502 名前:大人の名無しさん[] 投稿日:2001/05/27(日) 22:12
子供が2歳になってすぐ、風邪をひいた。なかなか治らないので変だと思い、
いつもと違う病院に。しかし、そこでも風邪薬が出ただけだった。そのうち、
走り回ってた子供がトコトコ歩くようになり、次に立ち上がるのも嫌がるように
なり、しまいにはハイハイでしか移動しなくなった。
足が悪いのか?怪我してるのか?痛くないのか?何を聞いてもはっきりしない。
赤ちゃん帰りかとも思ったが、バランス感覚がなくなったのでは・・と心配に
なり耳鼻科、整形、小児外科、内科、とにかくいろいろ訪ねた。整形でレントゲン
をとり、関節に少し影があるので詳しく調べましょうといわれMRIで断層の写真
を撮って、さらに「万が一もあるので、血液も調べましょうね」ということに。

その日は足にギプスをしてもらい、次週の予約をいれて帰ってからわずか30分後。
「明日、内科の先生のところへ行ってください」との電話。何で???

翌日内科に行くと別の病院にすぐ行くように紹介状を手渡された。何だよ???

紹介された病院では予約の人を飛ばして案内された。子供とすぐに引き離され
奥からは泣き声しか聞こえない。何なんだ?どうなってんの?訳がわからないまま
次に見た我が子は点滴が入り担架に乗せられて行ってしまった。
入院の手続きをするように言われ病名も知らされないままばたばた時間が過ぎた。
昼過ぎに行った病院で、ようやくはっきりとした病名を知らされたのは、日も暮れた
6時半ごろ。


506 名前:502[] 投稿日:2001/05/28(月) 02:20
ごめんなさい。続きです。

で、女医の先生が、手に持っているファイルに娘の名前が書いてあった。
分厚いファイルで、なんかだんだん怖くなって、「何からお話しましょうか?」
って言われた時、とりあえず、正式な病名を教えてくださいとお願いした。
「急性リンパ性白血病です・・」
僕らの世代は山口百恵がドラマで演じてた怖い病気というくらいのイメージが
強くて、正直めまいがしたよ。
先生は言葉を選びながら、「ご自身を責めないでください、因果関係も何も
はっきりしていない病気です。不幸中の幸いというか、お嬢さんの場合は助かる
確立が最も高いところに分類されます。化学療法で6~7割は治癒するまでに
なっています。」
不思議と、その日は冷静に聞けた。でも、翌日仕事の休憩中に車で休んでたら
突然恐ろしく不安になって、「なんで、うちの子なんや!何も悪いこと
してないやろ!なんであんなちっちゃい手に針刺されてるんや!」言葉に出して
泣いてたよ。

おかげさまで今のところ順調に治療は進んでます。状況の厳しい子供たちが病院に
まだまだ沢山いて、素直には喜べない部分もあるんだけど。
でも、生きるってことを真剣に考えたよ。今の時代に感謝した。希望のある時代に
この子が生まれてよかったと。