業務用ファミコンといえば「FAMICOMBOX」やシャープ社「FAMICOM STATION」が有名だが(
参照サイト)、じつはそれらメジャー機種以外にも十数種類ほどのマイナー機種の存在が確認されている。
ただし、そららは本当にごく稀にしか発見されない珍品中の珍品ばかりなのだ。
今回はそんなマイナー業務用ファミコンの世界を、ほんのちょっとだけご紹介。
まずこちらはオロチ所有の「AFC-10」というラック型ファミコンである。メーカー不明。業務用カセットでなく普通のファミコンカセットが使用できるのが特徴だ。中身を見ると、ファミコンカセットが10本も差せる仕様となっていた。
続いてこちらは去年、スキー場と思われる場所で発見された「ジョイ・ランド」という持ち込み式ファミコン。
※サムネイル画像クリックでリンク先へ ファミコン本体がそのまま取り込まれているという斬新さ。
PCショップ「
mobile-accessory-net」には、非課金式のラック型ファミコン「チャンネル4」なるものが売られている。
※サムネイル画像クリックでリンク先へ みなさん、もうお気づきだと思うが、これらはファミコン本体を改造したものである。そもそもファミコンをはじめとする家庭用ゲーム機は、文字通り“家庭用”と言うくらいなので、ビジネス利用は禁止されているだ。任天堂がわざわざファミコンと互換性のない業務用ファミコンをつくっていたのはこのためである。
したがって多くのマイナー業務用ファミコンにはメーカー表示などされておらず、仕様書や連絡先もついてないため情報がまったくわからない。当時のファミコン雑誌や文献、現在のインターネットにもまったく情報がない。いわば珍品となってしまうことが宿命づけられた存在なのだ。
逆に言えば、その多くが謎のベールに包まれていることから、独特の怪しい雰囲気を醸し出しているのである。
最後に先日、ヤフオク!にて、そんな業務用ファミコンのマイナー機種の1つと思われるものが出品され、10万を越える高額で落札されていたので紹介しよう。
サムネイル画像:☆ 【ジャンク品】 メーカー不明 業務用ファミコン筐体 ☆(ヤフオク!) アーケード仕様のコントローラがついたタイプは初めて見たかも(近年、個人で改造されたものならよく見かけるが)しれない。いろんなスイッチがついていてかっこいいが、逆にいえばコンパクトに収め過ぎたかな。レバーを操作しているときにスタートボタンやセレクトボタンに手の甲が当たってしまわないかとか、余計な心配をしてしまいます(笑)
クレジットがデジタル数字で表示されているところなども見逃せない。全体的に無骨なスタイルではあるが、他のマイナー機種と比べると、むしろ洗練されていて時代的には新しい機種のような印象を受ける。
一部正常に動作しないためジャンク扱いでの出品だったが10万円を越える結果となった。落札者はまさかこれで商売をしようってわけではあるまい。僕だったら「10万円貯まる貯金箱だよ」って言い張るかな。それを10万円で買ってたら世話ないか(笑)
ということで今回は、マイナー業務用ファミコンの世界を駆け足で紹介させて頂きました。
当ブログではマイナー業務用ファミコンに関する情報を募集しています。「こんな珍しいやつ見つけた」「こんな機種を知っています」などなど、どんなに細かいことでも構いません。たくさんの情報をお待ちしています!
関連記事:
海外の業務用ファミコン「Nintendo M82」に思いを馳せてみる
- 関連記事
海外版ファミコンボックス(M82)は日本のカセット仕様じゃなくて
普通にNESだったりするので
しかもカセットも専用では無くて市販のカセットを刺す仕様だったり
そうゆうところは日本と海外の違いなのかな?