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http://japanese.engadget.com/2016/03/31/ai/


今秋開幕の AI 自動運転カーレース『ロボレース』用マシン公開。映画『オブリビオン』などのヴィークルデザイナーが製作 - Engadget Japanese
 
フォーミュラE が今秋からはじまる"シーズン3"こと2016-2017年シーズンに開催を予定するサポートレース『ロボレース』に使用する無人レースカーのコンセプトモデル画像を公開しました。映画『オブリビオン』や「『トロン:レガシー』でヴィークル・デザインを手がけ、ロータスやブガッティといった名だたるメーカーのコンセプトカーにも関わってきたダニエル・サイモン氏がデザインを担当しています。

サイモン氏が「人が乗らない自動車という変わったコンセプトを最大限利用して美しさに妥協しないマシンデザインを心がけた」と語るそのマシンは、AI が運転するためコクピットがなく、ロールバーといった安全装備も省略され、非常に低い車高が特徴的。現代的フォーミュラカーのような前後ウィングはなく、見ようによっては大昔の葉巻型フォーミュラカーに滑らかなラインのタイヤハウスを取り付けたようにも見えます。

前後のウィングがないとダウンフォースが得られず、車体が安定しないのではと思われるかもしれません。現在はコンセプトモデルをレンダリングした段階ながら、サイモン氏は「衝撃的なスタイリングで最高の走りを見せる」ため、初期デザインの時点からレーシングエンジニアとエアロダイナミシストとの共同作業でこのマシンデザインを製作していると語りました。
 
 
この車は、1970年代のレーシングカーで流行した、車体下部のエアフローを利用して地面に"吸い付く"グラウンドエフェクトでダウンフォースを発生させます。われわれ日本人としてはこの未来的デザインを見て脊髄反射的に『ミニ四駆』とか『サイバーフォーミュラ』とか形容したくなる気持ちもあるものの、よく観察すればそれらとは全く逆の、ゴテゴテした空力パーツを徹底的に取り除いたシンプルなクルマだとわかるはずです。

ロボレースカーはフォーミュラEのサポートレースとしてイベントに組み込まれ、フォーミュラEマシンと同様に電気モーターで走行します。マシンの操縦は搭載する AI が担うことになり、参加チームはこの AI のチューニングとマシンセッティング両方の腕前が試されることになるはずです。人間顔負けのバトルが展開されるのか、巨大なミニ四駆大会になるのかはこの秋の初レースを観るまでのお楽しみです。

ちなみに、ロボレースには選手が存在しないため、モータースポーツの範疇に収まるのか定かではありません。むしろエンターテインメントとしての側面も強く、フォーミュラEはロボレースをサポート"ショー"と表現しています。
 
今秋開幕の AI 自動運転カーレース『ロボレース』用マシン公開。映画『オブリビオン』などのヴィークルデザイナーが製作
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