305 名前:恋人は名無しさん[] 投稿日:2007/03/30(金) 02:02:57 ID:wsLwa+8B0
お前には他人にない優しさがあった。叶うかわからないような夢を追って、収入が少ないオレに
「共働きでもいいじゃん、あたしも稼ぐからさ!」
と、結婚を先延ばしにしてくれた。なるべくオレに負担をかけないようにと
「ボーナスが増えたから」とウソを言って、旅行のお金を全額払ってくれたりした。
こっちで一人暮らしの時に、オレが遊びに行くときには必ず好きなものを作って待っていてくれた。
オレは仕事(夢)が少しでも現実に近づいたら、お前と一緒に色々なところで美味いものを食べたり、旅行に行ったり、指輪をプレゼントしたりするつもりだった。
それがつらい時期を支えてくれたお前に対し少しでもだけど恩返しになると思った。

でも、こんなに早く逝ってしまうならもっと色々なところに一緒に行っておけば良かった。
グルメのお前にもっと「こりゃうめえ」と言わせたかった。
旅行が好きだけど、海外に行ったことがないお前と海外に行っておけば良かった。
忙しいからと言い訳しないで、無理矢理にでも会いに行けば良かった。

オレはお前と一緒じゃないのなら、もう新しい景色にもすばらしい料理にも出会いたくない。
オレは物足りない。お前との時間はあまりにも短すぎた。

最後の電話の時、お前はご機嫌そのものだった。

もう一度どうか俺と会って下さい。お願いします。