『ヤングエース』連載、「万能鑑定士Qの事件簿」の8巻です。
京都の音隠寺は5年前まで無名の寺だったものの、祈願文で内閣の入閣者をことごとく当てたことからご利益があると有名になり、今では京都随一の観光スポットとなっていた。けれど本当にそうなのか? そこで莉子が登場なわけですが、ここの住職というのが莉子の推理の師匠の弟子の一人だった水無瀬。つまり兄弟子との対立という格好になってます。
唯一の手掛かりとなるのが短冊。これをチラつかせて捜査協力を願う莉子に対し、水無瀬はデートか短冊の返却を求めて京サイコロの出目の勝負を申し出た。
これを請ける莉子ですけど負けてしまいます。後でわかるのですが とあるトリックがあって見抜けなかったのですね。デートか短冊か迷った挙句、虎の子の証拠である短冊を選んだ莉子。その行為をよりによって小笠原が責めるのです。
おいおい! 莉子は意中の人のために好きでもない奴とのデートなど絶対にしたくないから短冊にしたんだぞ。それを責めるとは小笠原は女ごころが全くわかってないな!
莉子の気持ちを感じ取り、その後の小笠原は川を漁って短冊を奪回。びしょ濡れとなり文字など消えてしまった短冊ですが、これが怪我の功名だった! 短冊には仕掛けが施されており、そのトリックを使って巧妙に世間を欺いていたことが判明します。
と、ここまでが前半部分。後半は安倍晴明が使っていた式盤の隠し場所についての攻防となります。ここで水無瀬の過去が語られる。東京の外食産業で一旗揚げた水無瀬が実家の音隠寺に戻ってみれば貧乏のまま。
うちには釈迦がいそうに見えない?
だからいるように見せるんだよ!
水無瀬の目指すのはビジネス視点での寺の在り方。その点において御利益のある祈願文は成功した。今度は寺のシンボルとなる物が欲しいとして、安倍晴明の式盤を欲しているのでした。その目論見は成功し莉子より先に式盤を手にしたものの、呪いか天罰か謎の現象で倒れてしまう。
連絡の取れない水無瀬に寺はひと騒動。そこに莉子が駆けつけて事情を説明。いざ救出に…ってな成り行きです。この巻の見どころは莉子と同程度の推理力を持つ水無瀬と対立するところにあります。
尚、4月15日に発売される『探偵の鑑定 II』においてQシリーズが一応の完結となるので興味ある人はチェックしておいてください。
KADOKAWA/角川書店 (2016-03-31)
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