【艦これ】マジカルジュウジュン古鷹ちゃん
普通の女子高生古鷹が使い魔青葉と契約して魔法少女になり、悪の手先深海棲艦と戦うコメディ系SSです
今回は書き終えてからの投下ではなく、一話ごとに逐次連載していきます
5分アニメの感覚でお楽しみください
前に書いたもの
【艦これ】加古「四月の馬鹿」(エイプリルフールかこうづ短編)
【艦これ】古鷹と添い寝したい!(おまけに+1編 & 古鷹の妄想時報)
私の名前は古鷹、近所の艦これ高校に通う普通の女子高校生です。
両親は海外に出張中で、妹の加古と二人暮らしをしています。
古鷹「きょうのお夕飯は何にしようかな?」
古鷹「加古の好き嫌いをいい加減に直さないとな~」
???「そこのお嬢さん!ちょっと待って!」
古鷹「私?」
???「そうです。少しお時間いただけませんか?」
どこからか明るそうな女の子の声が聞こえてきました。
しかし、周りには誰も人影が見当たりません。
古鷹「ええと、どこなの?」
???「ここです!ここ、ここ」
古鷹「どこ?」
???「下見てください!」
古鷹「下?」
そういって下を向くと、そこには小さな喋る狼のぬいぐるみがいました。
???「はじめまして、使い魔の青葉と申します!一言お願いします!」
青葉「テンプレどおりの反応ですね……まあ気づいてもらい恐縮です……ってひゃあ!」
ヒョイッ
古鷹「うわぁ……大丈夫?木の枝とか体にいっぱい付いているけど」
青葉「急に持ち上げないでください!これは茂みに偽装していただけです!」
古鷹「枯れかけてるけど?」
青葉「逃亡生活も長かったんですよ!仕方がないんです!」
古鷹「逃亡?なにかから逃げてるの?」
青葉「それは後々話します……」
青葉「それより!まずは率直に用件を話しますね」
古鷹「私に……?」
青葉「はい。落ち着いて聞いてくださいね」
古鷹「う、うん」
青葉「青葉と契約して、魔法少女になってください!」
青葉「はい。魔法少女です。」
古鷹「プリ○ュアとかおジャ○女みたいな?」
青葉「例えが今時の高校生っぽくはないですがまぁそうですね」
古鷹「私じゃちょっと年をとり過ぎじゃないかな?だいたい魔法少女って小学生とか上でも中学生くらいだし」
青葉「中年のおばさん達の集いでも女子会って言えるくらい魔法少女の定義はゆるゆるなので大丈夫です」
古鷹「そうなんだ……それで、どうして私が魔法少女に?」
青葉「私はずっと魔法少女になれる素質を持つ子を探していました。一般人には私の姿も声も感じ取れませんが、資質のある人には感じ取れます。あなたは青葉の声に気づいたので、魔法少女の素質があるってことです」
古鷹「青葉は私を見てそれに気づいたの?」
青葉「通りゆく人全てに声をかけてましたから」
古鷹「……」
青葉「あぁでも青葉にはピンときましたよ!あなたと青葉には何かしら縁があるって!」
古鷹「それ誰でも言ってない?」
青葉「言ってません!第一、気づいてくれたのはあなたが初めてです」
古鷹「(見て見ぬふりしただけじゃないかな?)」
古鷹「そんなの突然言われても……」
青葉「誰にでもできる簡単なお仕事ですぅ!経歴は問いません!アットホームな職場です!」
古鷹「それむしろ危ないやつだよね」
青葉「洗剤はつけられませんが洗浄魔法なら使えます!魔界の商品券もつけます!」
古鷹「新聞の勧誘みたい……」
青葉「今日中に契約取れないと青葉はきついお仕置きされちゃうんですよぉ~」
古鷹「きついお仕置き?」
青葉「えぇ。契約取れなきゃ青葉は飢えて死ぬか、さもなくばおいしい伊太利コロッケにされちゃうんですぅ!」
古鷹「伊太利コロッケ……」
青葉「この通り!何でもしますからぁ~」
古鷹「何でもってそんな…」
TVで見る魔法少女だってしょっちゅうピンチになってたし、もしかしたら危険な目に遭うかもしれない。
でも、なぜかこの狼のぬいぐるみには初めて会ったような気がしなくて……
青葉「どんなことでも身体を使ってできることなら精一杯しますぅ~」
古鷹「うん。分かった。私、魔法少女になるよ」
青葉「縄で縛られ目を塞がれ、ムチで打たれても構いませんからぁ~って……え?」
古鷹「私、魔法少女になるよ」
青葉「本当ですか!ありがとうございます!」
古鷹「なんかすごく困ってそうだし、私で良いなら」
青葉「そんな!そんな!もう恐縮です!」
青葉「いいんですか!ホースで水ぶっかけるのでも良いんですよ!?」
古鷹「それじゃ冷たいでしょ?」
青葉「見ず知らずの私と契約した上、青葉の心配までしてもらえるなんて……うぐっ……う゛ぅ゛、びえ~ん!」
古鷹「え!?どうしたの急に!?そんな泣かないで」
青葉「う゛ぅ……あおばぁ、ごんなに、優じぐじでもらっだの、は、ばじめででぇ゛~」
古鷹「……?よくわからないけど大変だったんだね」
青葉「あおば、ごのごおんばいっじょうわずれまぜん!」
古鷹「そこまで大げさに言わなくてもいいよ。よしよし、じゃあ家に向かうよ!」
青葉「ばい!びえ~ん」
古鷹「やれやれ、変なことになっちゃったな」
こうして、私は使い魔?の青葉と契約して、魔法少女になりました。
そして、残り物を混ぜて餌付けし、部屋へと青葉を連れて帰りました。
青葉「いや~、いいお湯でしたぁ!」
古鷹「だいぶ綺麗になったね」
青葉「全身を洗ってもらえた上にこうしてご飯をいただけるなんて……色々とごちそうさまですぅ」
古鷹「ガツガツ食べてよっぽどお腹へってたんだね」
青葉「はい。ここ数日飲まず食わずだったもので……」
古鷹「いったいなにがあったの?それから魔法少女って?というかそもそも青葉て何?」
青葉「順に答えていきますから、一気に聞かないでください。今回は説明回です」
古鷹「説明回って?」
青葉「ああ!こちらの都合です。まずは魔法少女のお仕事と成りたちについて説明しますね」
古鷹「うん」
青葉「こいつらは世界征服を企む悪者で、人々の悪意やマイナスの感情を糧にいろんな悪事を働いてます」
古鷹「その深海棲艦ってのを倒せばいいの?」
青葉「倒すのでも勿論良いんですけど、魔法少女のお仕事は主に困ってる町の人を助けて敵のエネルギー源を断つことにあるんです」
古鷹「それでその魔法少女って?」
青葉「良い質問ですねぇ!魔法少女は神様や精霊の力を借りて魔法を使う存在です。モチーフにした神様や精霊によって使える魔法は変わってきます」
青葉「ええと、私達の流派では軍艦の神様を元に戦ってますね。ですので、それにちなんだ魔法かと」
古鷹「軍艦」
青葉「古鷹さんは大和とか赤城をご存知ですか?」
古鷹「ヤマトは宇宙戦艦?赤城はよくわからないな」
青葉「大和はかつて日本が持ってた最強の戦艦、赤城は航空母艦で、零戦とかを飛ばす船って感じです。永遠の0にも出てきましたね」
古鷹「ふ~ん」
青葉「他にも赤城と同じく航空母艦の瑞鶴とか幸運の駆逐艦の雪風が有名ですね。駆逐艦は厳密には軍艦ではありませんが」
古鷹「ちょっと聞き覚えがあるくらいかな?」
青葉「それで、古鷹さんのモチーフになるのは重巡洋艦というちょっとマイナーな艦で……」
古鷹「知ってる!1930年のロンドン海軍軍縮条約で定められた砲口径155mm以上203mm以下の砲を持つ巡洋艦の一種で、優れた火力と汎用性を持ち、あらゆる戦場を駆け巡ったあの重巡洋艦だよね?」
青葉「はい、そうです。説明はいりませんでしたね」
古鷹「私が重巡洋艦!嬉しいなぁ!」
青葉「古鷹さんには魔法少女に変身し、重巡洋艦のいろんな力で深海棲艦の撲滅してもらいます」
古鷹「すごく楽しそう!」
古鷹「え!?大丈夫なの!?」
青葉「まぁ言葉の綾ですが、ちょっとした潜入中にバレて捕まり姿を変えられこうして使い魔として働かされているんです」
古鷹「元は人間だったんだ」
青葉「それなりの戦果を上げれば元の姿に戻してもらえるので、ぜひとも協力してください」
古鷹「いいよ、手伝う。それじゃあ変身を…」
青葉「今日はもう遅いので明日にしましょう。色々と準備もありますし」
古鷹「明日は土曜日だから一日中暇だし良いよ」
青葉「恐縮です。それでは青葉は準備をするのでおやすみなさい」
古鷹「おやすみ!青葉」
小さいころアニメで見た魔法少女。それに大好きな重巡洋艦の組み合わせ!
もし衣装がフリフリのお洋服だったら恥ずかしいなと苦笑いしつつ、
あれこれ想像をふくらませているうちに気づけば眠ってしまいました。
~続く~
コメント一覧
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- 2016年04月07日 22:57
- 以下、好きなカップ麺について
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- 2016年04月08日 00:00
- 好きなカップ? Dです
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