【ミリマスSS】黒井「ハーッハッハッハ!」千鶴「お~っほっほっほ!」
IF妄想なので予めご了承ください。
「ご注文はお決まりでしょうか」
「では、このランチセットをいただきますわ」
「かしこまりました」
「・・・」
千鶴(昼下がり、洒落たカフェ、ランチセット!)
千鶴(今の私はどこからどう見ても一流のセレブですわ!)
千鶴(とと、アパレル誌のチェックもしないと・・・)ゴソゴソ
「ご注文はお決まりでしょうか」
「セレブな私にふさわしいものを頼む」
「えっ?あの、ご注文・・・」
prrrrr
「むっ、電話だ。二度言わすな、行け!」
「ひっ!て、店長~!」
黒井「黒井だが、どうした」
黒井「それについてそちらで解決しろと伝えたはずだが?」
黒井「この件が解決するまで貴様の席は無いぞ!いいな!」ガチャン
黒井(使えない部下を持つと面倒でいかんな、コーヒーも落ち着いて飲めん)
黒井(しかしアイドル部門は私が手塩にかけたアイドル以外はパッとせんな)
黒井(高木の事務所に対抗すべく新たに拡大するよう指示したが・・・)
黒井(どいつもこいつも軟弱者ばかり。王者とは何たるかが分かっていない)
黒井(やはりまたこの私が手を出さざるを得ないか・・・)
「お会計、780円になります。ポイントカードはお持ちですか?」
「こちらに」スッ
「500円分のポイントが溜まっていますがお使いになりますか?」
「そのようにお願いしますわ」
「それでは330円頂きましたので50円のお返しになります、ありがとうございました」
「ごきげんよう」
カランカラン
黒井「・・・」
黒井(なんだ今の娘は・・・身に着けているものが庶民的だが立ち振る舞いは完全に貴族のそれだ)
黒井(スタイルも良し、顔も良し・・・か)
黒井(午後の予定は・・・ふむ、なるほど)
ピッピッ
黒井「私だ。次の予定だがお前がやれ、わかったな。」ピッ
黒井(久々に足を動かすとするか)スッ
「コーヒーお待たせしました」
黒井「いらん、下げろ」
「え?」
黒井「金ならここに置いていく」バシッ
「あ、はい・・・」
千鶴「・・・」スタスタ
黒井「・・・」スタスタ
「千鶴ちゃん、おかえり!」
「えぇ、ただいま」
千鶴「・・・」スタスタ
黒井「・・・」スタスタ
「千鶴ちゃん!後でコロッケ買いに行くからよろしくね!」
「どれくらいに来ますの?焼きたてを用意しておきますわ」
千鶴「・・・」スタスタ
黒井「・・・」スタスタ
「千鶴お姉ちゃーん」
「千鶴さん!」
「おーい千鶴ちゃん!」
黒井(な、なんだ!?なんなのだこの娘は!?)
千鶴「・・・」ガチャ
黒井(この店は・・・、いかにも庶民が集まりそうな店ではないか)
黒井(・・・見当違いか?いや、しかし・・・)
千鶴「いらっしゃいましー」
黒井「・・・」
黒井「コロッケを、ひとつ寄越せ」
千鶴「かしこまりました」
千鶴「あのカフェから御一緒でしたわね。わたくしのファンですの?」
黒井「・・・気付いていたか」
千鶴「えぇ。はい、特製コロッケですわ」
黒井「私は961プロダクションの黒井と言う者だ。次代の王者となるべきアイドルを探している」
千鶴「アイドル・・・」
「えっ!?千鶴ちゃんアイドルがスカウト!?」
「まじかよ!すげぇ!」
黒井「えぇい!有象無象どもめ!シャラップ!」
「うるせぇ!俺はコロッケ買いに来たんだよ!どけよオッサン!」
黒井「なっ!」
千鶴「・・・」
「千鶴ちゃん、昔からアイドルに憧れてたじゃないか」
千鶴「・・・」
千鶴「わ、私は・・・」
黒井「なんだ、震えているのか貴様。」
千鶴「!」
千鶴「いったい誰の話をしてますの!?アイドルくらい余裕ですわ!」
「そうだそうだ!やってやれ千鶴ちゃん!」
「いいぞー!」
千鶴「わたくしにかかればトップアイドルなんて朝飯前ですわ!お~っほっほっほhhゲフッゲフン」
黒井「ウィ、確かに聞いたぞ。近いうちにここに連絡しろ」スッ
ガチャ
千鶴「失礼致しますわ」
黒井「来たか。王者となる覚悟はついたのか」
千鶴「えぇ、美しく気高い私には、トップが似合いますわ」
黒井「フン、貴様如きが自惚れるな」
千鶴「心得ていますわ。努力なしに栄光は掴めませんもの」
黒井「わかっていれば良いのだ」
黒井「貴様には2週間後のオーディションを受けて貰う。もちろん最高のレッスン環境を準備しよう。」
黒井「これで受からなければ貴様はそれまでだ。必ず勝て。」
千鶴「・・・わかりました」
2週間後
千鶴「やった・・・、やりましたわ!」
黒井「フン、ある程度の素質があることは認めてやろう」
千鶴「わたくしにかかればこの程度、楽勝ですわ!お~っほっほっほんげふっげふっ」
黒井(あの過酷なレッスンに弱音を吐かず、自主的にも練習している様子が見て取れた)
黒井(そしてそのことは一切告げずに結果で示して見せた)
黒井(・・・王者たり得るだけの資格はあるようだな)
黒井「正式にアイドルとして認めてやろう、『千鶴ちゃん』」
千鶴「ち、千鶴ちゃん!?」
黒井「どうした。このエレガントな私が自社のアイドルのことを『貴様』と呼ぶわけが無かろう」
千鶴「そ、それもそうですわね・・・」
黒井「千鶴ちゃんのプロデュース方針は追って連絡する!明日は身体を休め、連絡まで再びレッスンだ!」
千鶴「わかりましたわ!」
黒井「千鶴ちゃんのプロデュース方針が決定した」
千鶴「・・・」
黒井「真の、最強のセレブアイドルとしてデビューさせる」
千鶴「!!」
黒井「東豪寺麗華や水瀬伊織を超える、完全に完成したセレブだ」
黒井「親の七光りどもにパフォーマンスや立ち振る舞いで差をつけ、常に奴らの上を行く存在となるのだ!!」
千鶴「し、しかし私は・・・」
黒井「千鶴ちゃんがセレブでないことは知っている。」
黒井「その上で、己の理想とする完璧なセレブを演じろと言っているのだ」
千鶴「私が・・・完璧なセレブ・・・」
黒井「あぁ、それと前回受かったオーディションはキャンセルしておいた」
千鶴「なっ!?そ、そんな!折角皆さんが・・・」
黒井「ノンノン!あのような矮小な場は千鶴ちゃんのデビューには相応しくない。こちらでパーフェクトなステージを用意させてもらう」
黒井「高木の悔しがる顔が目に見えるようだ!ハーッハッハッハ!!」
千鶴「・・・」
黒井「レッスンの調子はどうだ」
トレーナー「良いですね。彼女は全体的にバランス良く完成度が高い。向上心もある。」
トレーナー「すでにいつでもどこでも出れる状態に仕上がっています。」
黒井「当然だ。他ならぬこの私が認めた者だからな。」
千鶴「黒井社長、ごきげんよう」
黒井「あぁ、立たなくて良い。レッスン後の身体は労わるものだ、覚えておけ。」
千鶴「ありがとうございます」
黒井「千鶴ちゃんのデビューの日程が決まった。3週間後のゴールデンの歌番組だ」
千鶴「えっ!?」
黒井「さらに肩慣らしとしてジュピターのライブの前座を務めてもらう。いいな。」
千鶴「そんなに大きなお仕事をわたくしが!?」
黒井「どうした。怖気づいたか。」
千鶴「ま、まさか!このわたくしが怖気づくなどありえませんわ!お~っほっほっほふんっげほっ!!」
黒井「ウィ、それで良い。また様子を見に来る。」
黒井(直前にも確認したが、千鶴ちゃんはデビューとしてはかなり高いレベルに達している。)
黒井(緊張感も与えてみたが、それを上手く自分の向上に繋げる力も持っているようだ)
黒井(クククク、我ながら慧眼だったようだな)
黒井「どうだ、初ステージは」
千鶴「やれることは全てやりました。後は自分を信じるだけですわ。」
黒井「ウィ、良いだろう。」
千鶴「あの、一つお聞きしたいことが・・・」
黒井「ん?どうした」
千鶴「この衣装、かなり良い布を使っているようなのですが、お値段はお幾らほど・・・」
黒井「その程度気にしなくて良い」
千鶴「で、でも・・・もしどこかが解れたりしたら・・・」
黒井「そのダイヤのネックレスに比べたら安いものよ」
千鶴「えっ」
千鶴「そ、そそそれではこれは、レプリカではなく・・・ほほほ本物・・・?」
黒井「そうだが?」
千鶴「ここここんなもの着けて踊れるわけがありませんわ!!!」グイッ
黒井「どうした千鶴ちゃん!?」
千鶴「もももし落したりしたら、欠けたりしたら!私は破産ですわ!!」
黒井「落ち着け!所詮安物だ!」
ビーーーーーーーーーーーーーーー
キャアアァァァァァァアジュピター!! トウマクーン!!
黒井「えぇい時間だ!行け!」
千鶴「せめて!せめてこのネックレスだけでも!」グイグイ
黒井「ダメだ!そのネックレスを外すことは私が許さん!」
千鶴「いやですわあああぁあ!!後生ですわあぁぁあ!!」
ニカイドウチヅルサーン、イチニツイテクダサーイ
千鶴「あっ!も、もう!?」
千鶴「そ、そそそれでは!いって、まいります」ギクシャク
黒井「・・・」
ジュピターライブ終了後
黒井「あのパフォーマンスはなんだ!!!!」バンッ
千鶴「も、申し訳ございませんでした・・・」
黒井「よくも
コメント一覧
-
- 2016年04月10日 19:22
- ※1
お前の主張は聞きたくないんで帰ってください
-
- 2016年04月10日 19:23
- 千鶴さんほんとに好き
黒ちゃんも好き
-
- 2016年04月10日 20:05
- ※2
本人かな?
過剰反応しすぎですわ
-
- 2016年04月10日 20:12
- これはいい黒ちゃん
-
- 2016年04月10日 20:41
- 黒ちゃんは相変わらずそういうとこがダメなんだよなあ…
あとコロッケは焼かない
-
- 2016年04月11日 00:02
- 本当わたく…二階堂千鶴お嬢様は麗しいですわ~
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いや、全然そうは思わないな