カズマ「インキュバス!?」めぐみん「危険ですね」アクア「浄化してあげるわ」
ルナ(受付嬢)「はい。優秀なアークプリーストがいるカズマさんたちのパーティーにお願いできないかと……」
カズマ「優秀……優秀な?」
アクア「ふふん♪」
カズマ「そんな奴はいませんけど……。おぉ!アクア見てみろよ!報酬すごいぞ!」
アクア「まったくカズマは相変わらず目が悪いのね。あなたの目の前に優秀……って、なにこれ!?」
カズマ「インキュバス1人につき100万エリス!?」
アクア「ひゃ、ひゃくという事は……100匹倒せば1億ということ!?カズマ!カズマ!カズマ!どうしよう!私明るい未来しか見えて来ないんですけど!」
カズマ「というか、さすがにこれ記載ミスだろ。インキュバスで何でこんなに高いんだよ」
ルナ「それは討伐が困難な上に……正直、被害にあった女性が……」
カズマ「ん?インキュバスって確か……男の夢魔だよな」
ルナ「はい。それでインキュバスの被害にあった女性は孕ませられて……」
カズマ「え?よく聞こえませんでした。その『孕ませられて』をもう一度。同じように恥じらいを感じながら。リピータアフタミーでお願いします」
ルナ「聞こえてるじゃないですか」
アクア「あれとこれと……ああ、あのお肉も買って……そして高級なお酒を……。カズマ!早く買いに行きましょう!」
カズマ「待て!それは報酬を手に入れた後だ!」
アクア「待てないんですけど!どうせ私が浄化するから、早く買いにいきましょう!大丈夫。ツケもできるわ!」
カズマ「そういうのばかりやってるから、お金が増えないんだろうが!」
ルナ「あ、あの……話を続けてもいいですか?」
カズマ「あっ、どうぞ」
カズマ(そりゃそうだよな。モンスターとの間にできた子供なんて、みんな嫌だろうしな)
ルナ「それでインキュバスはギルドとしても、かなり危険視しているわけなんです」
ルナ「しかも中々見つからないので、これがまた苦労していまして」
カズマ「なるほど……」
カズマ(この世界って避妊具もないし、子供ができない薬とかもないんだろうしな……)
カズマ(あとは話し合いでサキュバスと同じように共存生活という手もあるけど)
カズマ(それをやるとサキュバスのお店が見つかるしな……)
カズマ(となると、やっぱりインキュバス討伐しないと解決にならないのか)
カズマ「ちなみに数がどれくらいいるとか。いつ現れやすいとか目安があります?」
ルナ「すいません。特にわかりませんが、先日1件被害が……」
カズマ「え?じゃあ1人の可能性が?」
アクア「カズマ。奴らは1匹見たら、100匹いると思え!と言われるくらい、ぐちゃぐちゃいるのよ?」
カズマ「なるほど……そんなにか」
アクア「これで1億エリスは私のものね!」
カズマ「お前……もしかして、100って適当じゃないんだろうな?」
ルナ「さ、さすがに100はないかと。せいぜい一桁ぐらいだと思われます。インキュバスは集団行動しませんので」
アクア「そ、そんな!?」
カズマ「おい、アクア。とりあえずお前は黙ってろ」
アクア「うぅ……私のセレブ生活が……」
ルナ「それでお願いできないでしょうか?」
カズマ「わかりました!この街の女性のためにこの俺が!この街の女性のために!討伐しましょう!」
ルナ「あ、ありがとうございます」
* * *
カズマ(情報収集が必要だ)
カズマ(蛇の道は蛇というしな)
カズマ(だからここに来たのは、あくまでも情報収集のためだ!)
サキュバス「いらっしゃいませー」
サキュバス「あっ、常連さん。いつもありがとうございます♪」
カズマ「いや、これもみんな……いえ、世の中の平和のためなんです!」
サキュバス「ありがとうございます。ではこちらのアンケート用紙に記入どうぞー」
ダスト「おぉ、カズマじゃねーか。そうか。お前、この店じゃ常連なんだな」
カズマ「あぁ、週5で通わせてもらってる。これも平和のためにな」
ダスト「なっ!そんなにか!さすがアクセルが誇る鬼畜のカズマだぜ!」
カズマ(そうだ。たまには趣向を変えるのもありかもな)
カキカキカキカキ
ダスト「す、すげー。迷いもせずに……目を閉じて書いてやがる」
カズマ「俺くらいの常連になると、目を閉じて妄想しながらこのアンケート用紙に記入できるのさ!」
ダスト「なっ……す、すげぇ」
サキュバス「決まりましたか?」
カズマ「はい。今回はこれでお願いします」
サキュバス「え?これは……本当にこちらでよかったですか?」
カズマ「もちろんです」
サキュバス「さすが常連さん。こんなすごいのを要求をしたのは、あなたが初めてですよ?」
ダスト「なんだって!?」
カズマ「まぁ、たまに趣向を変えるのもありかなと思って」
サキュバス「わかりました。私達も気合を入れて頑張りますね」
カズマ「お願いします」
ダスト「さ、さすがカズマさんだぜ。そんなすごいプレイを要求をするなんて……男の中の男!いや漢だ!!!」
( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ
カズマ(他の客たちも拍手して祝福してくれた)
カズマ「この素晴らしい店に祝福を!」
野郎共「おぉーーーーーーー!!!」
* * *
めぐみん「今日もカズマは外泊ですか」
ダクネス「今日は例のインキュバスに関しての調査らしい」
めぐみん「なるほど……」
ダクネス「インキュバスか…………はぁ//」
めぐみん「ダクネス……わかってますよね?インキュバスは女性の敵。だから絶対に倒す必要があるんですよ?」
ダクネス「な、なんだ急に。そんなの小さい子でも知ってるぞ?」
めぐみん「……」
ダクネス「……」
ダクネス「いいじゃないか!インキュバスは好きな夢を見せてくれるんだろ!?いいじゃないか!普段我慢しているんだから!夢くらい好きに見ても!!」
めぐみん「あなた、普段結構好き勝手やってるじゃないですか……」
ダクネス「たりないんだ!このままでは何もかも!!カズマは口だけだし、たまには力でも行使されたいんだ!!」
アクア「ねー。おなか減ったー」
めぐみん「はいはい。ご飯にしましょう。ほらダクネス。早く作ってください。あとで杖で殴ってあげますから」
ダクネス「違う!違うんだ!そういうのじゃないんだ!もっとこうシチュエーションが大事というか。そう言うなら、私が盗賊に捕まって「仲間の場所を言え!さもないと酷い目に合わせるぞ!」そこで私は騎士らしく「言うものか!私は死んでも仲間の場所を言ったりしない!」「ちっ騎士の鏡のようなやつめ」「お頭、そいつはどれだけ傷を負っても喋ったりしないですぜ!」「仕方ねぇな。じゃあ、こっちに聞いてみるか?」と言いながら私に淫乱な行為を……。そして、助けに来る仲間。その前では私は酷い恥ずかしい姿に…………あぁぁぁぁぁぁ!もう最高っーーーーー!!!!!」
めぐみん「わかりました。じゃあ、杖で殴ったりしませんから、ご飯作ってください」
ダクネス「それとこれは別で杖で殴ってくれ!」
めぐみん「はぁ……」
めぐみん(カズマばかりに頼っててもいけませんね。私の方でもインキュバスに関して調べてみますか)
* * *
■とある宿
カズマ(あぁ……早く夜中になってくれ!もうドキドキが止まらない!)
カズマ「……」
カズマ(ちなみに今回は、俺が子供役。サキュバスのお姉さんがすごく嫌がる俺を無理やり犯すというものだ)
カズマ(これは俺の趣向とは違うんだが、たまにはこういうのも、やってみたくなるよな)
カズマ(さて、あと2時間後に神様……サキュバスのお姉さんが来てくれるし、そろそろ寝るか……)
カズマ「……」
カズマ「……」Zzzzzzz
* * *
男の子「ねえ。お兄ちゃん?」
カズマ「ん?あれ?ここはどこだっけ?」
男の子「僕と遊んで?」
カズマ「ああ、公園か。いいぞ。何をして遊ぶ?」
男の子「気持ちいい事してあそぼ」
カズマ「気持ちいい事?」
男の子「うん。すっごく気持ちいい事。大丈夫。僕が全部教えてあげるからね」
カズマ「え?なんで脱ぐんだ?って、あれ?なんで俺も全裸なの!?」
男の子「大丈夫。すっごく気持ちいいから大丈夫」
カズマ「っ!?」
カズマ「ち、違う!思い出した!これは俺の注文とは違う!」
男の子「そんなに嫌がらなくても、知ってるよ。本当は犯されたいんでしょう?」
カズマ(あ、あれ?俺の注文は……『子供役』『すごく嫌がる俺を無理やり犯す』の二つ……)
カズマ(あぁーーーー!調子に乗って、目を閉じてアンケート用紙書いたから、たぶん項目欄間違ってるーーーーー!!!!!!)
男の子「ふふふふ。そんなに嫌がって、大丈夫。全部僕に-------」
カズマ「違う!これは違うんだーーーーー!」
男の子「素直になろうよ。お兄ちゃん♪」
カズマ「ひぃぃっ!助けて!アクア!アクア様!お願いだから助けてアクア様ーーーーっ」
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!
ガララッ
カズマ「ただいま」
ダクネス「おかえり、そしておはようカズマ。お疲れだったな」
めぐみん「おかえりなさい。カズマ…………って、あれ?」
カズマ「ん?どうかしたのか?」
めぐみん「あっ……いえ」
めぐみん(お、おかしい……カズマの様子がおかしい!)
めぐみん「だ、ダクネス」
ダクネス「あ、ああ……お前も気付いたか」
カズマ「ん?」
めぐみん(カズマが私の生足を見ない!?)
ダクネス(カズマが私の胸を見ない!?)
ダクネス(お、おかしい。朝会ったら、まず私の胸、そしてめぐみんの足を見るというのに)
めぐみん(私を二番目に見る件に関しては腹が立ちますが、それはおいておいて……)
ダクネス「か、カズマ。体調はおかしくないか?大丈夫か?」
カズマ「ああ、なんというか今日は絶好調だ。なんでもできる気分だ」
めぐみん「そ、そうですか……」
ダクネス「めぐみんちょっといいか?」
めぐみん「は、はい」
カズマ「朝食はまだだよな?俺が作っておくから」
ダクネス「あ、ありがとう」
ダクネス「カズマは一体どうしたんだ!?」
めぐみん「それは私が聞きたいぐらいですよ」
ダクネス「おかしい!いつもならチラチラ見てくるのに!」
めぐみん「なんというか、今日のカズマには余裕がみられますね……。大人の余裕という……ま、まさか!?」
ダクネス「あいつが大人の階段を昇ったというのか!?」
めぐみん「い、いえ、肝心なところでヘタレのカズマですし……いや、まさか……でも……」
コメント一覧
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- 2016年03月14日 23:55
- ええやん