リコーイメージングは、防水・耐衝撃性能を備え、4K動画の撮影に対応したアクションカメラ『RICOH WG-M2』を3月18日に発売します。価格はオープンで、直販サイトでの販売価格は4万8060円（税込）。
本機は2014年10月に発売し、ユニークな本体デザインで話題となった防水アクションカメラ「RICOH WG-M1」の上位モデル。レンズの飛び出し具合が少なくなったことなどで外観のインパクトは若干薄くなりましたが、基本性能は大きく向上。同社のデジタルカメラとして初めて4K動画の撮影に対応したほか、防水性能も向上しています。
『RICOH WG-M2』は、ハウジング（ケース）を装着することなく、水深20mの防水性能、高さ2mからの耐落下衝撃性能、-10℃の耐寒性能を備えたアクションカメラです。
画質の面では、4K（3840×2160）/30pの動画撮影に対応するのみならず、最大100Mbpsの高ビットレート（＝低圧縮率）での記録が可能な点も特徴。メモリ－カードにはmicroSDXC UHS-I スピードクラス3（U3）対応モデルが必要になりますが、圧縮で失われがちな細かいディテールを確保できるのがメリット。本格的な作品づくりに適した高画質動画を撮影できるとしています。
また、解像度を落とすことで、フルHD（1920×1080）/60p、HD（1280×720）/120pといった高フレームレートでの撮影もでき、動きの速い被写体もなめらかな映像で記録することが可能です。
さらに音質の面でも、耐久性を確保しつつマイクを外装側に搭載。外部ハウジングを装着するタイプのカメラでは、ハウジングの装着によって音がこもってしまう状況でも、クリアな音が収録できる点をアピールします。このあたりは、下記の解説動画を参照ください。
【動画】リコーのアクションカム『WG-M2』、より小さく、よりタフに。ハウジングいらずでクリアな音質がウリ
動画撮影時の画角は、超広角な約204°のWideモードと、日常的に使いやすい約151°のNarrowモードから選択可能。Narrowモード時には、電子式手ぶれ軽減（Movie SR）機能を使って、ぶれを抑えて動画を撮影できます。
また、新機能として、録画開始時と終了時にカメラが振動して知らせるバイブレーション機能、カメラを上下逆や縦向きで撮影しても正位置で記録できるカメラ姿勢切替機能などを搭載しました。さらに、カメラ単体で動画の分割や静止画の切り出しができる動画編集機能も備えています。
このほか、専用アプリ「Image Sync」をインストールしたスマートフォンとWiFiで連携し、スマートフォンに映像をライブ表示したり、リモート操作でホワイトバランス、ISO感度、露出補正などを設定することも可能です。
撮影モードは、「静止画」「水中静止画」「高速連写」「動画」「水中動画」「タイムラプス動画」「エンドレス動画」「ハイスピード動画」の8種。ファイル形式は、静止画がJPEG、動画がMOV（MPEG-4 AVC / H.264）。動画の連続記録可能時間は、1ファイルにつき最大25分、またはファイルサイズ4GBまでとなっています。
1.5型液晶モニター、約68MBの内蔵メモリーを搭載し、外部メディアはmicroSDカードに対応。外部インターフェイスは、USB2.0（Micro B）、HDMI（Type-D）。本体のほか、付属品として充電用電源アダプター、USBケーブル、レンズプロテクター、水中レンズプロテクターが同梱します。
サイズは約57.4（幅）×34.1（高）×77.8（厚）mm、バッテリーなどを含めた撮影時の重量は約136g。カラーはオレンジとシルバーの２色展開。
山・川・海といったアウトドアで撮影したくなる美しい風景は、同時に電子機器にとっては過酷な環境にもなり得ます。そういった箇所での撮影でも安心なのがいわゆるアクションカメラですが、その多くはハウジングなどで防水や耐衝撃性能を確保しているのが実情。
本機はボディ自体が防水・耐衝撃に対応しているため、自然の中でも安心して使えて、なおかつ取り回しが楽なのがメリット。さらに4K動画にも対応しているから、アウトドアでの撮影などでも思い出をきれいに記録できそうです。