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第1期電王戦開幕。中尊寺本堂裏の大広間にて山崎隆之叡王 vs PONANZAが対局 - Engadget Japanese


第1期電王戦、山崎隆之叡王とPONANZA電王の2番勝負。本日、岩手県平泉にある中尊寺本堂の裏大広間にて開幕です。2日制対局なので、終局は明日になります。人間が勝つのか、コンピューターが勝つのか。注目の一戦です。




本日の岩手県平泉は、暖かい陽気になりました。中尊寺の本堂裏にある大広間に、いつものような舞台を設置。まず、入室したのが、PONANZA開発の山本さんと下山さんの2人。続いて山崎叡王が入室しました。山崎叡王が先に駒を並べ、そのあと、新電王手さんが始動。今回は、成りの高速化(17秒から7秒程度に)と駒を挟むときの静音化を図ったバージョンで、本体は全開の銀色に光るボディーのままです。


▲中尊寺の本堂。この裏手にある大広間で対局している。参拝客はおそらくそんなことをやっているとは思ってもいないだろう。

10時に対局が開始され、先手のPONANZAは初手をなかなか指さず、14分考えて▲2六歩と飛車先を持ち上げました。これに対して、山崎叡王は1分ほど考えて3二金としています。その後、横歩を取り模様だったにもかかわらずPONANZAは歩を取らず、山崎叡王も横歩を取らない展開に。17手目にPONANZAは角交換をしたあと山崎叡王が考えています。


▲新電王手さん。初手は14分間動かずじっとしていた。

最近、ディープラーニングを用いたGoogleのAlphaGoがイ・セドル九段を5局中4局で勝利したことで、囲碁界に激震が走っていますが、山本氏曰く、将棋にディープラーニングを用いても現状は強くならないとのこと。囲碁と将棋とで考え方が違うからなのでしょうか、なかなか難しいところです。とはいえ、プロ棋士の棋譜だけでは限界でもあり、新たな指導書が必要でもあるようです。

電王戦は、マシンのスペックを制限しているので、現在はプロ棋士とちょうどよい勝負になっています。囲碁もいきなり平手で人間に勝つレベルまで達してしまいましたが、電王戦のようにマシンスペックの制限をかければ、まだまだいい勝負になると思うので、囲碁電王戦もニコ生で復活するかもしれません。


▲PONANZAの開発者、山本氏(右)と下山氏。下山氏は控室で待機している。

第1期電王戦から、2番勝負なので1勝1敗になったらどちらの勝利ということはありません。PONANZAはかなり強いので、山崎叡王が1勝できるかが注目のポイントとなります。本日は18時過ぎに山崎叡王が封じ手をすることになっています。その模様は終了後レポートします。
第1期電王戦開幕。中尊寺本堂裏の大広間にて山崎隆之叡王 vs PONANZAが対局
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