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ココア、千夜
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 21:44:41.037 ID:df8xamLod.net
ココア「!?」

千夜「あ、あらココアちゃん。おはよう」

ココア「お、おはよう…それより今の何!?」

千夜「ごめんなさい…てっきりイモ山さんの解号かと思って…」

ココア「普通の挨拶だよ!っていうかイモ山さんって誰!?」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 21:51:07.996 ID:df8xamLod.net
千夜「最近お店のメニューを考えるのにとある漫画を参考にさせてもらってて…BLEACHっていう漫画なんだけど」

ココア「ああそれ読んだことあるよ!でも途中から読まなくなっちゃったなぁ…」

千夜「それなら今日うちに来ない?この間親戚の子がもう読まないからって全巻置いていったの」

ココア「ホントに!?じゃあ皆と一緒にお邪魔するよ!」

千夜「分かったわ!お待ちしてるわね♪」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 21:57:51.268 ID:df8xamLod.net
ーー甘兎庵ーー

チノ「…で…皆で来たわけですが…」

ココア「 」

リゼ「めちゃくちゃ集中して読んでるな…」

シャロ「いますよね…友達の家で漫画出されるとすごくおとなしくなって熟読する子って…」

チノ「それにしてもすごいスピードで読んでます」

千夜「BLEACHは読みやすいことでも有名だから。大体デスノート1巻読む時間で5巻は読めるわ」

リゼ「そんなに違うのか!?」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:00:51.468 ID:df8xamLod.net
ココア「…ふぅっ!」

チノ「あ、読み終わったみたいです」

千夜「どうだった?ココアちゃん」

ココア「…これが世界か…」

シャロ「いきなり何言ってるの!?」

千夜「分かるわ…BLEACHを読んだあとはまるで考え方が変わるもの」

リゼ「それ大丈夫なのか!?」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:04:27.204 ID:df8xamLod.net
千夜「ではココアちゃん…」

ココア「ん?」

千夜「…射殺せ」

チノ「?」

ココア「神槍」

チノ「!?」

シャロ「な、なに今の!?」

ココア「やだなぁシャロちゃん、斬魄刀の解号だよ?」

リゼ「いや、そんな当たり前みたいに言われても!」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:11:44.280 ID:df8xamLod.net
千夜「なかなかやるわね♪」

ココア「これくらい朝飯前だよっ」

千夜「では…『雷鳴の馬車』」

ココア「『糸車の間隙』」

千夜「『光もて此を六に分かつ』」

ココア・千夜「 『縛道の六十一…六杖光牢!!』」

リゼ「なんだそのポエムは!?」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:15:37.246 ID:df8xamLod.net
千夜「完璧ね!」イエーイ

ココア「まだまだいけるよ!」イエーイ

チノ「なんかすごい楽しそうです…」

シャロ「漫画知らないとついていけそうにないわね…」

ココア「…僕はついていけるだろうか…」

千夜「シャロちゃんのいないセカイノスピードに」キリッ

シャロ「だからなんなのよさっきからその恥ずかしい台詞は!?」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:20:50.615 ID:df8xamLod.net
千夜「さっきのは鬼道っていって簡単に言うと魔法の詠唱みたいなものね」

ココア「で、いまのは師匠が単行本に載せてるポエムだよ」

リゼ「し、師匠?」

千夜「この漫画の産みの親、久保帯人先生よ」

ココア「この漫画の世界観に魅了された人は皆先生のことを師匠って呼ぶんだよ」

シャロ「ふーん…どんな人なの?」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:26:32.393 ID:df8xamLod.net
チノ「さっきの解号…?といいポエムといい人物像が全く想像できません…」

ココア「そういえば私も知らないなぁ」

千夜「私もインターネットで1枚だけ顔写真を見たけど…なんというか特殊な世界観の人だったわ」

リゼ「へぇ、やっぱりポエム書くだけあって上品か人なのか?」

千夜「そうね…茶髪でグラサンでマッチョで…後は着ているのか分からないくらい透け透けのタンクトップを着ているわ」

チノ「ただの変質者じゃないですか!」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:30:52.765 ID:df8xamLod.net
シャロ「ま、まぁ天才とアレは紙一重ってことなのかしら…」

千夜「すっかり話込んじゃったわね。すぐに甘味を持ってくるからちょっと待っててね」

リゼ「ああ、ありがとう」

ココア「やっぱり頭を使った後は甘いものだよね~」

シャロ「ただ漫画読んでただけしゃないの…」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:37:46.858 ID:df8xamLod.net
千夜「お待たせ♪こっちがココアちゃんとチノちゃんの『金竜黒色染め』よ」

チノ「おしるこにたい焼きが浮かんでます…」

ココア「わーい!」

千夜「そしてこっちかリゼちゃんの『連なりし三つ巴の魂魄』よ」

リゼ「お、おう…3色お団子な…」

シャロ「……あれ?私のは?」

千夜「…」

シャロ「 …」

千夜「瓦解せし純白の霊廟…」

シャロ「!!?」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:43:18.325 ID:df8xamLod.net
千夜「深淵なる器に身を委ね、他の傲慢に翡翠に染め上げる…」

シャロ「えっ…?えっ…!?」

千夜「崩壊し融和、共鳴し頭蓋を内より掻き毟れ!」

千夜「甘味道の十三、氷葬翠匣!!」

シャロ「普通にかき氷って言いなさいよ!!!」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:47:45.815 ID:df8xamLod.net
千夜「せっかく青山さんと考えたのに…」

リゼ「やっぱりあの人も共犯か…」

千夜「来週から斬魄刀強化月間でメニュー名が斬魄刀に変わるから楽しみにしてね♪」

ココア「そうなんだ!楽しみだなぁ」

千夜「斬魄刀を帯刀してきたお客様には50%OFFで提供させてもらうわ」

チノ「そんな人現れませんよ…」

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:51:31.387 ID:df8xamLod.net
千夜「えっでもチノちゃん…頭のそれ…」

チノ「ティッピーですか?」

千夜「斬魄刀が具象化した姿じゃないの?」

ティッピー「ワシはそんな訳の分からん存在じゃないわい!」

チノ「(いや、大概訳が分からないと思いますけど…)」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 22:57:04.085 ID:df8xamLod.net
ココア「斬魄刀強化月間ってことは千夜ちゃんは死神が好きなんだね!」

千夜「そうね、やっぱり和のテイストが合うのかしら?」

リゼ「ん?他にも色々いるのか?」

シャロ「(あれ?もしかして興味もってらっしゃる?)」

千夜「まあ大雑把に分けると死神、虚と呼ばれる化物、滅却師と呼ばれるものね」

ココア「今は死神と滅却師が戦争してて、滅却師はなんかカタカナの名前が多いんだよ」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:10:00.634 ID:df8xamLoH.net
リゼ「戦争…!」キラキラ

シャロ「ああ…スイッチが…」

千夜「恐らくだけどドイツ語かしらね。軍服とかなんとなくそれっぽいし」

リゼ「おお…!」キラキラ

ココア「そういえばリゼちゃんはなんとなく星十字騎士団っぽいよね?」

チノ「しゅてる?…」

ココア「『星十字騎士団』ってのはね?
『見えざる帝国』の精鋭部隊で一人一人が隊長達と互角かそれ以上の強さを持っててね?一人一人に聖文字が与えられてて能力が違うの。さらに死神には無い血装って能力も持っててさらに死神の卍解を奪うメダリオンも持ってるの。そしてなんといっても滅却師完聖体になったら

シャロ「ち、ちょっと待って!」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:14:13.115 ID:df8xamLod.net
ココア「ん?」

シャロ「いや、なにか分からないことでも?って顔しないでよ!なによぶるーととかふぉる…なんとかって!?」

千夜「そうね…滅却師の用語は難しいわよね…」

リゼ「というかなんでそれがスラスラ出てくるのにテストの成績は良くないんだよ…」

ココア「好きこそ物の上手なれってことかな?」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:21:18.463 ID:df8xamLod.net
千夜「でも師匠のすごいところは用語が癖になるだけじゃなく名前のセンスがピカイチなのよね!」

ココア「そうそう、アズギアロ・イーバーンとか意味なく口ずさんじゃうよね」

千夜「アーロニーロ・アルルエリなんて至高だわ」

ココア「リゼちゃんが星十字騎士団になるとしたら改名しないとだね」

千夜「そうね…………テテリゼ・ローゼンローウェルなんてどうかしら」

リゼ「なんだその大層な名前!?…いや…悪くはないか…」

シャロ「先輩帰ってきて下さい!!」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:24:30.084 ID:df8xamLod.net
シャロ「そのうちあんこも改名しそうな勢いね…」

千夜「あんこは私の斬魄刀だから完なんてしないわよ?」

チノ「兎なのに刀なんですか?」

千夜「ティッピーと同じで常時開放型だから…」

ティッピー「だからワシは違うというとるじゃろうが!」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:30:28.484 ID:df8xamLod.net
ココア「でもあんこっていつも動かないから愛染みたいな貫禄はあるよね」

千夜「!?そ、そうかしら?せいぜいチャドくらいだと思うけど…」

ココア「いやいや、この不動の感じ…無間に幽閉されてる愛染を彷彿とさせるよ」

千夜「そうかしら…」

あんこ「」

あんこ「…」

あんこ「………」

あんこ「……滲み出す混濁の紋章…」

千夜「!!?あんこ!!ダメっ!!!」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:35:19.408 ID:df8xamLod.net
リゼ「ん?今なんかあんこ…」

千夜「ど、どうかした!?」

シャロ「いや…今なんか渋い声で喋ったような…」

千夜「わ、私の腹話術よ?ほら、チノちゃんに対抗しようと思って…」

ココア「なーんだ!だよねぇ?」



千夜「(あ…危なかったわ…まさか以前白玉を作ろうとしてうっかり崩玉が出来ちゃってあんこがそれを食べちゃったなんてとても言えない…)

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:42:39.446 ID:df8xamLod.net
あんこ「…」

あんこ「………」

あんこ「破道の九十…黒ひ

千夜「(詠唱破棄!?)縛道の六十二、百歩欄干!!」

あんこ「グフッ…」

リゼ「あ、あんこ!?どうした!?」

千夜「あ、あら?具合悪いのかしら?ちょっと無間…倉庫に寝かしつけて来るわね?」

ココア「今無間って言ったよね!?ていうか具合悪いなら倉庫じゃなくて心室だよ!?」

千夜「だ、大丈夫よ?あんこはいつも倉庫で寝てるから…」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:45:34.745 ID:df8xamLod.net
チノ「というかあんこ今完全に喋りましたよね…」

ティッピー「うむ、にわかには信じられんが…」

千夜「…い…」



千夜「一体いつからあんこが喋ったと錯覚していた?」

ココア「!?なん…だと…?」

シャロ「えっ?」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:50:10.086 ID:df8xamLod.net
ココア「今のは鏡花水月!?」

千夜「驚いた?実は練習していたのよ

リゼ「なんだそのきょうかすいげつってのは?」

ココア「簡単にいうと協力な催眠術だよ。いつ掛かったのかすらも分からないんだよ」

リゼ「千夜ってそんな器用なこと出来るようになってたのか?」

千夜「え…ええ、皆をビックリさせようと思って…」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:53:57.821 ID:df8xamLod.net
青山「あら~、なんだか盛り上がってますね~」

ココア「あ、青山さんこんにちは!」

千夜「青山さんいらっしゃいませ(よかった…流れが変わったわ…)」

チノ「また原稿が煮詰まってるんですか?」

青山「今はスムーズに進んでますよ~、これも『月島さん』のおかげです」

ココア「!?」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:57:36.804 ID:df8xamLod.net
シャロ「月島さん?新しい担当さんですか?」

青山「…?月島さんといったらあの月島さんですよ?」

リゼ「いや、誰だったっけ?」

青山「そ、そんな…?皆さんあんなに仲良くしてたじゃないですか!?」

千夜「そんな…栞を挟み込まれてる!?」

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/12(土) 23:57:48.238 ID:df8xamLod.net
シャロ「月島さん?新しい担当さんですか?」

青山「…?月島さんといったらあの月島さんですよ?」

リゼ「いや、誰だったっけ?」

青山「そ、そんな…?皆さんあんなに仲良くしてたじゃないですか!?」

千夜「そんな…栞を挟み込まれてる!?」

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/13(日) 00:01:49.115 ID:YZ/6QGRVd.net
あれ…二回書き込んでる…これも鏡花水月か…


青山「栞…?」

ココア「ダメだよ皆!いまの青山さんに深く追及したら心が壊れちゃうよ!」

シャロ「そんのに追い詰められてるの!?」

青山「そんなことありませんよ?月島さんがいるから新しいネタもどんどん湧いてきて…毎日が充実してます」

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/13(日) 00:10:43.094 ID:YZ/6QGRVd.net
真手「あっやっぱりここにいた!見つけましたよ青山先生!」

青山「あ、あら?月島さん?」

真手「だから誰ですか月島さんって!また何かに影響されてますね!早く帰って遅れを取り戻して下さい!」

青山「あ、あれ?今日のノルマは終わった筈では…」

真手「そんな訳が無いでしょう!さっさと続き書いてください!翠ちゃん!」

青山「あっそ、その名前では呼ばないでって、あっあ~…」

36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/03/13(日) 00:13:43.470 ID:YZ/6QGRVd.net
リゼ「…なんか…大変そうだな…」

シャロ「あっ…」

チノ「どうしたんですか?…あっ…」

シャロ「かき氷…溶けてる…」

ココア「あ~長い間喋ってたもんねぇ…」

千夜「いつからかき氷だと錯覚していた?」

シャロ「それはもういいわよ!!」



終わり