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真姫
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1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 17:59:13.80 ID:K5kHwG7/.net
真姫「ふふふ……」

カリカリカリ


「にゃあ」

少女は恍惚を浮かべた表情を腕で覆い隠しながら、猫のように鳴いた

捻られた腰部の僅かな肉の盛り上がりに肉欲を感じ、柔らかに手を添えながら花陽は囁いた

「凛ちゃん、大丈夫?」

「かよちんなら……凛のぜんぶを見せてあげても……」




カリカリ

真姫「おぅふ!たまらないわ……うふ、うふふふ、ふふ」

4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:05:14.51 ID:K5kHwG7/.net
「凛……ちゃん」

「かよ……ちん」

二人の唇が優しく触れ合う

お互いの存在を確かめ合うように、強く抱きあいながら、優しい接吻を。

壁の時計の秒針の音は次第に溶け始め、二人はやがて時間の無い世界へと落ちていった……


真姫「実に文学的ね……」

真姫「ふふふ……」

5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:09:46.45 ID:K5kHwG7/.net
真姫「……が、我慢出来ないわ」

真姫「も、もう一度だけ……」

真姫「ふぅ、ふぁ……はぁ……ふぅ」



にこ「やだ……真姫ちゃん、部室でオナニーしてる……」

にこ「一体なにをオカズにしてるのかしら……もしかして、にこの写真とか……?」

にこ「うう~っ、気になるけど……乙女の一人きりの時間を邪魔をしちゃ悪いわ」

にこ「にこは優しい先輩だから、ここは我慢してあげるにこ!」

6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:11:48.67 ID:K5kHwG7/.net
真姫「ふぅ、はぁ……」

真姫「やっぱり、あの二人の妄想は良いわねぇ」

真姫「何だかとっても、優しい気持ちになれるもの……」

真姫「それにしても、部室じゃないと筆が進まないのも変な話ね」

真姫「まぁいいわ、続きを書かないと……」

9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:16:58.51 ID:K5kHwG7/.net
「むずむずしてきちゃった……」

花陽が頬を染めながら呟いた

首筋を撫で、合図を送る

凛はそれに応え、姿勢を変えた

「舐めちゃうにゃ」

「うん」




真姫「あっ、あっ」

真姫「だめよぉ凛、それ以上、ああっ」

真姫「うふふっ!ふふふ!ふふ!ふっ!」

11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:21:39.89 ID:K5kHwG7/.net
花陽が肉付きの良い両太ももを動かすと、凛はその隙間に顔をうずめる

握った両手を口の前に当て、花陽は声を押し殺そうとする

凛は花陽の秘部に舌を伸ばし……



真姫「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」

真姫「はぁ、はぁーっ、はっ」

真姫「あっ、ふっ、はぁっ!ふっ、ふぅ」

12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:23:49.99 ID:K5kHwG7/.net
真姫「ああっ!うふふっ、はぁ!ふっ、ふっ!はぁ!」

真姫「むふっ、ふふっ!ふっ、ふっ」

真姫「あぁっ、はっ、はっ、ふふ、ふっ 、むふふ!ふっ!」

真姫「あ、あ、あ……」

真姫「んっ……」

真姫「ふぅ……」

真姫「……またしちゃった……」

真姫「書き終わってからにしようって、いつも決めてるのに……」

15: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:29:38.72 ID:J8MXSHUn.net
真姫「でも今日はノリが良いわ……このまま一気に書いちゃいましょ」

カリカリ


「ん……あぁっ」

花陽が熱い吐息と共に、抑えきれない声を漏らす

凛は動きを休めることなく続ける

「凛……ちゃん」

花陽は自分の口から手を離し、凛の髪を優しく撫でる



真姫「あぁ……」

真姫「うん……」

17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:31:44.68 ID:J8MXSHUn.net
真姫「うん……」

真姫「これ以上書くとまたやっちゃうわ」

真姫「今日はここまで……」

パタン

真姫「誰かに見られないうちに帰らないと……」

真姫「ふふふ……続きはまた明日……」

19: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:36:28.38 ID:J8MXSHUn.net
その後

海未「真姫、新曲はどうですか?」

真姫「まぁ、完成度で言ったら80パーセントってところかしら」

海未「さすがです!作曲ノート少し見せて貰いませんか?」

真姫「はい、どうぞ」

海未「ありがとうございます」

ペラッ


「にゃあ」

少女は恍惚を浮かべた表情を腕で覆い隠しながら、猫のように鳴いた

捻られた腰部の僅かな肉の盛り上がりに肉欲を感じ、柔らかに手を添えながら花陽は囁いた

「凛ちゃん、大丈夫?」

「かよちんなら……凛のぜんぶを見せてあげても……」



海未「!?」

20: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:39:33.14 ID:J8MXSHUn.net
海未「あの……」

真姫「どうしたの?」

海未「いえ……」



「凛……ちゃん」

「かよ……ちん」

二人の唇が優しく触れ合う

お互いの存在を確かめ合うように、強く抱きあいながら、優しい接吻を。

壁の時計の秒針の音は次第に溶け始め、二人はやがて時間の無い世界へと落ちていった……


海未「……」

21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:41:09.91 ID:J8MXSHUn.net
真姫「今回のは自信作なのよ!」

海未「は、はぁ……」



「むずむずしてきちゃった……」

花陽が頬を染めながら呟いた

首筋を撫で、合図を送る

凛はそれに応え、姿勢を変えた

「舐めちゃうにゃ」

「うん」




海未「……」

真姫「……あれ?」

真姫「あっっ!!!」

22: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:42:21.67 ID:J8MXSHUn.net
真姫「ま、待って海未!待って!」



花陽が肉付きの良い両太ももを動かすと、凛はその隙間に顔をうずめる

握った両手を口の前に当て、花陽は声を押し殺そうとする

凛は花陽の秘部に舌を伸ばし……



真姫「あああああっ!ああああ!あ!あ!!あーーーー!!」

海未「……ふむ」

23: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:44:45.68 ID:J8MXSHUn.net
真姫「そ、それじゃなくて、作曲ノートは……こっち……」

スッ

真姫「……」

海未「今読んでるので、待ってください」





「ん……あぁっ」

花陽が熱い吐息と共に、抑えきれない声を漏らす

凛は動きを休めることなく続ける

「凛……ちゃん」

花陽は自分の口から手を離し、凛の髪を優しく撫でる





海未「ふむ……」

真姫「……う、ぁ……」カアアアッ

海未「真姫」

真姫「……」

海未「続きは無いんですか?」

真姫「!?」

海未「続きはッ!!無いんですかッッ!!!」

25: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:46:41.37 ID:J8MXSHUn.net
真姫「……い、今、書いてる……途中で……」

海未「なるほど」

真姫「……ぁ、ぅ……」

海未「真姫」

真姫「な……なに……ょ」

海未「期待していますよ」ニヤッ

真姫「……」

海未「では」

真姫「……」

28: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 18:55:21.88 ID:J8MXSHUn.net
真姫「もう嫌っ!私は官能小説作家じゃないのよ!」

園田「ほう、ならばこのノートを凛と花陽に見せてしまいましょうか」

真姫「むぐぐっ!!」

園田「ほらほら、お互いwin-winの関係といこうじゃありませんか、真姫は今まで通り二人の濡れ場を延々と描写し続ければ良いのです」

真姫「く……くぅ……」

園田「執筆環境の安全保障は私がします。完全なる秘匿空間としとの部室を実現するため、私が厳然たる警備を敷くことを約束します。真姫はただ、安心して書き続けるだけで良いのです……」

真姫「うぅ、もうやだぁ……」

32: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:12:12.73 ID:J8MXSHUn.net
園田の要求ページは高速エレベーターが刻む階数表示のようにエスカレートして行き、遂に真姫ちゃんは一日50ページの執筆を強いられるまでに至った

執筆時間の確保は困難を極めた

何しろ一日50ページである。起床直後から構想を練らねば間に合うまい。

登校中、さらには授業中にも凛と花陽の二人をチラチラと見ながらイマジネーションを高め続ける必要があった

そして部室に篭り一気に50ページを書き込む。この作業は5時間に及ぶこともしばしばあった(完成度の低いものは園田に突き返される)

全てを終えた真姫ちゃんの精神はまるで3000年の時を経て盗掘されたエジプトのミイラのようにげっそりと痩せ細っていた

しかし真姫ちゃんは怒りを園田にぶつけることは出来かった。

それは園田に弱みを握られているからというよりはむしろ、自分の現在の苦境は最愛の友人二人を性の玩具として弄んだことへの天罰なのだと解釈していたからである

37: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:26:28.70 ID:J8MXSHUn.net
凛「真姫ちゃん?どうしたの?元気無いよ……」

花陽「大丈夫……?」

真姫(ああ!この優しい二人!私は今この二人の天使に魅せられたが故に辛酸を舐めさせられているなんて、なんたる皮肉!)

真姫ちゃんは自らが強いられている恥辱と屈辱を回顧し、赤面する

凛「真姫ちゃん……」

その声を聞いている間も、頭の中では新たな濡れ場の構想を練り上げている自分がこの瞬間にでも爆散して消えてしまいたいほど恥ずかしかった

ああ!今すぐ音ノ木坂の地下に埋まった核爆弾が爆発して全てを消し去って欲しい!

41: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:34:32.43 ID:J8MXSHUn.net
その時だった

窮地に陥った真姫ちゃんの中に悪魔が誕生した

初めから園田に強いられて書いていたことにすれば良いのだ!

筆跡からして真姫ちゃんが書いたことは言い逃れのしようはない

だが逆にこれが強要の産物では『ない』こともまた同時に『悪魔の証明』のように立証しようがないのである

真姫ちゃんは唐突に泣き出した、その涙は半分は演技で、半分は本心から救済を求める涙であった

うろたえる凛と花陽。一冊のノートが真姫から差し出される

43: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:39:41.10 ID:J8MXSHUn.net
凛と花陽は恐る恐る内容を確認した

そこに繰り広げられていた圧倒的な描写は二人を閉口させた

股間を触り合い絶頂する二人

裸体を重ね合わせ互いを激しく求め合う二人

肉が踊り、愛液が滴り落ちる。

二人はその一瞬にして新たな地平を見てしまい、大人に至る階段を強引に十段飛ばしで登ってしまった

44: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:44:20.05 ID:J8MXSHUn.net
凛「ごくり……」

花陽「……っっ」

真姫「……」

真姫は激しい後悔の激流に飲みこまれた

この文章はとりもなおさず二人の淀みのない清純な貞操観念の破壊に繋がるであろう

出来ることならば、見せずに置きたかった……

だが、予想外のことが起きた

それは真姫の計画を根本から覆す化学反応であった

花陽「す……すごい……」

凛「……!!」


二人は、明らかにその文章に魅せられていたのだ

46: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:47:13.95 ID:J8MXSHUn.net
凛「これは……」

花陽「真姫ちゃん……が、書いたんだよね……」

凛「す、すごいにゃぁ……////」

花陽「////」

真姫ちゃんは動揺した

激しい非難を受けると思っていた

それしか無いと考えていた

だが現実は違った

二人は頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯き、時々、互いの顔をちらりと確認し合っている

そこにはすでに二人の世界が生まれ始めていた

真姫ちゃんは動揺した

小説の世界が現実と重なり始めていたのである

47: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:54:00.96 ID:J8MXSHUn.net
凛「かよ……ちん……」

花陽「……凛、ちゃん……」

真姫ちゃんの小説が引き金に、二人の距離は激突寸前までに急接近してしまったのだ!

これには真姫ちゃんは大いに動揺した

そしてあらぬことを口走ってしまったのである

真姫「それは……私が、書いたのよ、私が……私の意志で……全部……」

二人は顔を上げ、真姫ちゃんを見つめた

真姫ちゃんは思わず目を閉じた

私、何を言ってるの!?正気なの!?

そうなってしまったら二人とはもう友達ではいられなく……

だが恐る恐るまぶたを持ち上げた真姫ちゃんが見た光景はまたもや予想を大きく裏切った

二人は真姫ちゃんを見て微笑んでいたのだ

48: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:56:21.24 ID:J8MXSHUn.net
凛「真姫ちゃんも……」

花陽「……」

凛「こっちに……」

真姫「凛……」

花陽「二人よりも……」

真姫「花陽……!」

凛「三人の方が……!」



三人は服を脱ぎ捨てた

そして激しく重なり合った

真姫ちゃんは涙を流していた

その涙は混じり気の無い喜びの涙だった

52: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 19:58:47.62 ID:J8MXSHUn.net
園田「ふふふ……涙は……青春のダイヤモンド……というわけです」


なんと、全ては園田の計画だったのだ。

素直になれない真姫を二人に近づけ

一年生の絆をより深めるための!

この女。できる。


園田「さて、私の仕事はここまでです」

園田「あとは、出る幕もないでしょう……」

54: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/09/08(火) 20:02:37.73 ID:J8MXSHUn.net
にこ「あの三人、最近ますます仲が良くなったみたい」

園田「そうでしょうか?何かあったんでしょうか……」

にこ「さぁ、なんなのかしら」


園田だけが知っている

全ては、園田だけが……






真姫「凛、花陽……」

真姫「大好きよ」


おわり