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トイレを流すのに水道水を使うのは無駄。雨水で十分トイレが流せる都市は結構ありそう : ギズモード・ジャパン

トイレを流すのに水道水を使うのは無駄。雨水で十分トイレが流せる都市は結構ありそう

2016.03.24 21:00
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ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、シアトル。

都市ではトイレを流す時も水道水が使われます。しかしトイレに流れる水って、飲める品質である必要ってないですよね。それならその水だけ、雨水で補った方が家計にもインフラにも優しいですよ、という研究が発表されました。

ドレクセル大学の環境工学の研究者たちによるこの研究、アメリカの中でも特に上に挙げた4つの都市ではトイレを流すのに十分な降水量がある、ということで雨水による水洗トイレを提案しています。それによって住民の経済状況を助け、インフラの問題を減らすことができるんだとか。

この研究、水道水の使用量として大きいのは何なのかを調べてみたところ「シャワーや芝生の水やりじゃなくて、トイレ!」という驚きから始まったそうです。もしも水洗トイレの水を別のリソースから持ってくることができれば、水道水の利用量を1/3減らすことができるとのこと。そこで研究者たちが思いついたのが雨水だったんですね。挙げられた4つの都市、ニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、シアトル、では住宅の屋根に降る雨水だけでトイレの水洗に十分な量の水が確保できるというわけです。

もちろん、住宅の形によって話は変わってはきます。何家族も住んでいるマンションなどでは十分な水を集めるのに苦労するかもしれません。また雨水の保管やそのインフラの建設のためのコストといった問題もあります。ただ水洗トイレの水を節約するためだけに巨大な貯水コンテナを設置するのに抵抗がある人は多いでしょう。でもこのシステムの利点は他にもあるようです。

都市が豪雨の被害にあった時、インフラが処理しきれずに下水が流れ出てしまったりすることがあります。でも住居それぞれに設置された貯水コンテナで雨水が直接利用されれば、浄水施設への負担も少なくなるというわけ。ニューヨークでなくても大都市では豪雨の時にたまにマンホールから水が吹き出していたり、インフラが追いついていない状況を見ることがありますよね。そういった事故も減るだろうと。

なるほど...実用化するには結構大規模な工事が必要な気がしますが、雨水を有効活用という意味ではたしかに理にかなっています。これ、日本でも同じことが言える都市はたくさんありそうですね。


image: Seattle Municipal Archives via flickr
source: Resources, Conservation, and Recycling

Esther Inglis-Arkell - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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