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八幡
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 22:57:19.669 ID:cxLZsYuWd.net
八幡「あー、童貞捨ててえ……」

八幡(──というわけで、永田町にやってきました。いやあ、国会の前で大規模コンパ開いちゃうとか、ホント日本人って不真面目だよね。だがそれがいい)

八幡(本屋とか喫茶店で女の子に声かけたら通報されるかも知れないけど、今回は向こうも出会い目的だから上手くいくんじゃないかな。ほら、俺って顔は結構イケてるし……)

八幡(もし思ったより可愛い娘捕まえられたら、後で秋葉原に行ってる材木座に自慢してやろう、ムフフ……)

八幡「──そんなこと思ってたら、後ろ姿が超俺好みの娘発見!早速ナンパ開始や」

八幡「ねえ君、どこの大学行ってんの?俺早稲田なんだけど──(決まった……こんなところにいる偏差値低くて浮ついた女は顔と学歴振りかざせば簡単に落ちると相場は決まってるんだよ……)」

「うぇ、ほ、法政ですけど……」

八幡「…………由比ヶ浜じゃん」

由比ヶ浜「ヒッキー、何してんの?」

八幡「何って、ここにいる奴はみんな同じだろ……」

由比ヶ浜「そうなんだ!ヒッキーもアベ政治にNOを突き付けに来たんだね!」

八幡「は?」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 23:06:14.865 ID:cxLZsYuWd.net
由比ヶ浜「自○党は子どもたちを戦争に行かせようとしてるよ!憲法九条を守って、戦争のできる国にしないために国民が声を挙げないといけないよね!」

八幡「お、おう……」

由比ヶ浜「向こうでシュプレヒコールやってるよ!ヒッキーも参加してこうよ!」

八幡「お、俺、用事あるから……」

由比ヶ浜「そうなんだ……でも、久しぶりに会えて嬉しかったよ。あたし、まだメアド変えてないから、いつでも昔みたいにメールしてね。あ、良かったら今度一緒に──」

八幡「ごめん、急ぐから!」

由比ヶ浜「…………」



八幡(耐えられなくなって遠くまで逃げてきてしまった。あと、勢い余って由比ヶ浜の連絡先電話帳から消した上に着拒しちゃった……)

「比企谷君……?」

八幡「ん?」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 23:10:45.047 ID:cxLZsYuWd.net
八幡「雪ノ下か……?」

雪ノ下「…………」

八幡(やけにみすぼらしい服装だが、顔付きはあの氷の女王そのものだ。だが──)

「ママーコノヒトダレ?ママノシリアイ?」

八幡(問題はこいつだ)

雪ノ下「え、ええ……そんなところ、かしら……?」

八幡(雪ノ下が子供を連れていたことはさほど衝撃的ではなかった。今しがたの出来事で耐性がついてたのかもしれない。それよりも気になったのは──)


八幡(なんでこいつこんな色黒で縮れ毛なんだ?)


雪ノ下「比企谷君、これはその……そういうことよ……」

八幡「そうか(どういうことなの?)」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 23:15:52.538 ID:cxLZsYuWd.net
雪ノ下「私、高校卒業したあとアメリカに留学して……」

八幡(なんか語り出しちゃったよ……)

雪ノ下「──というわけよ」

八幡「大変だったんだな……(要約すると、留学先でレイ○されて親には勘当されて今に至るというどうでもいい話だった)」

雪ノ下「それで比企谷君、もしよければ──」

八幡「ごめん。俺、用事あるから!」

雪ノ下「…………」



八幡「はあ……はあ……逃げてきて正解だったよな……?雪ノ下も着信拒否した方がいいな。むしろ由比ヶ浜より深刻だ……」

「あれ?もしかして先輩ですか?」

八幡「…………」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 23:19:40.611 ID:cxLZsYuWd.net
八幡「一色……」

一色「こんなところで合うなんて奇遇ですね!」

八幡「そ、そうだな……」

一色「先輩どうしたんですか?元気ないですよ?」

八幡「ちょっと傷心中でね……」

一色「そうなんですか?ちょうど良かった!」

一色「……先輩って、神様信じてますか?」

八幡「」



八幡「はあ……はあ……ここまで逃げれば追ってこないよな……?一色も連絡を断たねば……つーかコイツが一番ヤバい……」


八幡「──はあ、なんだかなあ……」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/10/06(火) 23:30:27.942 ID:cxLZsYuWd.net
八幡「旧友に再開したと思ったら、一人は左翼にかぶれてるし、一人は黒んぼのガキ連れてるし、もう一人にいたっては宗教に誘ってくるし……俺の青春の思い出って一体何だったんだよ……」

trrrr trrrr

八幡「もしもし?」

材木座『我だ』

八幡「そうか。切るぞ」

材木座『ちょっと待って!お願い!良い知らせだから!』

八幡「言っておくが今の俺はちょっとやそっとのネタじゃ喜ばないぞ」

材木座『それは問題ない。実は我は今、とあるメイド喫茶に着ているのだが、そこで思いがけない人に出会った。誰に会ったと思う?』

八幡「誰って……(メイド?川なんとかさん?意外性で言えばあーしさんとか?)」

『材木座君、替わって。八幡、僕だよ!』

八幡「……!!と、戸塚か?!(しかもメイドって!)」

戸塚『うん、久しぶりだね。ここで働いてたら材木座君に会ってね。八幡も一緒に遊びに来てるって聞いたから、僕、会いたいな』

材木座『どうだ?来る気になったか?』

八幡「うん、行く!すぐ行く!」

- 完 -