■ ノイタミナ新作は青春文学が原作の「バッテリー」、内山昂輝ら出演

累計発行部数1000万部のベストセラーを記録する青春野球小説「バッテリー」が刊行から20年の節目にTVアニメ化されることが決定。フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”ほかにて7月からスタートする。

「バッテリー」は、TVアニメ化された「テレパシー少女『蘭』事件ノート」や「NO.6」などで知られるあさのあつこさんの児童文学作品が原作。自分の才能に絶対的な自信を持ち、それゆえに他者を寄せ付けない孤独な一面を持つピッチャーの原田巧が、病弱の弟ばかりかまう家族との葛藤や一緒にバッテリーを組むキャッチャーの永倉豪との友情を通して成長していく物語が描かれている。

メインキャスト、メインスタッフ、ティザ―ビジュアルも解禁となり、主人公の天才ピッチャー・原田巧役を内山昂輝さん、彼とバッテリーを組むことになる永倉豪役を畠中祐さんが担当。監督・脚本を「海がきこえる」の望月智充さん、キャラクター原案を「放浪息子」「青い花」などで知られる漫画家の志村貴子さん、キャラクターデザイン・総作画監督を「ハイキュー!!」作画監督の草間英興さん音楽を千住明さん、アニメーション制作を気鋭のスタジオであるゼロジーが手掛ける。

今回発表となったティザ―ビジュアルには、主人公の原田巧と永倉豪の2人の姿が描かれ、四季を通して季節が流れる本作の始まりとなる初春の風景が表現されている。さらに、公式サイトではティザ―PVも公開。美しい映像とともに、ドラマティックな音楽と、魅力的なキャラクターボイスが初解禁となった。

キャラクターデザイン・草間英興さんによるスペシャルイラスト（左が原田巧、右が永倉豪）とともに、メインキャスト＆スタッフよりオフィシャルコメントも到着した。

◆スタッフ＆キャストコメント
■原作・あさのあつこさん
「バッテリー」という作品が世に出てから、はや20年が経ちました。20年経ってなお、アニメとなったあの世界と新たに出会える。感慨深いものがあります。最初の一冊目が出たとき、原田巧という少年が長く命を保てるように、長く読み継がれるようにと密かに祈ったものでした。その想いが実ったような気がします。「バッテリー」という作品は、わたしに10代のあの闘いを忘れることを許しません。物書きの源の一つです。

■監督／脚本・望月智充さん
なんといっても人気のある原作ですので、ファンの人たちのイメージを損ねないことを第一に制作しています。キャラクター、なかなか良いでしょう？　岡山県でロケハンをしましたが、とても楽しいものだったので、その空気が作品に反映できればいいなと願っています。

■キャラクター原案・志村貴子さん
「バッテリー」という作品が生まれて20年という節目に光栄なお話をいただきました。何度もメディア化され愛され続ける作品なので皆さまそれぞれの思い入れやキャラクターイメージがくっきり染み込んでいるのではないでしょうか。これは光栄であると共にこわいことだと思いました。新しいバッテリーもどうぞよろしくお願い致します。

■音楽・千住明さん
多くの人々に長い間愛されてきた「バッテリー」、その青春の一コマの音楽には、皆様に共感して頂けるエスプリを探しました。それは作品の中に自然に流れる空気の様なもの、目立ちすぎず決して派手ではないけれど、しかし一瞬の輝きのある音楽なのです。

■原田巧役・内山昂輝さん
2年ぶりのノイタミナ作品ということでワクワクしております。卓球の次は野球でした。ぼくが演じる原田巧さんは孤高の天才です。彼が豪たちと出会ってどう変わっていくのか。ぼくもまた、魅力溢れるキャスト、スタッフの方々と仕事できるのを大変嬉しく思っています。ご期待下さい。

■永倉豪役・畠中祐さん
内山さんと掛け合いをした瞬間の興奮と、自らへ不安が、ずっとぐちゃぐちゃになって今自分の中にいます。でも、18.44メートル先のマウンドに立つ巧と向かい合ったら、豪はきっとボールに食らいついていく。僕も、内山さんに、巧に、食らいついていきたい。ちゃんと捕ってみせます。「バッテリー」お楽しみに。

(C)2016あさのあつこ・角川文庫刊／アニメ「バッテリー」製作委員会