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モバP「かんきつ系なお隣さん」|エレファント速報:SSまとめブログ

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モバP「かんきつ系なお隣さん」

1: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:17:28.22 ID:fBHsEgjeO

ちゅんちゅん――


P「zzz」



??「おっはよー……あれ、まだ寝てる?」

??「つんつん。朝ですよー……」

P「………」

??「反応なし。熟睡中かぁ」





2: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:21:06.94 ID:fBHsEgjeO

??「よーし、そうと決まれば顔に落書きだねっ」

??「水性ペン、水性ペンはどこかな~……あ、あった」

P「………」

??「さて、今日はなにを描こうかな? 喜多見画伯のあふれんばかりの才能が外に出たがっているぞぉー♪」


P「もう起きてるぞ。柚」

柚「………」


柚「おでこに描くだけならいい?」

P「ダメ」

柚「ちぇーっ」




3: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:24:36.84 ID:fBHsEgjeO

P「まったく。朝に俺の寝床を襲いに来るのはやめろといつも言っているのに」

柚「なら、寝てる間は窓閉めとけばいいじゃん。そしたら、アタシが屋根づたいにお兄チャンの部屋に入れなくなるのに」

P「夏の夜は暑いからそれはイヤだ」

柚「もう、わがままだな~」

P「というか、まだ朝の6時じゃないか……いつもより30分も早いぞ」

柚「へへっ、今日はバド部の朝練があるんだ」

柚「というわけで、アタシもう時間だから学校行くね? さらばだーっ♪」シュタッ

P「あ、おいっ……」

柚「お兄チャンも、アイドルのお世話頑張ってねー!」

P「………」

P「そんなに急いでるなら、わざわざ隣の家の俺の部屋まで来なくていいのに」

P「おかげさまで、こっちも寝坊することはなさそうだけど……ふわぁ」

P「とりあえず、顔洗うか」




4: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:28:19.87 ID:fBHsEgjeO

事務所


ちひろ「それじゃあ、今日もお隣の子に起こしてもらったんですか?」

P「ええ」

ちひろ「仲良しですね」

P「向こうからしたら、自分が生まれた頃から隣に住んでる兄ちゃんってイメージでしょうけど」

ちひろ「隣の家の屋根をつたってやって来るなんて、まるで漫画みたいじゃないですか」

P「昔は俺もやっていたんですけど、さすがに今はやらなくなりました」

ちひろ「もう大人ですもんね」

P「はい。……と言いつつ、いまだに実家暮らしでぬくぬくやってる身ではありますけど」

ちひろ「いいじゃないですか。生活費はきちんと払っているんですし」

ちひろ「家で楽をしているぶん、お仕事で頑張ってくれれば言うことありませんよ♪」

P「ははは、そうきたか」

ちひろ「というわけで、今日も彼女のプロデュース、よろしくお願いしますね」

P「言われずとも」



5: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:29:41.65 ID:fBHsEgjeO

ガチャリ


忍「おはようございます!」

P「っと、うわさをすれば、だな。おはよう」

ちひろ「おはようございます、忍ちゃん」

忍「今日もがんばろっ! Pさん!」

P「朝から気合十分だな」

忍「もちろん! 目標のためにも、毎日全力でやらなきゃいけないからね」

P「その気持ちがあれば、結果もすぐに出るさ。よし、じゃあ今日のお仕事の確認するぞ」

忍「はい!」

ちひろ「うふふ。二人とも、頑張ってくださいね」



6: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:30:18.14 ID:fBHsEgjeO

今さらですが独自設定ありなので注意してください



7: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:33:57.40 ID:fBHsEgjeO

夕方


忍「ただいま。レッスン終わったよ」

P「ああ、おかえり。疲れただろ、そこにお菓子あるから食べるといい」

忍「やった! やっぱり疲れた体には甘いものが一番だよねっ」

忍「……あ、でも太らないかなぁ」

P「いっぱい動いてるんだから、少しくらいなら大丈夫だよ」

P「俺の知ってる子なんて、毎日好き放題食べてるけど全然太る気配ないし」

忍「それって、前に言ってたお隣さんのこと?」

P「ああ。思いつきでお菓子を大量に買って、飽きたら俺に押しつけてくるんだ」

忍「へえ。なんだか面白そうな子だね。一度会ってみたいかも」

P「忍の真面目さを、あいつにちょっとくらいわけてあげたいくらいだな……よし、俺も今日の作業終わった」

忍「それじゃ、一緒に帰る?」

P「そうしようか……あ、そうだ」

P「新しくできたラーメン屋に行きたいなと思ってたんだ。よかったら、一緒に来ないか」

忍「ラーメン? えっと……」

P「もちろん、俺が誘ったんだから俺のおごりだ」

忍「………」

忍「ゴチになります……へへ」

P「よし」



9: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:36:35.80 ID:fBHsEgjeO

店員「お待たせしました! しょうゆと、塩大盛り、それと餃子です」

P「いただきまーす」

忍「いただきます」


P「うん、うまい」ズルズル

忍「もぐもぐ……ほんとだ、おいしい」

P「ここに来て正解だったな」

忍「うんっ」

忍「でも、本当にいいの? お金払ってもらっちゃって」

忍「先週も、その前も……Pさん、いつもおごってくれるけど」

P「高級料理店とかならともかく、ラーメンくらいいつでもおごってあげられるよ」

P「こっちは実家暮らしで楽してるんだから、このくらいはな」

忍「貧乏学生ですみません……」

P「気にすることないよ。青森からひとりで東京に出てきて、トップアイドル目指して頑張っているんだ。お金に余裕がないのも当然」

P「むしろ、そういう状況で頑張れる忍は本当にすごい。だから、こうしてたまにご飯奢るくらいはさせてくれないか」

忍「……ありがとう。Pさん」

忍「……アタシも、餃子頼んでいい?」

P「もちろん」

忍「えへへ……」



10: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:40:51.99 ID:fBHsEgjeO

P「今度の土曜のことなんだけど」モグモグ

忍「土曜? えっと……確かアタシ、フリーだったよね」ズルズル

P「ああ。その日は俺も休みなんだ」

P「で、柚……例のお隣さんのバドミントンの試合があって、応援に来いって言われてるんだけど」

P「中学のグラウンドに、ひとりで行くのもちょっと気が引けてな……よかったら、付き合ってくれないか?」

忍「アタシがその子の応援に行くってこと?」

P「さっき、一度会いたいって言っていたから、ちょうどいいかなと思った」

P「その日の昼飯は俺が出すから、どうだ?」

忍「……でも、見ず知らずのアタシがいきなり来たら、その子に迷惑じゃないかな」

P「大丈夫大丈夫。あいつそういうタイプじゃないから。むしろ勝手に絡んでくるから気をつけたほうがいいぞ」



11: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:44:53.53 ID:fBHsEgjeO

P「それに……放っておいたら、忍は休みの日も自主練だのなんだので身体を休めそうにないしな」

忍「あ……知ってたんだ」

P「夢を持つのは立派なことだし、それに向かってひたむきに努力できるのは偉い。でも、あんまりやりすぎて倒れでもしたら、誰も得しない結果になるから」

P「たまには、なんにも考えずに休む日も作ったほうがいい」

忍「………」

忍「そうだね。アイドルになれたことがうれしすぎて、最近ちょっと無理していたかも」

忍「土曜日、付き合うよ」

P「ありがとう。じゃあ、昼は何食べたいか決めといてくれ」

忍「わかった!」

忍「なに食べよっかなぁ~♪」

P「ははっ……」



12: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:46:34.92 ID:fBHsEgjeO

帰宅後


P「ふう」


柚「着替え、終わった?」ヒョコ

P「終わった」

柚「それじゃ、お邪魔しまーす♪」ヒョイ

P「俺が帰るの、待ってたのか?」

柚「うん、なんとなく。部屋の電気ついたから、すぐ飛んできてあげたよ」

P「べつに飛んでこなくてもいいんだが」

柚「あっ、いいのかなーそんなこと言って? こんな美少女が毎日遊びに来てくれるというのにさ」

P「美少女の顔も、毎日見てると慣れちゃうもんだ」

柚「ああ、なるほど~。実はアタシも、毎朝お兄チャンの顔に落書きしようとするのは、お兄チャンの顔に飽きてるからなのかも」ウンウン

P「ひでー理由だ」

柚「なんてね、冗談だって……ん?」



13: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:49:17.28 ID:fBHsEgjeO

柚「くんくんくん……これは、ニンニクの匂い」

柚「餃子……中華料理店? いやいや、これは……」

柚「ズバリ、ラーメン屋の匂いだよっ!」

P「犬かお前は」

柚「へへー♪」

P「褒めてないぞ」

柚「ひとりで食べてきたの?」

P「いや、担当しているアイドルの子と一緒に」

柚「ふーん……お兄チャン、今プロデュースしてるのひとりだけだよね?」

P「うん」

柚「この前も、その前も、アイドルの子と一緒に晩御飯食べたって言ってたけど……」

P「ああ、同じ子だな」

柚「ふーん」

P「どうかしたのか」

柚「………」

柚「うん、ずるい!」

P「え?」

柚「アタシもお兄チャンにおごってほしい! あとアイドルの子に会いたい!」

P「会いたいのか?」

柚「もちろん! だって面白そうだしっ♪」

柚「生のアイドルとお友達になれたりしたら、素敵じゃん?」



14: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:50:51.47 ID:fBHsEgjeO

P「ほう、やはりそう思うか。俺の予想は当たっていたようだ」

柚「むむっ。お兄チャン、その思わせぶりなセリフはまさか!」

P「土曜のバドミントンの試合、その子も応援に来てくれることになったんだ」

柚「おおーっ! すごい! 絶対勝たなきゃっ」

P「ははは、俺の名采配に感謝するんだな」

柚「お兄チャンだいすきーっ♪」ギューッ

P「こらこら、抱きつくな。かわいいやつめ」

柚「うわ、ニンニク臭っ」

P「かわいくないやつめ」



15: ◆C2VTzcV58A 2016/03/08(火) 20:53:35.48 ID:fBHsEgjeO

P「しかし、こんなにはしゃがれたら、忍も喜ぶだろうな」

柚「へえ、忍って呼んでるんだ。仲良さそうだね」

P「信頼関係は大事だからな。二人三脚で仕事していくわけだし」

柚「ふうん……パートナーって感じかな?」

P「まあそんな感じ」

柚「だからご飯で釣ってるの?」

P「ちゃうわ」

柚「ジョーダン、ジョーダン♪」

柚「ま、それはそれとして。漫画持っていっていい?」

P「ああ、お好きにどうぞ」

柚「やたっ。じゃ、今度お返しに少女漫画貸してあげるね」

P「おう。自分で買う気はしないけど、少女漫画も読んでみると案外悪くないんだよな」

P「(おかげでこの前、忍と少女漫画トークもできたし)」



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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 22:50
      • フリルドスクエアの四人はかわいいなあ(しみじみ)
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:02
      • これが理想郷ですか
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:07
      • 正直フリスクの中に1人いらない娘がいるよな
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:16
      • ※3
        お前はフリスクメンバーじゃないよ?
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:27
      • フリスク四人がヒロインのいちご100%で主人公になりたいンゴねぇ…
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:28
      • 森の方にフリスクのエロssまとめられてたけどこっちはまとめてないのかな?
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月08日 23:54
      • 早苗「常識に囚われな(ry

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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