大阪中学校校長が、女性差別的な発言をした騒動で、改めて説明が

なされました。

画像:【妊娠】
妊娠
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先月29日、大阪鶴見区にある市立茨田(まった)北中学校の男性校長(61才)が全校集会で

語った内容。

「女性にとって最も大切なことは子どもを2人以上産むことで、仕事でキャリアを積む以上に価値がある。
子育てをした後に大学で学べばよい」

この発言をめぐり、市の教育委員会は不適切として、処分を検討。

しかし、校長は主張は間違っていないとして、改めて説明すると釈明していました。

今週始めまで学校の公式HPに掲載されていた釈明文は次の通りです。

今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。
特に女子の人は、まず顔を上げてよく聴いてください。

女性にとって最も大切なことは、子供を二人以上生むことです。
これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。

なぜなら、子供が生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。
しかも、女性しか子供を産むことができません。男性には不可能なことです。

「女性が子供を2人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部に能力に応じて入学し、
卒業できる権利を与えたらよい」と言った人がいますが、私も賛成です。
子育てのあと大学で学び、医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けばよいのです。
子育ては、それほど価値のあることなのです。

もし、体の具合で、子供に恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれない子供を里親になって育てることはできます。

次に男子の人も特によく聴いてください。
子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。
女性だけの仕事ではありません。

人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。

子育てをしたらそれで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間に
しっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。

やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。以上です。


賛否両論あるようですが、校長の主張する子育てはいつまでを指すんでしょうか・・?

少子高齢化の現在、子どもの存在はとても大切ですが、女性がキャリアを積むにしても年齢は重要

ですから、子育てを終えた後に学んでも社会に生かすタイミングを逸する可能性が高まります。

社会がそのための制度や保障などを十分用意していない以上、言葉だけ先行しても空回りになって

いるように聞こえます。Chatterbox

女性の権利が徐々に広がり、社会でも活躍する機会が増えている中、ふたたび男優先の社会に戻

すような発言は、個人ならまだしも、やはり校長という立場を考えると不適切に思えます。

子どもを産むのも女性の自由ですし、それを国家存続の危機という煽りでもって、キャリアを捨てて

出産と子育てに専念せよというのは旧社会的な思考でもあります。

政府や社会が女性が出産や子育てしやすいよう、女性や夫婦に配慮した制度なりを作るべきです

が、校長が言うべきことではないです。