ノーベル賞を受賞した炭素シート・グラフェンが次に革命を起こすのはタイヤ
耐久性、硬いしソフト このタイヤ(季語なし)
脅威の万能物質グラフェンはバッテリーからロボットまであらゆる物を進化させつつあります。
今回グラフェンのおかげでグレードアップされたのは自転車のタイヤです。VittoriaのMezcalとMorsaの新しいグラフェン注入モデルは軽く、薄く、かつグリップ力に優れていると自転車乗りがタイヤに求めているものを全て備えているようです。
自転車乗りにとってタイヤ選びはかなり重要な問題。どんなコンディションで自転車に乗るかによって使うタイヤが全然変わってくるんです。大きいタイヤはグリップ力にすぐれて耐久性も良いとされていますが、車体に重みが加わってしまします。小さいタイヤは軽くて見た目も良いかもしれませんが耐久性も比較的低く、牽引力が小さいのがデメリットです。
しかしグラフェンをタイヤの素材に加えることでそういった性能がぐんと上がっているようですよ。グラフェン注入モデルであるG+タイヤは、真っ直ぐな道を走っている時はタイヤが硬く留まるので転がり抵抗が小さく、スピードを増します。しかしブレーキをかけたりコーナーを曲がっている時はタイヤは柔らかくなりグリップ力を増やします。
さらにグラフェンがタイヤに含まれることで耐久性も向上しているそうです。これまでのタイヤよりもより長く使えるタイヤになっているわけですね。
グラフェンを合成したマンチェスター大学の教授二人がノーベル賞を受賞したのが6年前、じわじわと我々の日常生活に応用されつつありますね。
source: Vittoria via Popular Science
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)