2016年03月22日
まあとある短歌本から抜粋していくだけだが
恋愛短歌一首とそれを元に本の作者が本歌取りして詠んだ歌をそれぞれ書いてく
16/03/20 00:07 ID:YrujrP/20.net
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
与謝野晶子「みだれ髪」
うぬぼれていいよ わたしが踵までやわらかいのはあなたのためと
16/03/20 00:09 ID:YrujrP/20.net
期待
16/03/20 00:09 ID:4VT/JBYq0.net
君待つと我が恋ひをればわが屋戸のすだれ動かし秋の風吹く
額田王「万葉集」
メール打つ手が震えてもあなたにはわからないのがなんか悔しい
16/03/20 00:11 ID:YrujrP/20.net
この店を流れるチャック・ベリーには少しうつむく思い出がある
吉村実紀恵「カウントダウン」
あの部屋の壁の色まで今思い出す忘れたりしていないのに
16/03/20 00:14 ID:YrujrP/20.net
君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のこどくふれ
北原白秋「桐の花」
あの人が出ていくような音がして確かめもせず目を閉じていた
16/03/20 00:15 ID:YrujrP/20.net
解説もほしい
16/03/20 00:15 ID:TjfYo2dUd.net
>>8
解説は俺には無理だ…すまん
ただこの本には簡単な歌の解説と著者のエッセイみたいな感じのも載せられていて凄く読みやすいし面白い
16/03/20 00:17 ID:YrujrP/20.net
君恋ふる心はちぢにくだくれどひとつも失せぬものにぞありける
和泉式部「後拾遺和歌集」
助けてとベランダに出て泣いていた祈りは誰に届いただろう
16/03/20 00:20 ID:YrujrP/20.net
>>12
訳
あなたを恋しく思う心はバラバラに砕けてしまっていても
そのかけらはひとつもなくなることなく
やはりあなたが恋しいままなのです
16/03/20 00:21 ID:YrujrP/20.net
>>17
そうだなあ…
今あげてるなかだと>>12の下の歌がダントツで好きなんだがどこがといわれると難しい
なんだろ恋をはじめて誰にも受け開けずに悩む時期ってあるだろ？
そんな不安定でピュアな心情を感じるようなところとかかなあ
16/03/20 00:33 ID:YrujrP/20.net
あひみてののちの心にくらぶれば昔はものを思わざりけり
権中納言敦忠「後拾遺和歌集」
少しだけわかってもっと知りたくてシーツの下には答えはなくて
16/03/20 00:24 ID:YrujrP/20.net
こころみにお前と呼ばばおどろくかおどろくか否おどろくか否
岡井隆「親和力」
負けないでいるのと勝つのは同じことそうかもしれないボクシングなら
16/03/20 00:28 ID:YrujrP/20.net
かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど
石川啄木「一握の砂」
ああ言えばよかった メール打ちかけて消してわたしは短歌を作る
16/03/20 00:36 ID:YrujrP/20.net
「よかった？」と質問してもいないのに「よくなかった」と答えてくれる
枡野浩一「ますの。」
大小や持久力より重要なことがありますでも教えない
16/03/20 00:38 ID:YrujrP/20.net
それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ
山川登美子「恋衣」
大好きな人の大事な人なのに好きになれない恋人の妻
16/03/20 00:41 ID:YrujrP/20.net
山を見よ山に日は照る海を見よ海に日は照るいざ唇を君
若山牧水「海の声」
右耳が熱い 受話器の向こうから今年最初の声が聴こえる
16/03/20 00:44 ID:YrujrP/20.net
やっぱ短歌の主役は恋だな
強く感情が動くものは良い作品が出来る
そんな中で自分の移りゆく美を歌った百人一首の小野小町の短歌が好き
16/03/20 00:45 ID:60fx1Jk70.net
世の常のわか恋ならはかくはかりおそましき火に身はや屋久へき
有島武郎
戻れない場所へ誰かと行く勇気それを愛とは呼べなくっても
16/03/20 00:47 ID:YrujrP/20.net
詩はかろうじて分かるが和歌俳句川柳狂歌の類の面白さは未だに分からん
16/03/20 00:48 ID:6dq6XVnb0.net
>>27
短歌は五 七 五 七 七の31文字で如何に良い歌を詠めるかの洒落た遊びやで
百人一首に載ってるようなのは実はいくつも意味が込められたりしててかなり高度な作品になってる事が多い
好きという気持ちを如何に間接的におしゃれに情を込めて31文字制限で詠めるか
面白いやん
16/03/20 00:53 ID:60fx1Jk70.net
わたしのようなものでも大事にしてくださるあなたといるいち いつか死に隊
林あまり「ベッドサイド」
「死に別れような」と抱きしめてくれるあなたの腕で明日も目覚める
16/03/20 00:49 ID:YrujrP/20.net
忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜の醜草なお恋りにけり
詠み人しらず「万葉集」
忘れない 忘れられなかった日々もあなたがくれた大事な時間
16/03/20 00:53 ID:YrujrP/20.net
なんて本？俺も欲しい
16/03/20 00:54 ID:pnq3QxZPE.net
>>33
佐藤真由美って歌人の人の本
名前でググればタイトルもわかるようなタイトルしてる
短歌の間にあるエッセイ面白いよ
16/03/20 00:57 ID:YrujrP/20.net
>>36
ん？たぶん違う本だな…
恋する〜ってタイトルの本だぞ
もしその22首の本がプライベートって本だったらその歌集はマジでお薦め
16/03/20 01:02 ID:YrujrP/20.net
>>38
作品集『恋する短歌 22 short love stories』(2004、集英社文庫)
エッセイ集『恋する歌音 ―こころに効く恋愛短歌50』(2005、集英社文庫)
どっち？
16/03/20 01:04 ID:pnq3QxZPE.net
時代や詠んだ人の背景まで知って改めて歌を読むとスゲーなってなることは多いね
16/03/20 00:55 ID:YrujrP/20.net
好きだけど時々すごくむかつくの殴って蹴ってやりたくなるわ
加藤千恵「かんたん短歌の作り方」（枡野浩一著）
好きだけど少しだけ怒ってるんだ謝るなんて失礼しちゃう
16/03/20 00:59 ID:YrujrP/20.net
一度だけ本当の恋がありまして南天の実がしっております
山崎方代「こおろぎ」
この恋が本当の恋だといいね最後の恋にならなくっても
16/03/20 01:04 ID:YrujrP/20.net
嘆きつつ独り寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る
藤原道綱母「蜻蛉日記」
泣きながら眠ってもいつか朝だけがわたしを裏切らずに来てくれる
16/03/20 01:08 ID:YrujrP/20.net
俺は詩とかクソ真面目に勉強してたんだが、あまりのスイーツ臭に目眩がするw
恋愛が一番詩的だと感じる層っているんだろうなあ
16/03/20 01:14 ID:MKpd84qL0.net
>>45
まあ学問的なものからみたらそう感じるのは仕方ないかと
一番詩的とは思わないけど万人に分かりやすいものであるのは間違いないし
16/03/20 01:18 ID:YrujrP/20.net
>>47
いや新しいほうはぶっちゃけ書き下し散文にしていいものを字数だけで短歌って言ってるわけで
つまり読んでいる彼女らが詩的にしてるわけなんだよね
ああこれ読む人らはなんか幸せな生き方なんだろうなあとは思う、真似はできねえ
16/03/20 01:25 ID:MKpd84qL0.net
>>50
言いたいことはわかる
だからこそ有象無象の歌がネット上には溢れてるし
ただまあ短歌って本来そんな位置付けだったんじゃないかなあとか思ったりもする
16/03/20 01:29 ID:YrujrP/20.net
平凡な生活だけどよろこびと笑みの消えない暮らしにしよう
村田馨/天野慶「海へ続く道」
「海」と打ち「産み」と変換されている春の日未来ばかりを思う
16/03/20 01:16 ID:YrujrP/20.net
強く感情が動くかどうかだ
恋はわかりやすく感情が動くしその分歌も多い
女の歌は大抵生々しくてあまり好みではないが
16/03/20 01:19 ID:60fx1Jk70.net
>>48
俺はその生々しさが好きだったりするかも
メタファーや詩的表現が強すぎる歌は馬鹿だから理解が及ばなくて解説欲しくなったりするし
16/03/20 01:21 ID:YrujrP/20.net
小学校の時に習った短歌だと
牧水の「白鳥は悲しからずや空の青海の青にも染まずただよう」が印象的だったな
というか他が中々記憶にない
16/03/20 01:57 ID:YrujrP/20.net
ベタだが塚本邦雄が好きです
割礼の前夜、霧ふる無花果樹の杜で少年同士ほほよせ
日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも
石榴食ふ犬歯浮くまで読みさしの「ナナ」が天然痘で死ぬまで
塚本邦雄歌集
16/03/20 02:05 ID:ugk4+QED0.net
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