モバP「早苗さんの膝枕」
早苗「あらP君、おかえり」
P「あーぁー…。はぁ……」
早苗「うん? どうしたの、そんなに落ち込んで」
P「せっかく取った仕事が向こうに一方的にキャンセルされたんですよ……」
早苗「あら…、それはくるわね……」
P「はあーぁ……」
早苗「大丈夫? あたしの胸で泣く?」
P「えっ!? マジで!? いいんですか!?」ガバッ
早苗「いや、そもそも冗談だし、そのがっつき具合は引くわ……」
早苗「いや、眼がマジだったわよ……」
P「まあ、正直な所1度は顔をうずめてみたいなとは思ってるんですけどね」
早苗「友紀ちゃんにさせてもらいなさい。……やったらシメるけど」
P「いやー、でも、大きなお胸はやっぱり男のロマンですよ」
早苗「そういうもんなの? やっぱり」
P「ええ。柔らかそう、だとか飛びついてみたい、だとか」
早苗「ふーん……」
P「えっ、俺そんなに見てました?」
早苗「うん、すっごい見てるわよ? そういう視線ってすぐ気付くんだから」
P「ま、マジか……」
早苗「……ん、床にゴミが」
P「…………」
早苗「ほら、今みたいにしゃがみ込んだ時とかすっごい覗き込んでるし」
P「ぎくっ」
早苗「ま、あたしはそこまで気にしないけど、エスカレートして他の子に幻滅される前にやめなさいよ?」
P「は、はい……」
早苗「えっ?」
P「傷心の俺を慰める為に、せめて膝枕くらいは……」
早苗「いや、自分で傷心だのなんだの言ってるうちはまだ余裕だと思うけど……」
P「うっ……」
早苗「あ、膝枕で思い出したけど、『ぜったいりょういき』ってなに?」
P「あー、確か靴下とズボン? までの間の素肌の事だったと……」
早苗「じゃあ、あたしだったらくるぶしからここまで?」
P「靴下といっても膝より上の長いやつを履いてる時にどうたらこうたら……」
早苗「へぇー……、今時そんなのが流行ってるのねぇ」
P「おはよう、珠。今日は部活しなかったのか?」
珠美「はい、今日は三年生が学校の行事で参加しなくて、それでみんな自由参加なのです」
早苗「あら、珠ちゃんおはようー」
珠美「早苗殿! 早苗殿は今日お仕事の予定は?」
早苗「んー、夜からねー? えーと、たしか……」
P「お花見に最適にお酒について語る、っていう雑誌の取材ですよ」
早苗「そう! どれが酔いやすいとか、おつまみはどうだとか、値段がー、って語るのよー」
珠美「なんというか、実に早苗殿らしい仕事ですな」
早苗「あ、今時の学生ってなに勉強してるかしらー?」
珠美「普通に因数分解や生物や歴史に古文などです」
早苗「あー…、因数分解ってどうやるんだっけ……。P君覚えてるー?」
P「プロデューサーという役職において因数分解の知識は不要なんですよ」
珠美「忘れたのですね……」
早苗「国語はー……、『こころ』とか。あの……、虎になる奴! あれはもうやった?」
珠美「こころ、はまだですな。 2年生の教科書に載ってました!」
珠美「あと、虎になるやつは山月記ですな。あれは個人的に気になって読んだことがあります」
早苗「そうそう! それ! 懐かしいわぁ……」
珠美「そこまで気を使って貰わなくともよいのですが……」
早苗「だめだめ、しっかり集中しないと身に付かないんだから!」
珠美「そう、ですな! じゃあ、課題に取り掛かるとしますか!」
P「じゃあ俺も、お仕事の続きを……」
早苗「…………」ペラッ
珠美「えーと、xイコールルート……」カリカリ…
P「美優さんに仕事回さないと…。本社の方からなんか来ないかな……」
珠美「……ふあぁ」
P「ふぅ、一旦休憩。続きは美優さんが帰ってきたら……。ん?」
珠美「……ぅぁ」ウツラ…
早苗「珠ちゃん、眠たいの?」
珠美「少し…、実は昨晩は寝不足で……」
早苗「……あっ、ならお姉さんが膝枕してあげるわよー?」
珠美「本当、ですか…? なら、お言葉に甘えて……」
早苗「いらっしゃいいらっしゃい♪」
早苗「ほーら、寝ちゃいなさい」ポンポン
珠美「んぅ…、うにゅ……。すぅ……」
早苗「……寝た寝た。P君、毛布かけてあげて?」
P「ええ。……よいしょ」
早苗「んー、ちっちゃな頭。かわいいわねー」
P「……なんだか、お母さんみたいですねぇ」
早苗「あー、言ったなー。そりゃあもう子供がいてもなんらおかしくない歳だけど」
早苗「……まっ。今はアイドルやってるし、誰かの物になるのはまだお預けかしらね? ねー、Pくーん?」
P「……まあ、そうですかね」
早苗「ふふっ…。娘って、こんな感じなのかしらねぇ……」ナデナデ
P「いくつで産んだ子ですか」
早苗「えーと、珠ちゃんが16であたしが28だから……」
早苗「12歳の時……。だめだめ、深く考えちゃだめ」
P「逆に、早苗さんがそろそろ中学生にあがるかなー、って頃に珠は産まれたんですね……」
早苗「そう考えると結構年齢差があるように感じるわ……」
P「干支も同じですしねぇ」
早苗「やめ、やめなさい! 最年長の心に傷をつけるのは!」
珠美「ふぇ…、おかあ、さん……」
早苗「…………」ナデナデ
珠美「ぅー…。むにゃ……」
早苗「でも、あたしもまだまだ通用するわよね? 若い子ばっかりのアイドルの世界で……」
P「ええ、絶対。珠や友紀には出せないオトナの色気こそ、早苗さんの武器ですから」
早苗「うふふっ! そうよね! まだまだ若い子には負けてらんないんだから!」
P「というわけで、俺にも後で膝枕……」
早苗「却下♪」
珠美「くぅ、ふあぁ……。いま、なんじ……」
早苗「あら珠ちゃん、おはよう。今は……、6時前よ?」
珠美「おかーさん……。起こすの…、はやいです……」
珠美「ん…、もっかいねる……」
早苗「ぷっ…! ふふふふ……!」
珠美「ぅー……。ん…、ん? あーーっ!?」
早苗「あはははっ! 珠ちゃん、あたしの事お母さんって! あはっ! はぁー……!」
珠美「わあああ!? ね、寝ぼけていたのですから! ノーカウントです!」
P「いったい何をカウントしてるんだよ」
珠美「ううぅー……!」
記者「……はい。とりあえずこれで取材はおしまいですねー」
早苗「あー、はい。もっと語ろうかと思ったんですけどー……」
記者「いやー…、まさかお酒の値段関連でこんなに語られるとは……」
早苗「お酒っていうのは、場の空気を肴にして飲む物だと思うんですよー。だ、か、ら、安くてもたくさん楽しい雰囲気を流しこめるようなお酒の方がいいかなー? って」
P「介抱する側の身にもなってくださいよ……」
記者「あはは……」
早苗「じゃあすいません、お疲れ様でしたー」
記者「はいお疲れ様でした。再来週発売の本誌に掲載予定ですので、その時には事務所の方に発送させてもらいますね」
P「はい、ありがとうございます」
P「遅くまでお疲れ様でした、早苗さん」
早苗「遅く……? 遅くって言ってもまだ10時ちょいじゃない! 取材の内容的にもなんだか飲みたい気分ねぇ……」
P「……実は、ここの隣の居酒屋で美優さんと留美さんが待機中です」
早苗「ホント!? じゃあ早く行かないと!」
P「俺はまだ仕事あるんで、終わったら呼んでくださいね。すぐ迎えに行くんで」
早苗「はーい! よーし! 飲むぞぉー!」
美優「あ、早苗さん。取材どうでしたか?」
早苗「んー? いい感じよー! 安酒には安酒の味があるって語ったわよー!」
留美「ふふっ、なんだか早苗さんらしいわね」
美優「じゃあ、集まった事ですし……、注文しましょう?」
早苗「何飲むー? まずは生? それともワインとか日本酒?」
留美「んー…、ビールはこの前飲んだから……」
美優「……ビールがいいです」
早苗「お! 美優ちゃんも喉が開いてきた?」
美優「お風呂あがりの一本が、とても……!」
留美「水風呂あがりよね……?」
美優「かんぱーい!」
留美「乾杯!」
早苗「んっ、んっ、かぁーーーっ! 1日のシメに飲むビールはうまいっ!」
美優「んっ…。ふぅ……。せせりの炒め物
コメント一覧
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- 2016年03月31日 23:29
- 久しぶりに早苗さんのお腹の中に還りたい
-
- 2016年03月31日 23:31
- ↑ひぇ~
せめてまんまーんの中にうんうんしたいくらいにしとけ
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- 2016年03月31日 23:43
- コメ欄のキモさが異常
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