いけさんフロムエル : 「ＭＩＸ」～新星・立花投馬は大人気？スランプの天才打者と東秀・三田への思い！！

あだち充のゲッサン連載「ＭＩＸ」第４７回です。

二回裏の早い段階で先制点を奪った明青学園。
だが、投馬温存の影響は大きく、次第に点差を付けられてしまう。
苦戦が続く中、それでも捕手を失う事は出来ず走一郎を登板させる事は考えなかったと言う大山監督。
九回で６－３という絶望的な状況になる中、相手投手に異変が発生し、幸運にも７－６と逆転のサヨナラゲームで試合を制した明青学園だったのだが…！？

いきなり水着のオンパレードでスタートした今月の「ＭＩＸ」。
たまには読者サービスが必要だと言う西村監督ですけど、思えばあだち作品し試合が進むといつも突然水着回が入って来ますね。
もう、自分的には定番過ぎてどうでもいいレベルですけど、やはりファンとしては期待すべきところなのかな？（笑）
そんな父親の反応に眉をひそめる息子のエースだが、新聞が明青の話ばかりなのが気に入らないらしい。
超高校級左腕三田浩樹対新星立花投馬を煽る新聞に憤る西村。
「準決勝ってのはもう一試合あるだろ？！」
「一年生エースだって他にいるだろ　もっとすげえ奴が！」
無視されているのが気に入らない西村。
そんな息子に顔も態度も一年生に見えないと言う父親ですけど、それ本当に報道されない理由なの？（笑）

勝てば西村たちとの対戦ある投馬たち。
本当にそこまで行けるのか分かりませんが、何となく西村の勢南は準決勝でコケそうな気もしますね（笑）。

いつの間にか沢山の名刺を持たされていた投馬。
ＯＢだが何だか社長だの部長だの編集長だの議員だのが現れて、挨拶や写真を撮られたのだという。
そんなエースに対し、甲子園に行く事になれば寄付金集めが大変であり、気持ちよく協力してもらうには学校側も邪険には出来ないと理解した今川。
いきなり大人気の投馬ですけど、かつての上杉達也の再来に期待しているんでしょうね。

そんな厄介なＯＢ軍団を避ける為、こっそりロードワークに出た投馬。
明青は子供の頃からの遊び場だった為、人目につかない秘密の出入り口を立花兄弟は知っているらしい。

一方、予選敗退した赤井だが、何やらスランプに陥っていた様子。
夢を失ったショックを引きずっていると感じた小宮山監督だが、実は赤井の夢は甲子園ではなく、東秀の三田だったのだという。
小学生の頃からずっと三田の追っかけだったという赤井。
彼の球を打つために手の皮がボロボロになるまでバットを振った赤井だが、それだけに夢が費えた事は彼にとって大きな衝撃だったらしい。

プロ野球まで追いかけてそこで戦えばといいと言う相手に対し、前身の須見工から創部６０年でプロ入りしたのはたった一人だと、その難しさを指摘した監督。
だが、その一人こそが質問して来た男だった！？
何と、かつて新田と共にプレーしていた大熊が母校を訪ねてきていたらしい。
一度も一軍登録されず、たった２年でお払い箱になったと、自分は天才ではなかった事を口にする大熊。
「本当はおれなんかより数段上の天才がいたんだけどなァ、須見工には…」
どうやらプロにはならなかったらしい新田。
赤井は創部以来２人目の天才だと、大事に育成して欲しいと小宮山監督に頼む大熊ですが、小宮山監督自体ちょっと問題がある人ですし、この大熊が戻って来る可能性ももしかするとあるのかも知れません。

練習中の赤井のところに姿を見せた投馬。
何と、パンチが勝手に紛れ込んでしまったのだという。
そんな赤井を見たのは初めてではなく、喫茶店で三田の妹と一緒だった事を指摘した音美。
頼んでいた色紙を受け取っていただけだという赤井ですけど、何だか妙にこそばゆいですね（笑）。

パンチに吼えられて動揺する赤井。
犬が嫌いだと言う赤井ですけど、今までずっとシリアス調だっただけにこれには何だか少し親近感が沸いてきます。
関係者以外は立ち入り禁止だと、２人を追い出そうとした赤井。
「関係者だろ？」
「この大会おれから点を取ったのはおまえだけなんだぜ」
「だからおれが頑張れば頑張る程そっちの株も上がるという――そういう関係者」
なかなか言う投馬ですけど、赤井とこんなに話せるのはちょっと意外な気もします。

東秀打線は大会ＮＯ．１だが、赤井みたいなバッターは何人もいないと赤井の実力を評価した投馬。
「立花　もしも――」
何かを言いかけてやめてしまった赤井ですけど、もしかすると「東秀に勝ったらまた勝負がしたい」とでも言いたかったのかも知れません。

そんな思わぬ出会いがある中、いよいよ始まる事になった準決勝。
果たして投馬は万全の状態で何処までやれるのか？
出来ればここは前評判を覆して最強打線相手に完封勝利とかやらかして欲しいですね（笑）。

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