フォードの自動運転車、フロントガラスの代わりに映画を見られるようになるか
観たい映画は間違いなく「スピード」ですね。
Forbesのレポートによると、自動車メーカーのフォード・モーターは自動運転車のフロントガラス前にスクリーンを下ろし、映像を上映するプロジェクター・システムの特許を取得したようです。フロントガラスが運転に必要な時は(なんとも妙な表現ですが)、プロジェクターとスクリーンは天井部分に収納されるとのこと。
もちろん大企業の特許は、実用化されないものや実用化に何年もかかるものもたくさんありますのでこれが本当に我々の生活に入ってくるかは分からないですが...今の車に慣れてる私達からすると非常にそわそわしちゃうシステムですね。
いや、もちろん自動運転が安全な場面でしか使われないんでしょうけど、フロントガラスがスクリーンで完全に遮られるとは大胆です。
自動から手動の運転に切り替えると代わりにメーターパネル、バックミラー、もしくはダッシュボードに映像を映し出すことができるとのこと。
バックミラーで映画上映...!!
シュールですねー。
自動運転車が、ほんとうに、ほんとうに安全なのだとしたら、確かにフロントガラスなんていらないですよね。で、車に乗ってる全員が映画を楽しめるスクリーンといえば一番前しかないと。図によると運転席と助手席のシートは取り外せるようになっているみたいですね。
と特許書類を元に想像するのは楽しいですが、実現するかどうかはフォード・モーター自身も分からないようです。スポークスパーソンであるAllan Hallさんは次のように述べています。
私達は通常の業務として革新的なアイディアの特許を申請します。特許の申請は新しいアイディアを保護するためですが、必ずしも新しいビジネスや製品プランを示唆するものではありません。
とはいえ今年のCESではフォードは自動運転車マーケットにさらに取り組んでいくと声明を出していますので、もしかしたらもしかするかもしれませんね。
自動運転車が実用化すれば、自動車のセールスポイントがこれまでと大きく変わっていくことは確実です。ボルボは自動運転車をファーストクラス飛行機のように変身させるコンセプトも披露していますし、フロントガラス一面のスクリーンも絵空事ではなさそうです。
images: United States Patent Office
source: Forbes
Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)