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村長「医者が来てくれないのでドルイド僧を雇うことにしました」「えっ」 » | がらくたGallery

3月

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村長「医者が来てくれないのでドルイド僧を雇うことにしました」「えっ」

By ono   2016年3月19日


BDTWCF The River Jaudy at La Roche Derrien, Cote d?Armor, Brittany, France
■背に腹は代えられない?
 どこまでほんとなの!?というわけでフランスからのニュース。地方に医師が来てくれないので、とある地方の首長がドルイド僧のヒーリングによる治療を始める、というニュースが流れ、話題になっています。
 問題となっている地域はフランス、ブルターニュ地方の6つの村。地元へ来てくれる研修医が見つからなくて困っているという村々の村長が結束してこの声明を出し、医学雑誌に掲載されました。それをメディアも大きく取り上げたのです。結果として、フランスの田舎では慢性的に医師が不足している、という問題提議にもなりました。
 彼らが雇ったのは「Gwénael Trochet/グヴェナエル・トロシェ」という名前のドルイド僧。ちなみにドルイドというのはケルト人の古代宗教、ドルイド教における祭司のことですね。ヨーロッパでは典型的な魔法使いというイメージでとらえられており、ドルイド教は今でも残っています。
 で、そのドルイド僧というのがこの方です。
2016-03-19
 彼は自分がドルイド僧としてストレスや疲労で苦しむ人々を助けるために、植物や鉱物についての古代から伝わるヒーリングを使う、とメディアにコメント。6つの村の一つ、ラ・ロッシュ=デリアン(人口は千人ちょっと)のジャン・ルイ・エヴァン村長は、役所の事務所を彼に使ってもらい、毎週ホールで村の人々に治療を施すと説明しました。

■壮大な釣りだった
 ・・・ところが、しばらく経ってから、この首長達からの告白が。どうやらこのドルイド僧を雇って治療してもらうという計画、全部嘘、冗談だったというのです。もちろん写真の彼もドルイド僧ではなく、俳優のエディ・デル・ピーノ氏が扮したものであることも明らかにされました。
 エヴァン村長はこうコメント。
「過去9か月間、我々はここで働いてくれる医師を探していましたが、誰からも反応をもらえませんでした。それで、広告エージェントと相談し、ドルイド僧の話題で注目をまず集めようということになったのです。」
 なるほど。確かにメディアでも大きく取り上げられましたし、医師不足という強い印象も残しましたしね。
「もちろん、ドルイド僧については嘘です。けれども、医師がいないという現状はまぎれもない事実なんです。」

 さて、宣伝・周知という部分では成功しましたが、あとは実際に来てくれる医師がみつかるかどうか。これって日本の地方でも同じ状況なんですよね。何かすごい解決策でもあると良いのですけど。

<ネタ元:Brittany mayors stage ‘Druid healer’ hoax to highlight shortage of doctors


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