ケンシロウ「リンが可愛すぎてやばい」
※北斗の拳 最終話より
リン「ねえ、ケン」
ケンシロウ「ん?」
リン「やはり私は、バットの死と引換に幸せにはなれません。一生バットのお墓の側にいてあげたい。そうでしょ?」
ケンシロウ「……いや。そうでもないんじゃないか?」
リン「えっ」
ケンシロウ「バットは確かにカッコイイ。しかしだリン。お前は大人になってから、超カワイクなった」
リン「え? あ。ああ、ありがとう」
ケンシロウ「だからさ。そのさ。別にバットの側じゃなくて。オレの側にいてもいいんじゃないか?」
リン「……」
ケンシロウ「ていうかバット生きてるし」
リン「い、生きてるの!?」
ケンシロウ「ああ。生き返れ~的な秘孔ついたからな。まあ大丈夫だろ」
リン「そ、そうだったのね! ああ! バット!」
ケンシロウ「おいどこへ行くんだリン」
リン「バットが生きていると分かったのなら、私はバットの様子を見に行きます!」
ケンシロウ「いやいやいや」
リン「ど、どうしたのケン」
ケンシロウ「なんつーかその。まあ、生きてるからいいじゃん」
リン「え」
ケンシロウ「元々さ、バットもさ。オレとリンをくっつけるために一肌脱いだわけだ」
リン「そ、そうね。ケンと私の記憶をなくし、自分の命をはってでも名脇役になろうとしたわ」
ケンシロウ「そうそう。だからさ、オレとリンが夫婦になった方がさ、よくね?」
リン「えーっと、いや、それはそうなんだけど。私気がついたっていうか。私が愛するのはバットだって気付いたっていうか」
ケンシロウ「えー……」
リン「そ、それにほら。もう亡くなったとはいえど、ケンにはユリアさんがいるじゃない」
ケンシロウ「いやそれはそうだけどさ。でもユリア病気だったから一回もエッチしてないし」
リン「そ、そうなんだ。それはかわいそうだと思うけど、今の話には関係ないと思うわ」
ケンシロウ「関係あるよ! だってリンめっちゃ可愛いじゃん!」
リン「え? え?」
ケンシロウ「だから頼むよ! 一回だけやらせてよ!」
リン「貴方の男の誇りどこにいったの」
ケンシロウ「まあまあまあ。リンよ。少し落ち着け」
リン「は、はい」
ケンシロウ「オレと戦った強敵(とも)たちにも聞いてみよう。リンが結ばれるのはオレが良いか。バットが良いか」
リン「どうやって聞くのよ。貴方が戦った強敵ほとんど死んでるじゃない」
ケンシロウ「いやいやこれがな。霊となってオレの側にいてくれるんだよ。レイだけにな」
リン「アイリさんに怒られるよ」
レイ「おいおいケン。今のはさすがに寒いぜ」
リン「普通に出てくんな」
ケンシロウ「ようレイ。元気そうだな」
レイ「元気なもんでもあるか。オレの最後めっちゃ苦しかったんだぞ。まだ死んでない時に家に火つけられて火炙りにされるし。あ、久しぶりだねリンちゃん」
リン「様々なカミングアウトに合わせて普通に挨拶するのやめてください」
ケンシロウ「んで、どう思う? リンはオレが幸せにするべきだと思うんだけど」
レイ「んなこたどうでもいいよ。そんなことよりアイリどこだ? アイリしか興味ねえ」
リン「恐るべきシスコンですね。ていうかマミヤさん忘れないでくださいよ」
レイ「マミヤはなぁ。かわいいんだけどさぁ。なんていうかその、あいつも歳とったよね~」
リン「お前のために死ぬ男が一人くらいいてもいい、とか言ってたくせに」
レイ「そんなことよりアイリだ。オレマジあいつと結婚したい。いや、する」
リン「どの路線からも不可能なこと普通に言わないでください」
ケンシロウ「むう、レイはオレとリンの後押しはする気はないみたいだな」
シン「そうなるとオレの番だなケンシロウ!」
ケンシロウ「おお、シン!」
リン「ええ……」
シン「フフフフ……ハーーーッハッハッ!! 力こそ精子! いい時代になったものだ」
リン「名言がとんでもなく卑猥になってますよ」
ケンシロウ「どうだシン。オレはリンと結ばれるべきだと思うんだが、お前の意見を聞こう」
シン「ふん! そんなことはどうでもいい! オレはユリアとお前が結ばれなきゃそれでいいんだ!」
ケンシロウ「ほう。つまりオレとリンはイチャイチャパラダイスをするべきであると?」
シン「勝手にしろ」
ケンシロウ「やったねリンちゃん。家族になれるよ!」
リン「やかましい」
シン「しかしあれだな。霊になったのはいいが、おまえとユリア全然エッチぃことしないんだもんな」
ケンシロウ「だから言ってんじゃん、病気だったんだもんよ」
シン「そこは強引にいけよ! ずっとティッシュ持って待機したオレの身にもなってみろ!」
ケンシロウ「しらんがな。ていうかユリア元気?」
シン「元気は元気だが、驚くべきシスコンどもに囲まれててさぁ。全然手ぇ出せないんだよね」
ケンシロウ「ああ。もしかしてリュウガとジュウザ?」
シン「うん。あいつら本当さぁ。イケメンなんだからもっとこう、いろんな女のとこいけやっちゅーにな。ずっとユリアの側いるんだようぜえ」
リン「いつもこんな会話してたのケン……」
ケンシロウ「いかんいかん。お前と話しててもリンが嫁にならねえ。誰か他に……」
シュウ「呼んだかケンシロウ」
ケンシロウ「シュ、シュウ!」
リン「何人出てくるの……」
シュウ「ふむ。お前はその女子と結ばれたいというのか。ケンシロウ」
ケンシロウ「ああそうだ。この子めっちゃ可愛いよな。子供の頃から美人とは思ってたがここまで可愛くなるとは」
シュウ「なるほどな。確かに美人だ」
リン「シュウさん目見えませんよね?」
シュウ「それはまあ、その。あれかな。心の眼。泳法神眼ってやつ?」
リン「どこ泳ぐ気ですか。ていうか私そろそろ行っていい? バットに会いたいんだけど」
カイオウ「待ちなさい」
ケンシロウ「お、お前はカイオウ! リンと子供作るとかいってた我が最大の強敵! 口リコンもいいとこのラオウの兄貴じゃないか!」
リン「ケン、事実とはいえ説明が悪意に包まれているわ」
カイオウ「ふはははーっ!! ケンシロウ貴様にリンは渡してなるものか! リンよ! お前はわしとの子供を孕むのだぁ~っ!!」
リン「霊と戯れるつもりはありません。てういか貴方死ぬとき『ヒョウ遊ぼうぞ!』とか言ってたでしょ。ヒョウさんと遊んでればいいじゃないですか」
カイオウ「ヒョウか……まぁ。あいつはいい奴だったよ。うん」
リン「え。死んでから遊んでないんですか?」
カイオウ「あいつはオレのことは露知らず。オレの妹とキャッキャウフフしてるよ」
リン「ああ、確か貴方美人の妹さんいましたね。自分で殺してたけど」
カイオウ「ねえケンシロウ。こんなにきつい子だったっけこの子」
ケンシロウ「いやそれはお前が悪いだろ。リンの服とか破いてたし」
カイオウ「だって可愛いもんなぁ」
サウザー「下郎の皆さんこんにちは。呼ばれて飛び出てサウザーです」
リン「いきなり出てこないでください。呼んでないです」
ケンシロウ「よお愛深き男」
カイオウ「ホモ乙」
サウザー「ぬっ!? ち、違う! オレは決してホモなんかじゃない! お師さんが好きなだけだぞ!? 本当だからな!」
カイオウ「強く否定するとこがまた怪しいな」
サウザー「しかしケンシロウよ。見損なったぞ! こんな若い少女に言い寄るなどと!」
ケンシロウ「いやだって可愛いもんは可愛いし」
サウザー「この子は男ではないんだぞ! しかもおまえ、歳めっちゃ若いじゃないか! お前の趣味はオレと正反対だな!」
ケンシロウ「ようするにお前はホモじゃねえか」
リン「はあ。一体いつ終わるのこれ」
トキ「リンちゃん。大丈夫かい?」
リン「あ、あなたはトキさん!」
トキ「久しぶりだね。元気そうで嬉しいよ」
リン「はああ良かった、あなたはまだまともそうですね!」
トキ「まともというかなんというかな。はは。とりあえずマミヤさんの太ももなめたい」
リン「ダメだこれ」
トキ「美しいわー。生きてる頃から思ってたけど、本当足綺麗だよね」
リン「もう、なんなんですか本当。私の良きトキさんイメージを崩さないでください」
トキ「
コメント一覧
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- 2016年04月11日 19:51
- ふたりのうちどちらかを選ぶこと。人生においてそれは本当に必要なことかな?
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- 2016年04月11日 20:14
- リンとジャギ面識ないからしらんぞ
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- 2016年04月11日 20:18
- 数年後にはケンシロウの三文芝居を見抜いていたリンがいちゃいちゃとしてたらなぁ。
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- 2016年04月11日 20:28
- 一緒に死んであげる!ってやってのけたマミヤさんのがよくね?
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- 2016年04月11日 20:33
- 俺の記憶ではリンとバットが結婚式挙げて、ケンシロウはラオウのガキを育ててた気がするんだが、記憶違いか?
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- 2016年04月11日 20:47
- こんな所まで放浪してたんすかミカさん
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- 2016年04月11日 21:05
- 米6
結婚式はわからんが、このSSの冒頭は北斗の拳の最終回で、間違いない
ラオウの息子はもう大丈夫だね!と放逐されて、何やかんやでリンが記憶喪失なって、何やかんやでバットがケンシロウとリンをくっ付けようとして
何やかんやでケンシロウが記憶喪失なって、ラスボスの何某がバットを攫って拷問して、ケンシロウが助けに来るけど北斗神拳忘れててピンチ
バット「ケーーーン!!」
ケンシロウ「お前の魂の叫びで記憶が完全にもどった」
ラスボス「あびょばわ!」
みたいな流れ
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- 2016年04月11日 21:07
- ※2
おはBT-42の車長兼砲手
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- 2016年04月11日 21:16
- おまえは百年以内に死ぬ…‼
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- 2016年04月11日 21:17
- ラオウ以後は原作者も内容覚えてないくらい曖昧な設定だからなw
でも最終回好きなわいとしては結末に満足。ほっこりした
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- 2016年04月11日 21:43
- 北斗のラストは
ケン「墓なんてイラネ戦いの中でしぬわ」
からの
ケン「み、水…」(1話冒頭)だろ
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- 2016年04月11日 22:18
- キャラ崩壊はしててもいいんだけど口調はそのままでやってほしかった
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サターンのクソゲーじゃ随分経ってからバットと結婚してたっぽいが、やっぱり原作終了後も「バットが~ケンが~」と言ってたんだろう。