Googleは公式ブログ上で、ゲームアプリ開発者向けに新たなサービスを発表しました。ゲームプレイの録画やYouTubeでの実況機能を追加できるAPIのほか、モバイルの検索結果から10分間のゲームプレイができるなど、販売促進に繋がりやすそうな内容となっています。
一つは、Video Recording API(ビデオ録画API)。このAPIを導入したアプリでは、わずかな操作でゲームプレイの録画と動画のシェア、およびリアルタイムでのYouTube経由の配信が可能となるとのこと。
Androidゲームアプリの動画録画および配信機能は、すでにゲームアプリ配信プラットフォーム「Google Play ゲーム」で実装されています。が、あちらは事前に「録画」した動画だけ、しかもGoogle Play ゲームに対応したアプリに限られていました。今回の新APIは、任意のアプリに実装でき、本当のリアルタイムという意味での"実況"を実現する予定です。
もう一つは、Search Trial Run Ads(検索結果からの試用広告)。今後数週間のうちに、モバイルの検索結果で表示された広告から、10分間のお試しプレイができるとのこと。「TRY NOW」ボタンをタップして試用した後、その気になればすぐダウンロード。この広告はWi-Fi使用時のみ表示されるため、不用意なパケットの浪費も避けられそうです。
Search Trial Run Adsは、昨年12月に実装されたTrial Run Ads、すなわち「インストールせずに60秒だけストリーミングでプレイできる」機能を拡張したもの。Google Playの前身であるAndroid Marketでは当初24時間はアプリの返品が可能でしたが、その後15分に短縮。それだと短すぎるので2時間に延長...と行ったり来たりの過去がありますが、中古ショップに売るわけにはいかないアプリのお試しの幅が広がったのは喜ばしいことです。
ゲーム実況など好きなことをして生きていく人達がゲームを広く知らしめ、その名前で検索したユーザーがお試しプレイで自分に合ったアプリを買う。そんな正のサイクルが促進されるのかもしれません。