9221504東京メトロの半蔵門線で、ドアにベビーカーがはさまったまま電車を出発させ、100メートルほど引きずって線路に落下させる事故があった。2度にわたって非常停止ボタンが押されたが、車掌は非常ベルには気付きながら電車を停止させなかった。



通常、ドアが開いているときにはドア上部の赤いランプがつき、車掌はランプが消えたことでドアが正しく閉まったことを確認する。だがベビーカーの部品は1.5センチより小さかったためランプが消え、車掌は異常に気付かなかった。

ベビーカーがあった6両目付近は、最後尾から目視で確認すべき範囲だが、車掌はベビーカーの存在に気付かずに出発の合図を出してしまった。



電車が動き出してからも判断ミスがあった。100メートルほど走った時点で車内の母親が非常停止ボタンを押し、さらに50メートル走ってからホームにいた人も非常停止ボタンを押した。しかし、電車は通常の速度で走り続けた。

ベビーカー挟んだまま発車 東京メトロ半蔵門線


東京メトロの規定によると、駅と駅の間で車内のボタンが押された場合、次の駅まで走ることになっている。ただ、今回は、電車が駅のホームを完全に離れたわけではないため、車掌が緊急停止させるべきケースだった。

車掌は車内やホームからの通報に対応しなかった理由について、それぞれ、「出発監視作業を優先してしまった」 「非常停止の操作をためらってしまった」などと釈明しているという。

(source: J-CASTニュース - 「一歩間違えば大惨事」メトロ乳母車事故 新米車掌が「非常停止をためらった」ワケ

新人だった女性車掌「非常ブレーキを躊躇して・・・」