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こちらはコメントにて当サイトに直接投稿いただきました記事です
【名無しの鬼女】 さんありがとうございます!

[投稿日時] 2016年03月09日 02:43
■体験談

もう30年以上前、子供の時にジイちゃんから兄が聞いた話だから100年近く前のこと。
子供時代の兄はじいちゃんの工▯話とかを聞くのが大好きだった。
その又聞き。
当時の山の中の田舎ではョバイが普通で、昼間に男と女で話をつけておいて合意だったら夜中に女が閂を空けて置いたり納屋で待っていたりするものだったらしい。
それで子供が出来たら女は誰の子供かを親に話し、そうなったら結婚しないといけなくて男に拒否権はない。
拒否しようものなら女の親だけではなく村中から白い眼で見られ若衆から昇天するぐらいの集団リソチを受けれる場合もあったそうだ。
だから男は幾ら美人でも同時進行するような女にはヨバイかけない。ヘタをすると他人の子供を育てさせられるハメになるから。






中には明らかに男には身に覚えがないのに男前だったり金持ちだったりする男の子供だと言い張る女もいたそうだ。
その場合、神社で御御籤みたいな儀式をして決めたそうだ。
だいたい村の人間は誰が誰と付き合っていると言うのは把握しているので、事前に神主さんが聞き取りをし村役と相談して全部アタリとか全部ハズレを仕込んどいたらしい。
この籤引きに負けた女の子供は、その男に化けた神様との間の子供と言うことになったそうだ。
けれども本音では誰もが神様の子供じゃないことを知っているので物凄く恥ずかしい思いをする。
男が逃げた(または制裁でポアされた)場合の子供は、経済的に余裕がある家では娘の子じゃなくて母親の一番下の子として育てられるか、昔の事だからマびかれることもあったそうだ。
マびくと言っても積極的にやるだけじゃなくて病気になっても看病しないとか、小さいうちに養子や丁稚に出してしまうケースが多かったらしい。
女の狂言だと知りっていたり、八ラませた男に逐電された女が子供の父親がいなくて困っている場合に、可哀想に思って遺伝上の父親じゃないけれども結婚する優しい男もいたそうだ。
それでも子供を大事に育てた男は凄く尊敬されたり、逆に本来は手が届かない美人を訳ありで手に入れたと揶揄されることもあったらしい。
昔の夏祭りは夜通しだが電気がなかったので夜中は完全に真っ暗。出会った相手と無作為手あたり次第が当たり前だったそうだ。
その時に出来た子供は、父親が誰であれ、その家の父親の子供とするのがルールだったそうだ。
だから嫁さんを他所の男に八ラませられたくない旦那は夏祭りでもピッタリ嫁さんから離れなかったそうだ。
自分が他所の女を八ラませに行く場合は、同じ事をされても恨みっこなしと言うわけ。
けれども真っ暗だから相手をまくのは簡単だし、相手も同じ様に考えていないと守りきるのは不可能で普段から夫婦中が良くなかったら独占するのは無理。
独身の男は守る相手がないから攻撃に専念できるし、村一番の美人だったばあちゃんを守るのは大変だったらしい。
真っ暗だから美人かどうかは関係ないような気もするけれども。
祭りの夜は若衆とか女子衆など年齢や既婚独身などのステータスで別々に役割分担があったりして、自分の配偶者や恋人とベッタリ一緒にいるわけにはいかない。
他所の人とは嫌なカップルは後で落ち合う約束をするわけだけれども、美人や美人の嫁もちの旦那にはわざと色々な役を押し付けたりして中々落ち合えない様に段取りされる。
すげーセクハラ地獄だったんだな。昔の日本。
そうやって生まれた子供は、大きくなるに従って村の誰かに似てきて狭い世界だから誰の子だか分かるようになる。
誰の子だか分かっても普段は父親面することは許されない。
けれども昔はインフルエンザとか兵隊に行ったりして早タヒする人が多く、そう言う場合は何だかんだと遺伝上の父親は、その子に対して援助しないといけない雰囲気になったものらしい。
社会保障のなかった時代には必要だったのだろうが、物凄い同調圧力と相互監視によって社会が成り立っていたんだね。
話としては面白いけど、あの時代に生まれなくてホント良かった。


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