは言葉を発さなくなり、幼なじみの「ぼく」の呼びかけにも応じなくなる
つまりは心を閉ざしてしまう
そんなふみちゃんのため、「ぼく」は男に復讐することを決意する

大筋はこんな感じだけど、とにかく良かったとしか言いようがない
まず、あっけらかんとしてるけど時に残酷な小学生の描写がリアル
きっと悪気はないんだけど、見ていて胸が苦しくなる

人によって善悪の基準は違うけど、だからこそ自分の中に「正しい」と思うものをいつだって持っていなきゃいけない
自分のメジャースプーンで測り取らなきゃいけない
自分にとって何が大切なのか、見誤らないように

好きな本ほど多くを語れないっていうこのジレンマなんなんでしょうね

それなりに厚いけど案外スイスイ読めます
自信を持ってオススメします


16/02/23 12:07 ID:j7F3mdiOe.net

32 :VIPがお送りします

『煙か土か食い物』 舞城王太郎

独特のリズムの文章に圧倒される人は少なくないと思う
西尾維新とか辻村深月を輩出してるメフィスト賞出身のイロモノ作家
最初は「ハァ? なんだこれ?」と思いつつなんやかんやで癖になる
一応ミステリだけど謎解き要素は薄く、
どっちかっていうと暴力暴力暴力! 理不尽な暴力! どうや! 俺は抗ったるで! って感じの小説

特に私が秀逸だと思うのは主人公の四郎を中心に描かれる暴力まみれの一家・奈津川家の描写
どんなにクズでも、どんなに理不尽なことされても、
「家族だから」っていう切っても切れない腐れ縁に支配されざるを得ない
好きでも嫌いでも、結局は「愛さざるをえない」
結局はそういうことなんだと思う

工□いしグロいのであんまり人には薦めたことないけど
そういうの平気な人は読んでみていいんじゃないだろうか
私の一番好きな作家です


16/02/23 12:11 ID:j7F3mdiOe.net

33 :VIPがお送りします

『TSUGUMI』 吉本ばなな

こんなに瑞々しい文章を書ける作家って他にいないと思う
私は生まれも育ちもそれなりの都会なのに、
何故か住んだことのない海辺の町が鮮明に脳裏に浮かぶ
懐かしさを感じられる
そんな一冊

あらすじって言っても特出する部分はないんだけど、
強いて言うなら病弱だけど恐ろしく口が悪くてガラも悪い美少女・つぐみにいつも振り回されるけど、
つぐみには「一番の理解者」として認められてる主人公の目を通して描かれる海辺の町での物語
です

うまく言えないけど心が洗われるような気分になる

みんなで泊りがけで海に行った日、叔母さんにプレゼントでもらった本がこれで、
いとこが全員寝静まった旅館の一室で月の明かりをたよりにしながら読んでたら、
ちょうど夜に秘密で起き出してなんやらかんやら
みたいな場面にさしあたった時にグッときて、
思わず敷布団の上で眠りこける弟・姪・おじいちゃんをじっと見つめてしまった記憶がある
そんな思い出があるからこの本が私にとって特別なのかもしれない

私情が混ざっちゃってごめん
とにかく、「小さな共感」が詰まってて、それが砂金みたいににらめいてるイメージ
この本を紹介する時はどうしても詩的(笑)になってしまう
最後はボロ泣き
オススメです


16/02/23 12:16 ID:j7F3mdiOe.net

34 :VIPがお送りします

『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子

先日芥川賞を獲った本谷さんの本

どちらかと言うと戯曲で名を上げている人らしく、
『幸せ最高ありがとうマジで!』というタイトルの戯曲があることを知り、
なんだこの舞城臭はと思って小説に手を伸ばしてみた次第です

立ち読みしようと最初のページを見てみると
「女子高生の頃、なんとなく学校生活がかったるいという理由で体中に生えてるあらゆる毛を剃ってみたことがある」
とか言うとんでもない書き出しから始まる思考垂れ流してまーすって感じの文章に「あ、これ好みだわ」と思って購入を決意

途中までは無理してテンション上げてる感を覚えてしまってちょっと苦痛だったけど、
読み進めてく内にどんどんテンポが良くなってユーモアも混ざってリアルに笑っちゃうしで最終的には面白かった

やっぱり舞城王太郎にどことなく似てる感じがあって、
でもさすがに舞城ほどえげつない工□グロはありませんでした

あらすじは、
こじらせまくっちゃってどこ行ってもうまくいかない主人公の寧子と、寧子と同居する何考えてんのかよくわからん薄味の男子・津奈木がなんやかんやで心を通わせることができました、っていう話

相手の言うこと為すことに必要以上に過敏になっちゃう寧子の気持ちはすごくわかるし、津奈木の薄味具合も知人の男子と似てて「あーこういう無気力な人って最近多いよね」っていう印象

にわかが勝手に考察するけど、
女性作者の作品には似通ったロマンチシズムを感じる
綿矢りさも本谷有希子も最後にはきちんと男と女を相互理解できそうな救いの道っぽいところに導くけど、
たぶん男性作者だったらただの失恋で終わらすんだろうなって思ったり

そういうところで「女の理想乙」って思う男の人もいるのかなーとか考えるし、
「ここまで優しい男の人なんてあんまいないよね」とか思いつつも、
やっぱそういうロマンは満更じゃない

でもそれはたぶん同性だから
したがって綿矢りさとか本谷有希子の小説は女の人が読むべきなのかもしれない

なんか途中脱線しちゃったけど、
こじらせた自意識に悩んでる女の人にはとりあえず一読を薦めてみたい一冊


16/02/23 12:20 ID:j7F3mdiOe.net

35 :VIPがお送りします

『14歳限定症候群』 壁井ユカコ

友達に貸してもらったら普通に面白かった一冊

五人の女子中学生(六、七人だったかもしれないうろ覚え)が、九日間限定で身体のつくりが変わってしまうっていうのをオムニバスで描いた作品
ある人は身体が男に、ある人は犬に、ある人は姉と外見が入れ替わり、またある人は……
って感じで一人一人まったく違った症状が現れる

特にお気に入りな短編は「サク」っていう女の子が主人公の『欲情』
貸してもらった本で手元で確認できないからあらすじがうろ覚えで申し訳ないんだけど一応書きます

サクは自分のお姉ちゃんの自転車で才七二一していた男の姿を写メに撮り、
弱みを握る
男は「うわーまずいことになっちゃったよぉ」とか思いつつもヘタレなので逆らえない
……が、様子は一変、サクに「朝起きたらお姉ちゃんになってた。どうしよう」と泣きつかれ、
何故か自分の部屋に泊めることになり……

という感じです
工□への欲望を一歩踏み出せない二人、
というか、
互いにもともと好きだったわけじゃないのにいつの間にかまんざらでも無い関係になっちゃってる、あれ!? ってとこが
リアリティとか抜きにしてなんかかわいいので好きなんです
というか好みの展開

ところで別の短編に
「中2女子時代はマリオの無敵モードみたいなもの」
っていう文章が出てきて結構共感した
取り敢えずはつるんでれば自分たちが無敵であるように思えて、何もかもがおかしくて、
でもセンシティブなお年頃
そこの部分だけ、いかにも「名文でしょでしょ?」って感じが若干鼻につく文章だったけど、
とにかく共感はした
私もいつまでもJKでいたい

素直にエンタメとして楽しめると思う


16/02/23 12:24 ID:j7F3mdiOe.net

36 :VIPがお送りします

『黒冷水』 羽田圭介

又吉と同時に芥川賞を獲った羽田圭介のデビュー作
確か綿矢りさと同じくらい若くして受賞してたと思う

Amazonのレビュー見たら賛否両論の綿矢りさと違って好評価が多めだったからどんなもんなんだろ、と興味を惹かれて購入

あらすじは、
病的に負けず嫌いな兄弟の喧嘩がどんどんどんどんエスカレートして行き、
執拗な嫌がらせ合いの繰り返しの末、
結局はとんでもないことに……

という感じ

面白かったし、未成年でこんなん書ける奴おるんやと嫉妬してしまった

オススメです


16/02/23 12:30 ID:j7F3mdiOe.net

37 :VIPがお送りします

『星か獣になる季節』 最果タヒ

ヴィレヴァンで目に止まって立ち読みしてみたら好みの文体だったので買ってみましたの巻

元が詩人の人だってオビに書いてあったし、そもそも横書きの本だったから話の構成とかどうなん? って身構えてたけどなかなか面白かった

地下アイドルの“きみ”、イケメンの“あいつ”、冴えない“ぼく”、
ギリギリを生きる魂たちが織りなすダークでポップな純度300%の青春小説!!
(Amazonよりコピペ)

いかにもサブカルって感じが好きな人にオススメ


16/02/23 12:33 ID:j7F3mdiOe.net

38 :VIPがお送りします

書き溜め尽きたんで寝ます
インフルエンザつらい
みなさんも気をつけて予防はしっかり!


16/02/23 12:34 ID:j7F3mdiOe.net

39 :VIPがお送りします

読書好きのJKとか珍しい
またスレ立ててくれ

女子高生に殺されたい

16/02/23 12:48 ID:VidbUwCw0.net


この記事へのコメント


1. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 12:42  ID:te44..IKO
JKとは哲学である
2. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:06  ID:73BS7DFz0
小説ってつまらなくて読めないなあ。
3. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:09  ID:U0HW13iO0
読書好きの女の子って珍しくないよ
4. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:10  ID:0LBFfV.N0
小説ネタは荒れるね…
5. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:14  ID:7HeZbM5w0
↑君がつまらないんだぞ
6. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:18  ID:h6mx.zgz0
普通に紹介の文章だけで、書きなれてるのが分かるくらい読み易いし、要点が絞られてて、ポチってしまった。
ありがたいスレでした。
7. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:23  ID:huiitY.T0
週に2,3回はクりとリスをいじってそうなjkだな
8. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:23  ID:f7isOFVG0
趣味があってうれしい。読んでないの読む。
9. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:29  ID:.YffJout0
永遠のゼロは小説じゃないから本を読みたい人にはオススメしない
アレは小説の形をとった教科書、あるいは解説書
太平洋戦争に興味があるのなら読んでもいいだろうけど、辟易するかもしれない
個人的には「坂の上の雲」のバランス悪いバージョンだと思っている
作品自体は気に入ってる
読みやすかったから
10. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:31  ID:qENtBitL0
30過ぎのババアがJK時代に読んだ本とほとんど被ってて懐かしくも切なくなったわ
11. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:47  ID:spgGeGGO0
山田詠美はさすがに今時のJKには受けんよなあ
カーベイが入っててちょっとうれしい
12. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:54  ID:e4TR7e8G0
今のセカチュードラマ版を好きだと?
26の自分が中学時代にやってたドラマなんだが…
13. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:56  ID:2vv6.zFf0
思春期に舞城とは分かっておる。
14. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 13:58  ID:66ydnUCE0
ZOOはガチでおもしろかった
15. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 14:31  ID:ji4bouKW0
ユヤタンでワロタ
16. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 15:25  ID:gEv.8UJn0
王道やね

よねぽは満願と追想五断章は読むべき
ボトルネックもできたら複数回読むのを勧めたい
17. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 15:46  ID:bMkGxDul0
センスいいなぁ
18. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 17:05  ID:4swLL3L70
現代の日本人の作家以外はまったく読まないんだな
もうちょい色々読んでみたらいいのに
19. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 17:19  ID:2THpOtV50
意外としっかり書いてて草
20. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 17:37  ID:Oa4E8r0EO
JK一般の教養としての読書という感じだったな
21. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 18:56  ID:SZv9NA1g0
向日葵の咲かない夏は正直ミステリーとしては駄作やわ
22. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 20:46  ID:7pbwF3FIO
「蹴りたい背中」は読んだ時に正直すごいと思ったけどな
あの年齢特有の斜めに構えた不安定な感じが見事に描写されてた
まぁ芥川賞とるレベルかと言われれば疑問だけど
米澤穂信は是非「犬はどこだ」を読んでほしい、「ボトルネック」よりは後味は悪くないからwww
23. 自他とも認めるパーティマン  2016年02月25日 21:19  ID:5O4ePtBQ0
向日葵の咲かない夏はミステリーじゃなくてホラー

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