二宮飛鳥「アイドルは闇の巨人」 【ウルトラマンギンガS×シンデレラガールズ】
・ウルトラマンギンガS×アイドルマスターシンデレラガールズのクロスSSです
・346プロがギンガSの次元にある世界です
・ギンガS12話「君に会うために」と13話「分裂!UPG」の間のお話です
・ギンガS側のオリキャラがいます
・地の文があります
・蘭子×飛鳥のカップリング要素が多分にあります
・飛鳥くんCDデビューおめでとう!
―――月・チブル星人の宇宙船
エクセラー「…………」
ボルスト「おいエクセラー! 新しいスパークドールズを寄越せ!」
エクセラー「…………」
ボルスト「この俺様が今度こそギンガとビクトリーを始末して……っておい! 聞いてるのか!」
エクセラー「あぁ……はい。聞いていますとも。ムッシュボルスト」
ボルスト「だったら早く――」
エクセラー「まあまあ、お待ちを。そろそろだと思いますので」
ボルスト「あぁん? 一体何が……」
ボルストが言いかけた時、作戦室に地球人女性のような容貌の人間が入ってきた。
???「できましたよ、エクセラー」
ボルスト「む? 誰だお前?」
エクセラー「ムッシュボルスト、ご紹介しましょう。こちらはサロメ星人の――」
サロメ星人の彼女は手を挙げてそれを制し、恭しく礼をした。
???「私の名はエリス。よろしくお願いいたしますね」
ボルスト「お、おう……俺は宇宙最強のg」
エリス「エクセラー。次の作戦の準備が整いました」
ボルスト「おい、おm」
エクセラー「エクセレント! 流石はマダムエリスですねえ」
エリス「ふふ」
ボルスト「チッ。一体何だってんだ……」
エクセラー「ムッシュボルスト。次の作戦はマダムエリスと共に行ってもらいます」
ボルスト「何だとぉ!?」
無視され続けて苛立ちが募っていたボルストは更に憤慨した。
ボルスト「エクセラー、貴様、俺様のことをなめているのか!」
エクセラー「まあまあ落ち着いてください。この作戦には貴方の力が不可欠なのです」
ボルスト「ふん?」
エクセラー「この前から作戦の失敗が続いています。ムッシュムエルテ、そしてムッシュジェイスの件……」
ボルスト「ぐ……」
エクセラー「ただ結果はともかく、彼らの目の付け所は中々興味深いところがあります」
エリス「人間の心の闇を突いたムエルテ、そして地球人に強い影響力を持つアイドルのライブを利用しようとしたジェイス……」
エクセラー「そこでこの作戦を思いついたのです。フフフ……」
エリス「うふふ……」
エクセラーがチブローダーのアームを動かすと、宙にモニターが現れ、ある映像が流れ出した。
ボルスト「これは……」
『よくぞ集った、我らが眷属よ!』
『ついて来てくれなんて偉そうなことは言わない。ただ見ていてくれ、ボクらのステージを……』
『我らが闇の力、今こそ解放せん!』
『そしてキミたちの力も合わせて、ボクらの――ダークイルミネイトの闇を、もっと輝かせてくれ』
『時は満ちた! 行くぞ我が同胞よ!』
『ああ。ボクらの未来という白紙の一ページ目……最初に描かれるのは――』
『『〝-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律〟!!』』
黒を基調とした衣装を纏ってステージに立ち、歓声を受ける二人の少女の姿だった。
ボルスト「……………………」
エクセラー「どうです?」
ボルスト「どうと言われても」
エクセラー「やれやれ、言わなければわかりませんか」
ボルスト「わからん……」
エクセラー「珍しく素直ですねえ」
エリス「ふふ」
エクセラー「彼女たちは『闇』を求めている。これほど都合の良い『心の闇』が存在するとは、私という者が迂闊でしたよ」
ボルスト「…………」
エクセラー「しかも彼女たちはアイドルという、人々に強い影響力を持つ存在です」
エリス「つまり彼女たちをモンスライブさせられれば、その大勢のファンを支配下に置かせることができる」
エクセラー「その戦力で雫が丘に襲撃をかけ、ギンガとビクトリーを倒し、そしてビクトリウムを奪うのです」
ボルスト「…………」
エクセラー「理解できましたか?」
ボルスト「ああ……」
ボルスト「……で、俺様の仕事は?」
エクセラー「マダムエリスが作戦を遂行する間、ギンガとビクトリーに邪魔されるわけにはいきません」
エリス「そこで貴方には雫が丘でギンガとビクトリーを足止めしていてほしいのです」
エクセラー「もちろん、倒せるなら倒してもらっても構いませんがね。フフフ……」
エリス「うふふ……」
ボルスト(まぁウルトラマンと戦えるなら俺様はそれでいいや)
かくしてエクセラーたちの作戦が始まったのだった……。
―――東京・某撮影スタジオ
カシャッ カシャッ
健太「はい、いいよー!」
飛鳥「……」
ホワイトバックを背にポーズを取る飛鳥と、それを撮影していくカメラマンの健太。
その様子を蘭子は目を輝かせながら見詰めていた。
蘭子「おお……何と妖しき波動か!」
P「しっ、静かに」
やがて撮影が終了すると、蘭子はいの一番に飛鳥の元に駆け寄った。
蘭子「飛鳥! 汝の波動の禍々しき事、我が体躯にも魔力を満たす程であったぞ!」
飛鳥「そこまで特別な事をした覚えはないさ。強いて言うなら、キミの目があったから、かな」
蘭子「ふぇ? 私の……?」
飛鳥「そうさ。悲しい事にボクも普通の人間でね。可愛い人に見られていると張り切ってしまうものなんだよ」
蘭子「か、かかか、可愛いなんてそんなっ」アタフタ
飛鳥「フフッ、揶揄い甲斐があるね、全くキミは」
蘭子「う、うぅ……むぅー……」ムスー
飛鳥「ただ、今回はカメラマンの腕も良かったからね」
そう言って飛鳥は、プロデューサーと話をしているカメラマンの方に視線を向けた。
蘭子「あの人?」
飛鳥「ああ。渡会健太、だったかな。まだ若手らしいけど、結構注目されてるらしいよ」
蘭子「へえ……」
スタッフ「すみません、プロデューサーさん。少しお話が」
P「あ、はい。飛鳥、蘭子。帰る支度して入口で待っててくれ。後で行くから」
蘭子「はーい」
飛鳥「理解った。蘭子、行こう」
蘭子「うんっ♪」
―――通路
P「何ですか、お話って」
スタッフ「……うふふ」
P「?」
振り返ったスタッフは手に妙な機械を乗せていた。
スタッフ「少し眠っててもらいますよ」キィィィン
P「うっ、何だ……? 頭が……」クラッ
突然押し寄せてきた眠気の強烈さに耐えられず、プロデューサーは倒れてしまった。
スタッフ「ふふ。――さて」
彼女はプロデューサーを近くの倉庫に放り込み、腕時計のような機械を操作しだした。
すると、彼女の姿が一瞬にして変化した。スーツに身を包んだプロデューサーの姿に。
スタッフ「完璧ね。やはりサロメ星の技術は宇宙一だわ。うふふ……」
そう、このスタッフに擬態した人物は、サロメ星人エリスだったのである。
そして今度は通信機を取り出し、雫が丘で待機しているボルストに連絡を送った。
エリス「これより作戦を開始します。思う存分暴れてくださいな」
ボルスト『おう。まあそっちも頑張んな』
エリス「さて……」
エリスは飛鳥たちの控え室に向かった。
―――雫が丘
雫が丘を一望できる公園。
ボルストはチブルスパークとスパークドールズを取り出した。
ボルスト「むんっ!」
ボルストが二つの体に分身する。
そしてそれぞれが同時に、手にしたスパークドールズをリードした。
『モンスライブ! 超コッヴ!』『モンスライブ! 超パズズ!』
兜のような頭部と両腕の鎌が特徴的な金色の超コッヴ。捻れた二本の角が特徴的な銀色の超パズズ。
二体の巨大怪獣が街に降り立ち、手近な建物を破壊していく。
ボルストA『早く来い……ギンガぁ!』
超コッヴの喉元から明滅する光が上っていき、額から光弾となって放たれる。
ボルストB『叩き潰してやる……ビクトリー!』
超パズズの両角が変形し、放たれた電撃が地上に降り注いでいく。
ショウ「……っ!」
UPGとは別に現場に駆け付けたショウはビクトリーランサーを取り出し、身体の前に突き出した。
出現したスパークドールズを掴んでリードし、ウルトラマンの光と一体化する。
『ウルトライブ! ウルトラマンビクトリー!』
ビクトリー「ジュアッ!」
ショウ『俺が相手だ』
ビクトリー「ハアッ!」
超コッヴ「グオォォォォオ!!」
超パズズ「シャギャアアア!!」
姿を現したビクトリーに対して超コッヴと超パズズは一心不乱に突進を開始した。
アリサ「ビクトリー……」
一方、遅れて到着したUPGは攻撃の準備を整えると同時に避難誘導を始めていた。
ヒカル「ゴウキさん、アリサさん! 俺は避難指示に向かいます!」
ゴウキ「わかった! こっちは任せとけ!」
アリサ「頼んだわよ!」
ヒカル「ガレット!」
人目のつかない場所まで移動したヒカルは
コメント一覧
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- 2016年03月01日 21:40
- ダーク×イーヴィルの熱い展開はよ
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- 2016年03月01日 21:55
- 熱くていい感じのあすらんによるCDダイマだった、掛け値なしに
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- 2016年03月01日 22:29
- ギンガだったら人形つながりで桐野の姉御とかもよさそう
こずえだったらウルトラマンのキャパを超えた能力を発揮しそうで怖いかも
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- 2016年03月01日 23:16
- きらり「逃げるなー!逃げるんじゃない!!」ジープブンブン
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- 2016年03月01日 23:21
- 台詞回しがよかった
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- 2016年03月01日 23:26
- 凛「お疲れさん」カチャッ
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- 2016年03月01日 23:45
- ※5
有香「隊長!やめてください、隊長!」
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改めて見るとギンガシリーズは中々異色なウルトラマンだな