ダイソン、空飛ぶネコの粒子や空気中のPM0.1級チリをひっくるめて可視化に成功
どれだけ空気が綺麗になっているのかが把握しやすくなりました。
Air Multiplierに端を発したダイソンの“羽のない扇風機”シリーズ。ヒーターを内蔵したHot+Cool、加湿器をビルドインしたHygienic Mistなどのバリエーションがありますが、このたび空気清浄機能を搭載したPure Coolが「Dyson Pure Cool Link」にアップデート。iOS/AndroidのDyson Link アプリと連携して、外と部屋のなかの気温、湿度、空気のきれい度を表示できるようになりました。
ジェームス・ダイソン御大曰く「外より室内の空気のほうが汚れている場合もあります」。調理しているときの油分、室内飼いのペットから出たアレルゲン(特にネコのアレルゲンはサイズが小さく、微粒子として空気内に浮遊するとのこと! いくら抜け毛を掃除しても、猫アレルギーが発症する環境がある原因ってコレか!)、またはドアや窓を開け閉めしたときに侵入してきた花粉などが蔓延することがあるそうなんです。
そこで「Dyson Pure Cool Link」は情報端末アプリとなるDyson Link アプリと組み合わせることで、空気中の汚れ具合も可視化することに成功しました。ダイソンはどれだけゴミを吸い取れたのかを可視化するため掃除機にクリアビンを用いていますが、見えないものを見えるようにする、というのはダイソン製品に共通する思想なんですね。
Dyson Link アプリは「Dyson Pure Cool Link」のフィルターの消耗度も見ることができます。また「ダイソン 360 Eye」のコントロールや掃除したルートの表示も可能になるそうです。
「Dyson Pure Cool Link」とDyson Link アプリはWi-Fiで接続されます。アドホックではなく家庭内無線LANに「Dyson Pure Cool Link」が常時接続。設定はクラウドを介してリアルタイムに反映されるため、外出先から現在の空気のきれい度を確認したり、ドアの開け閉めが発生する帰宅前後の清浄スケジュールの設定ができます。日々、料理する時間帯が決まっているなら、その時間に合わせたスケジュールを設定するのもいいでしょうね。空気が汚れてきたら自動的に空気清浄機能をONにするオートモードも備えています。
他の空気清浄機も本体のディスプレイ部で、ある程度は空気のきれい度を表示可能。でもダイソンの「Dyson Pure Cool Link」はPM0.1ナノ粒子のゴミすらキャプチャできる性能を持ちます。そんなすごい性能によって、空気がきれいになっていく様子をスマートフォン/タブレットの画面上で確認できるっていうのがすごすぎます。
本体部分に過度なディスプレイを置かなかった理由について、Dyson研究デザイン開発デザインリードのヒューゴ・ウィルソンさんいわく「Clubのようなイルミネーションにはしたくないんですよ」とのこと。
「本体部にもクリーンな状態かどうかを示す緑LEDがついています。でも、本体部のディスプレイは最小限に留めたいんですよ。一番大事な情報だけ表示させるように心がけています」
ラインナップはトールボーイで部屋全体の空気を撹拌するのに適した「Pure Cool Link タワーファン」(ホワイト/シルバー、アイアン/ブルー)と、正円デザイン復刻の「Pure Cool Link テーブルファン」(ホワイト/シルバー、アイアン/ブルー)。カラーはいずれも清浄感の強いですね。
しかし部屋の空気の状態が詳しく見えるようになると、外からどれだけ汚れを持ち込まないようにするか、汚れを発生させないようにするか、という意識が芽生えそうです。ドアを開けるまえに服をはたいてホコリや花粉を落とすようにしてとか、どんな素材のアウターならチリが付着しにくいか、とか。
この知識と経験でハイスコアが狙える感覚、むしろ大好き。もしかしたらネコのブラッシング技術も高まるかもしれません。
source: ダイソン
(武者良太)
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