ポルシェでは現在、大きな変革が起ころうとしている。同社が主要エンジン技術の大変革を行ったのは今から約20年前、空冷エンジンから水冷エンジンへの劇的な転換だった。近年はエンジンのターボ化が推し進められ、「911カレラ」や「ケイマン」、「ボクスター」といったモデルにもターボが装着されている。そして次なる変革は、全ラインアップにハイブリッド・モデルを投入することだという。
ポルシェはもちろん、これまでも自社のラインアップにハイブリッド車を用意してきた。例えば、2011年には「パナメーラ S ハイブリッド」が登場し、2013年になると「パナメーラ S-E ハイブリッド」へと進化。2014年に「カイエン」のハイブリッドもプラグイン仕様にアップグレードされた。限定生産のハイパーカー「918スパイダー」もプラグイン・ハイブリッドだ。
911、ケイマン、ボクスターには今のところ、ハイブリッド・モデルの設定はないが、そこにもいよいよ変化が訪れようとしている。ポルシェAGのルッツ・メシュケ最高財務責任者(CFO)は、同社がツイッターの公式アカウントに投稿した動画の中で、911のハイブリッド・モデル投入を「次期プロジェクト」と発言した。ということは、同社初の100%電気自動車「ミッションE」の市販化より先に、911ハイブリッドの登場する可能性が高いと思われる。最終的には全モデルにハイブリッド仕様が用意されるというので、クロスオーバーの「マカン」や、ボクスターとケイマンも、ポルシェの象徴といえる911の後をすぐに追うことになるだろう。
Outcast: #Porsche will offer a hybrid version in each model line, in the near future even in the 911. #PAGAPC2016 pic.twitter.com/yKUbor2Cq1
— Porsche Newsroom (@PorscheNewsroom) 2016年3月11日
911のベース・モデルまでターボ化されるということについては批判的な意見も多かったが、我々は水平対向6気筒ツインターボ・エンジンを搭載した2017年モデルの「911カレラ」を試乗して非常に気に入った。今後登場するハイブリッド・モデルに対して感じるのは不安か、それとも歓迎か。あなたの意見をぜひコメント欄にお寄せいただきたい。
By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー