モバP「もしも年少組と結婚したら」
※ オリジナル設定、キャラ崩壊を含みます
※ このssはまったくもって健全であり、決して特殊な性癖を奨励する物ではございません。
※ 短編形式。
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「ねぇねぇ起きて! 朝ですよー!」
心地よいまどろみに包まれていた俺は、自分を起こそうとする、可愛らしい声で目を覚ました。
ベットの上に横になった俺を、ゆさゆさと揺り起こすその人物を伸ばした腕でそっと引き寄せる。
胸に加わる柔らかな重みと、鼻をくすぐるまるで陽だまりのような良い匂い。
「あぁ……おはよう。今起きるよ」
ゆっくりと開いた瞼の先、俺の胸に顎を乗せる形で抱きしめられている、薫の頭にそっと手をやる。
「えへへっ。やっと起きた? せんせぇ」
――彼女、龍崎薫と結婚してから、そろそろ一ヶ月が経つ。
「……こら。もう『せんせい』じゃ、ないだろ?」
指摘された薫は恥ずかしそうに顔を赤らめると、はにかんだ笑顔で言い直す。
「そうだった! えっとね、おはようございまー……あなた!」
えらいえらいと、俺が髪を撫でてあげると、気持ちよさそうに薫が頬を緩める。
そうやって、朝の余韻に浸っていると、しばらくして薫がゆっくりと上体を起こした。
「それじゃ、待っててね! すぐにご飯を用意するからっ!」
抱き寄せられた事で乱れた衣服を整えながら、薫が台所へと歩いていく。
狭い六畳間のアパート。つい最近まで、物置同然の使われ方をしていたこの部屋も、
今ではそれなりに人の住めるように整理され、ところどころに可愛らしい小物なんかも置かれている。
ベットから降りて部屋の中央に置かれたテーブルの横に座ると、
俺は独身時代から使っている古いテレビの電源をつけ、流れるニュースに耳を傾けた。
『今日で、結婚における制限の一部緩和……いわゆる『幼妻法案』が可決されてから――』
キャスターの紹介で、化粧の濃い、いかにもといった風体のおばさんコメンテーターがカメラに映し出される。
その下にはテロップで女性の人権なんたらなどと、簡単な紹介が載せられていたが……。
「……ふん」
彼女の話は、いわゆる「お決まり」を繰り返すだけの、中身のない物。
俺は途中で見るのを止めて、薫の立つ小さな台所に視線を移す。
廊下に併設された、お世辞にも使い勝手が良いとは言えないキッチンに向かって、料理をする薫。
その足元には、台座代わりの小さな椅子が置かれ、それでもギリギリ届かないのか、
時折ぴょこんと背伸びをしながら、彼女はフライパンを握っていた。
「もうちょっとで出来ますからねー!」
視線に気が付いたのか、薫が顔だけをこちらに向けて言う。
しばらくすると、テーブルの上に焦げ目のついたフレンチトーストと、少し形の崩れたハムエッグが並べられる。
「ちょっと失敗しちゃったけど……お、美味しいかな?」
胡坐の上に座った薫が、不安げな顔で俺を見上げる。
そんな彼女に、俺は焦げ目が好きなんだと返して、右手に持ったトーストに噛り付いた。
見た目はともかく、普通に美味しい。少々甘みが強い気もしたが、そこは彼女の好みなのかもしれない。
見ると、薫も自分の分のトーストに手を付けているところだった。
二人してうまいうまいと食べ続け、食後のコーヒーを飲んで一息つく。
時計を見ると、出勤まではまだ時間があった。
俺がなんとなく、膝の上に座る、薫のお腹へと腕を回すと、
彼女もお尻をずらして、背中をくっつけるように俺の方へ体を預けてくる。
そんな仕草が可愛くて、いたずら心を刺激された俺は、
そのままの姿勢で彼女のわき腹をこちょこちょとくすぐってみた。
「ひゃっ! ……んっ!」
薫が体を捻ってくすぐりから逃げようとするが、俺が両腕でがっちり捕まえているので、簡単には逃げられない。
顔を真っ赤にして堪える彼女の姿に調子にのって、俺も手の動きを早めていく。
「ふっ、う……だ、だめっ、だよ……くすぐったい……!」
俺の腕に必死にしがみつきながら、苦しそうに呟く。
彼女がひと際大きく体を跳ねさせたところで、俺もようやくくすぐっていた手を止めた。
胡坐の上で、まだ腕をきつく抱きしめたまま、肩で息をする薫。
少しやりすぎたかなと、少々涙目になっている彼女を優しく抱きしめて、俺はごめんなと声をかける。
「薫の反応があんまり可愛くってさ……つい、いたずらしたくなったんだ」
「うぅ……朝からこんなの、いじわるだよぉ」
拗ねたように言う彼女も可愛くて、もう一度くすぐろうかとも考えたが、時計の針を見て思いなおす。
薫の両脇に手を通して足の上から彼女をどけると、俺は立ち上がって洗面台へ。
流しの隣に置かれたカップにささる、他よりも一つだけ大きい自分の歯ブラシを手に取ると、
後からやって来た薫も隣に立って、二人で歯を磨き始める。
しばらくの間、ブラシを擦るしゃかしゃかという音だけがその場に響く。
「やっふぁり、へんへーはほっきいね」
口に歯ブラシを加えたまま、薫が鏡に映る二人の姿を見ながら言った。
ここでも彼女は踏み台を使っていたが、それでも俺達の身長差は二十センチ以上はあるのだろうか。
「そりゃあ、薫に比べたら大人だからな」
歯を磨き終わった俺がそう言って彼女の頭を撫でると、どうせ子供ですよーと薫が頬を膨らませたが、
でも、すぐに大きくなるもんねといつもの元気な顔になって笑った。
「それじゃ、行って来るよ」
靴で一杯の玄関に立って、俺は薫に声をかける。
「あ、まってまってっ!」
そのまま家を出ようとする俺に、彼女がぱたぱたと手を振ってしゃがんむようにとジェスチャーで促す。
それに従って、彼女の目線と同じ位置にくるまで膝を屈めると、薫が俺の顔を両手で挟み、その頬に優しく口をつけた。
「さっきの仕返しだよ……えへへっ♪」
そうして素早く身を引くと、呆気にとられている俺に向かって、いたずらっぽく微笑む。
「それじゃ、いってらっしゃいまー! 薫、良い子でお留守番してるからねっ!」
その一「もしも龍崎薫と結婚したら」 編 おしまい
「P……どうか……した?」
隣に座っていた雪美が、俺の顔を覗きこむようにして言う。
そのゆっくりとした動きに合わせて、彼女の長い髪が、さらさらと揺れて。
「なに……まだ、こういうのに慣れてなくってね」
俺は照れたようにそう言うと、繋いでいた彼女の小さな手を握り直した。
――彼女、佐城雪見と結婚してから、もうすぐ二ヶ月になる。
俺達はまだ少し肌寒い空気の中、家の近所にある公園のベンチに座り、のんびりとした時間を楽しんでいた。
結婚を機に周囲の環境も変わり、ここ最近は何かとばたばた落ち着かなかったので、こうしてゆっくりと過ごすのも久しぶりだ。
「P……他の子の事……考えてる?」
柔らかな感触が、俺の腕に密着する。見ると雪美が、繋いでいた手をほどいて俺の腕にしがみついていた。
「今は……ペロもいない……二人だけ……だから」
そう言って少し、可愛らしい眉を吊り上げる。どうやら、彼女なりの嫉妬の表現らしかった。
「悪い悪い……そうだったな」
腕を通して伝わってくる彼女の体温が、冷え始めた体を温めていく。
日はまだ高く上っていたが、コートも着ていない格好のまま、ここに座り続けるのも考え物だ。
なにより、雪美が風邪を引かないか心配する。
そんな事を考えていると、公園を抜ける風を受けた俺は、思わず彼女の前でくしゃみをしてしまった。
少々格好の悪いところを見せてしまったと照れ笑いする俺に、寒いのかと雪美が聞いてくる。
「……待ってて……私が……温めてあげる……」
雪美はそう言うと、まるで猫が体をこすり付けるようにしながら、俺の膝の上まで体を移す。
そして今度は俺の両手を掴むと、自分のお腹の方へ。
されるがまま、気が付くと俺は雪美を膝に乗せ、彼女を抱きかかえるような格好になっていた。
「……こうしたら……二人ともあったかい」
確かに、彼女の程よい重みと、少女特有の高い体温は心地よく。
例えは悪いが、まるで湯たんぽを抱いて座っているようで。
その時、離れた場所でこちらを向いて、ひそひそと話をしている主婦の集団が目に入った。
瞬間、俺はしまったと顔を歪ませる。
いくら法律が変わったとはいえ、俺達のような夫婦に対する世間の風当たりはまだまだ強い。
「雪美……そろそろ公園を出ないか?」
突然の俺の言葉に、雪美は不思議そうな表情になったが、
目線の先、主婦の集団を見つけて合点がいったのか、あぁと小さく呟く。
結婚を決めた時、俺がなんと陰口を叩かれようと平気でいるつもりだったが、
できる事なら、雪美にいらぬ思いはさせたくなかった。
コメント一覧
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- 2016年03月04日 20:43
- ふむ(火炎放射器を構える音葉)
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- 2016年03月04日 20:51
- やれやれ(耐火防壁を築く音)
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- 2016年03月04日 20:56
- 珠ちゃん編がないな
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- 2016年03月04日 20:56
- 美波と汚い手を使って婚約しようと考えている俺には何の問題もないな。
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- 2016年03月04日 21:00
- みりあああああああああ!!!
(あえて突撃)
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- 2016年03月04日 21:00
- よし、健全だな!!(灯油を被りながら
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- 2016年03月04日 21:06
- ※1、2
よせ、俺は口に飲み物を含んでいたんだぞっw
なんでそんなに掛け合いの息が合ってるんだ
お前らが付き合えよ┌(┌^o^)┐
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- 2016年03月04日 21:15
- タイトル一本釣り
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- 2016年03月04日 21:24
- みんな、丸太は持ったか
このロリコンPに突撃&実写版のデビルマンを強制的に鑑賞させるぞ!
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- 2016年03月04日 21:25
- 罪深き者を見続けると目が乾くなぁ~
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- 2016年03月04日 21:27
- 晴は私の妻になってくれるかもしれない女性だ。
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- 2016年03月04日 21:29
- ちゃまがいないとは………なんたることだ
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- 2016年03月04日 21:37
- この話のPはロリコンじゃないが、※欄にはロリコンとそれを燃やす者が集まるから今の内に年少組は避難させておこう
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- 2016年03月04日 21:37
- こんな国家主席とこんな法案が支持される国……火の海に沈む日も近いな……
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- 2016年03月04日 21:40
- でもロリコンだけが生き残っちゃうんだよなぁ…
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- 2016年03月04日 21:43
- ロリコンでもいいじゃない
にんげんだもの
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- 2016年03月04日 21:54
- うむ素晴らしかった
あと千佳ちゃんは俺の嫁として幸せに暮らしているから心配しなくてもいいぞ
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- 2016年03月04日 22:19
- (テルミットを空からばらまく音葉)
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- 2016年03月04日 22:20
- 光は合法だからセーフだよな。
ということで、俺とお城のような建物で俺の闘魂ブーストで一発闘魂(意味深)をしようか(笑顔)
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- 2016年03月04日 22:21
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俺とマイエンジェル雪美ちゃんの夫婦生活がなぜか筒抜けになっているようだな。照れるぜ
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- 2016年03月04日 22:34
- 20XX年、モバマスは課金の炎に包まれた。資金は枯れ、ガチャは果てあらゆるプロデューサーは絶滅したかに見えた。だが、ロリコンPは死滅していなかった。
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- 2016年03月04日 22:34
- 別に幼女しか駄目とはSSで言ってませんよね?←外食に誘った幸せそうにハンバーグを頬張る蘭子を如何にハイエースするか画策中
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- 2016年03月04日 22:51
- うむ、KENZENだな
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- 2016年03月04日 23:02
- 出来るだけ骨も残らないように焼いてくれよ。
墓が多すぎて埋める場所もないんだ。
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- 2016年03月04日 23:03
- ※22
ハイエースをいかにデジタンクに替えるか画策中
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- 2016年03月04日 23:07
- 菅原様…
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- 2016年03月04日 23:15
- なんでマm・・・桃華が居ないんや・・・
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- 2016年03月04日 23:27
- うっ
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- 2016年03月04日 23:36
- ちょっとA-10に近接航空支援要請してくる
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- 2016年03月04日 23:48
- 源五郎?
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- 2016年03月05日 00:00
- 的場ァ!