バー01

 

 

 

バー02

 

 

 

 

 

~ 決行当日 ~

 

 

 

バー03

 

 

僕の住んでる片田舎にはバーなんて洒落たものは1件も無いので、都会へ。

 

やってきたのは「大阪・天王寺」です。

 

日本で最も高い高層ビル「あべのハルカス」が、僕を歓迎してくれています!

 

 

 

さて、息巻いて来たのはいいのですが、実は僕……

 

 

バーに行ったことが、一度もありません!!

 

 

バーの知識なんて村上春樹の小説(めちゃくちゃセックスしてました)を読んだぐらいで、ほぼ0!

 

 

しかも今回は「あちらのお客様から」をするという使命があるので、あまりにもキモかったら店から追い出される危険性もありそうです。あと映画とかでよくある闇の取引や、ある組み合わせでお酒を頼むと、それが合言葉となり裏にあるギャングの隠し部屋へ案内されて殺されるかも……

 

 

などという言い訳を頭の中で繰り返し、トボトボ歩くだけで1時間過ごしてしまいました。これじゃあまずい。

 

 

こんな時はそう……

 

 

 

テンションを迎えに行こう!!!!!

 

 

 

 

 

バー04

 

氷結ってアルコール度数が高いイメージがあったのですが、思ったより低くて全然酔いませんでした。

 

 

氷結ストロングを飲まなきゃダメだった……。でも心なしか、さっきよりテンションが上がってきました。

 

 

敷居の高いバーとは言え、基本的には飲食店。オドオドした客であろうとも受け入れてくれるはず……。

 

 

おびえる心を奮い立たせ、僕は一軒のバーの前へと立ちました。

 

そしてバーの前に立って見て、気付いたことがあります……

 

 

 

 

 

バーって入りづら!!!!!!!

 

 

 

 

 

バー05

 

 

 

こんな感じで、バーって人を拒絶している感じがするし、会員限定の店もあって敷居の高さをこれでもかと見せつけられます。

 

 

しかも今回は「女性が一人でカウンターにいる」というシチュエーションがないと何も始まらないので、曇りガラスはもどかしいぐらい邪魔ですね。

 

 

しかしここで立ち往生していても仕方ない……仮に女性客がいなかったとしても、まずは「バーデビュー」という大きな一歩を踏み出すんだ!

 

 

僕は呼吸を整え、思い切って地下にあるバーの曇りガラスの扉を開けました。

 

 

 

 

 

 

▼一軒目「地下のバー」

 

 

バー06

 

 

 

はい。図を見てわかるように男しかいませんね。入って写真を撮ろうと思ったのですが、めちゃくちゃ怒られる可能性もありそうで、びびってカシャカシャできませんでした。とにかく薄暗くて大人な雰囲気です。そしてメニューを見てもう一つ気づいたことがあります。

 

 

 

 

たっけぇ!!!!!

 

 

 

ビールが一杯800円!? オシャレなカクテルとなると、1000円を超えたりもしてます。大トロでも入ってるのか? という強気の値段設定に、僕の手はアル中みたいにブルブルと震えました。

 

 

 

 

 

 

バー07

 

 

 

結局僕はビールを選択。おつまみとして、なぜか奈良漬けが付いてきました。バーって結構好みの分かれる食べ物を突き出しとしてチョイスするもんなんですか? まぁとにかく、ようやくバーに来たのにお酒を飲んでるだけでは仕方ありません。バーテンダーに自然な調子で話しかけ、いろいろ情報を聞き出すんだ!

 

 

 

 

 

 

バー08

 

無理でした。

 

 

緊張のせいで、ずっと下を向いてしまい、バーテンダーに「一人で、しんみり飲みたいやつ」と思われ、心の距離ってやつがガッポリ空いてしまいました。

 

 

この失敗で一つ学んだことがあります。「バーテンダーに話しかけるには注文の時しかない!」。

 

 

やはり大前提としてバーテンダーの協力なくしては、「あちらのお客様から」なんて出来ません。

 

 

一軒目のバーでの実行を諦めた僕は、二軒目へと向かいます。800円のビールで助走をつけたお陰でバーへの抵抗感が無くなり、次はビルの二階にある「隠れ家バー」とやらへ行くことにしました。女性は隠れ家って言葉に弱そうですし、ここにはミーハーな女子大生が沢山いるはず!

 

 

 

期待に胸を膨らませて、二軒目の扉(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});