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[PR] レーダーセンスを覚醒せよ:デアデビルの超聴能力テストに最適なヘッドホンはどれだ?

 
盲目の弁護士にしてスーパーヒーローのデアデビル。アメコミの代表格的存在、マーベルコミックのスーパーヒーローの中ではいまいちパッとしなかった彼ですが、新作のシーズン1をNetfilxが独占配信すると、とたんに注目度が急上昇。特にダークな空間での映像演出は、ハデが信条なアメリカンアクションとは打って変わったモノクロームトーン。思わず見とれてしまうほど、洗練されています。
  
彼の持つレーダーセンスは音の反響で周囲の空間構造を3次元的に捉えることが可能で、心臓の鼓動音から嘘をついているかどうかも分かるという超聴覚。普段、視覚からの情報を多く受け取っている私たちとしてはなんとなくでしか想像することのできない感覚です。

でも。もしかしたら。私たちにもそんな超感覚があるかもしれない。まだ覚醒していないだけで。

思い立ったが吉日です。立体音響コンテンツの内容を聞き分ける超聴能力テストで、あなたのレーダーセンスを数値化してみませんか? というかしてみました。

人間の耳で聞いたときと同じ音場を再現できるバイノーラル録音


そこで今回、動画・録音技術情報のテクニカルライターでもある小寺信良さんを招へい。デアデビルシーズン2をイメージした立体音響(バイノーラル)コンテンツを試してみて、デアデビル並みの超聴能力を覚醒させることができるか、試してみました。
 
「立体音響を録音するための技術の1つ、バイノーラル録音は、ダミーヘッドを使うことで人間の耳で聴いているときの音響空間をヘッドホンで再現します。昔は数百万円かつ欧米人の頭部に合わせた形状のダミーヘッドしかなかったのですが、近年は20万円ほど、かつ日本人の頭部を模したダミーヘッドがあるんですよ。これはヘッドホンメーカーでも音の特性を測るときに使われているんですよね」(小寺さん)
 
昔と比べてバイノーラル録音コンテンツは目立たなくなってきたとのこと。しかし男性声優の声のリアルさを追求した女性向けオリジナルドラマCDなどで使われるなど、ニッチなカテゴリではむしろ注目されているといってもいいでしょう。

何の音? 音の方向は? デアデビル超聴能力テストは全7種

※画面は開発環境のものです。実際のゲーム画面と異なる場合があります
 
定位と音の種類を当てるテストが入り交じったテストになります。左前、右前、左後ろ、右後ろから自分に向かってくる人、または通り過ぎようとしている人を当てるSHOT GAMEWALK THROUGH、背後の音の位置を聴き定めるSTOPは、純粋に定位の認識力を測るものですが、4方向、4つの声の中から「たすけて!」という声を当てるHELPは、カクテルパーティ効果の認知力も必要に。
 
特に難しいのがCOINSです。1円玉~500円玉まで、複数の硬貨が落ちた音から合計金額を答えなくてはならないのですが、硬貨の素材や重さによる音の違いを把握している人はそうそういないのでは……?
 
難易度が高いのにはワケがあります。最高クラスのデアデビル級の超聴能力を持つ人のなかから抽選で、Netflixスタンダードプラン6カ月ぶんのプロモーションコードが当たるというのですから。

 

試聴用のヘッドホンは255円~5万円台までの全5モデル


超聴能力テストに挑むためには、ヘッドホン・イヤホンが欠かせません。しかし音楽を聴く目的ではないので、10万円超えしてしまうようなハイエンドモデルは不要でしょう。そこで税込255円のイヤホンから、実勢価格5万円台のヘッドホンまで、全部で5つのモデルを用意しました。音楽を鳴らしたときのサウンドではなく、SE(効果音)の定位感と分解能、ダイナミックレンジを評価軸とする、ある意味アバンギャルドな実験でもあります。
 
さあ、いったいどれくらいの価格帯のモデルでハイスコアを狙えるでしょうか。

TS-100BK(ヤザワコーポレーション:255円)


古くから携帯ラジオやウォークマンやシリコンオーディオプレーヤーに付属してきた、オープン型と呼ばれるスタンダードすぎるイヤホン。型番から想像するに、100円ショップでも扱っていそうな気がします。耳穴をふさがないので、外耳道内の共鳴がおきないというメリットを補ってなお余りある音漏れの多さ。周囲の音が聞こえることから、Ingressエージェントには人気との説もありますが。
 
音漏れが多いということは、周囲の音も入りまくりということ。静かな会議室で実験しましたが、それでもエアコンの音は聞こえてきます。

「これは……前後の定位(音の遠近感)が分からないですね。HELPは声が重なりすぎで、やっぱり方向がつかみにくい。プロモーションビデオ(PV)の音質も……。これ、ノートPCの内蔵スピーカーのほうが(以下略)」(小寺さん)

SHE9720(フィリップス:3420円)


アンダー5000円級の中ではド定番。オリジナルモデルのSHE9700(2007年式)から数えたら、もう9年も売れ続けているベストセラーシリーズです。高域は右肩下がりでややマットな音ですが、低音域・中音域の密度はなかなか高め。
 
カナル型ですが油断はせずに。音漏れは比較的多めなので、混んでいる場でボリュームを上げるといま再生している曲がバレます。
 
「前後左右、音がちゃんと回って聴こえますね。音の動きが分かるから、音が鳴っている場所もつかみやすい。価格帯のわりにはがんばってますよ。PVは、サウンドイメージがやや窮屈。サウンドステージの広がりをドン!という大きな音のSEが阻害しています。センターはしっかりと合っているから、映像を楽しむためのイヤホンとしてはアリ……いや、長時間聴いていると飽きるかもしれませんね」(小寺さん) 

 

SE215SPE-A(シュア:1万3338円)



1万円台のモデルとして、こちらも鉄板中の鉄板。どんなジャンルも鳴らしこなす懐の深さが魅力です。動きながら使っても外れにくいし、ケーブルのタッチノイズも伝わりにくい装着方法、通称シュアがけができるモデルでもあります。
 
遮音性は当価格帯の中でトップクラス。ウレタンフォーム製のイヤーピースに交換すれば、さらに静寂な空間が楽しめるようになりますよ。
 
「超聴能力テストのほうは、SHE9720とあまり変わらないかな。いや上下の定位がやや分かりづらいかも。分解能は高い。音が混ざっていても、1つ1つの音を認識できます。PVはいいですね! 男性の声が持っている低域が正しく表現されています。劇中の音楽の再生品質もいいし、映画館の雰囲気も出ている。映画視聴用にはこれが最高かもしれません」(小寺さん) ​

 

EVEREST 100(JBL:1万5476円)


今年発売されたばかりのBluetoothイヤホンからも1機。バッテリーがどこに組み込まれているのか分からないほどコンパクトにまとまっており、運用のしやすさから今、売れているそうです。連続使用時間も約8時間と長め。海外旅行時のいいお供になってくれるでしょう。
 
イヤーピースのほかに、イヤーフックのサイズ調節も可能です。
 
「定位の認識力はSE215SPE-Aと同クラス。ってこれBluetoothですよね。分解能もなかなかのものですよ。PVの音もいい。38cmウーファーを使っていたころのJBLではなく、最近のJBLトーンで軽めのサウンドですが」(小寺さん) ​

 

HD650(ゼンハイザー:5万360円)


初出は2004年。しかし10年以上経った現在でも一線級の名ヘッドホンです。開放型ゆえに音漏れが多い反面、サウンドステージの広さが圧倒的。この価格帯のヘッドホンは自宅で使うことが多いでしょうから、音漏れの多さはネガティブな条件とはなりません。
 
懸念点としてはインピーダンスが高く、PCやスマートフォンなどでは駆動しきれないところ。音質重視なら、別途アンプをかませたいところです。
 
「ってテスト項目のSTOP! 今までは風の音だったのに、今回は髪の毛切っている音だ! やりなおし! うわ、今度はマラカス振ってる……。でも高周波が多いSEのほうが、位置はつかみやすいですね。風の音はピンクノイズだから判別しにくいんですよ。PVのほうは、音場の広がりを感じますが、映画のために使うかというと悩みます。もっと音が近いほうが、映画館ぽいんですよね」(小寺さん) ​

 

最もデアデビルに近づけたのは?

※画面は開発環境のものです。実際のゲーム画面と異なる場合があります

編集部スタッフも全テストにチャレンジ。その結果、もっともハイスコアだったのはSE215SPE-Aでした! トータルスコア3400のS級、ヒロインのエレクトラクラスです。何度か試してコツをつかんだら、デアデビルのSS級も夢ではなさそう。HD650も同スコアとなりました。ノートPCのヘッドセット端子に直結しての実験だったので、ヘッドフォンアンプを使えば結果は変わったかも?
 
※画面は開発環境のものです。実際のゲーム画面と異なる場合があります

 もっともロースコアだったのはTS-100BKですが、これは順当な結果といえるでしょう。SHE9720は3300、EVEREST 100は3200だったので、むしろ255円で2600というスコアを出せたことを褒めるべきでしょうか。
 
「人によって頭部伝達関数が違うので、誰でもこのスコアが出せるというわけではないんですけどね」(小寺さん) ​
 
ということは、もしかしたらTS-100BKが上回るケースもあるかも?

 

手持ちのイヤホン&ヘッドホン全部でチェックしたくなる

※画面は開発環境のものです。実際のゲーム画面と異なる場合があります
好きな音楽がどれだけFUNに聴こえるかが重要なイヤホン&ヘッドホン。しかしデアデビルの超聴能力テストは定位感を中心とした評価軸で、自分にとって最適なイヤホン&ヘッドホンが見えてくるという効果があります。しかもその結果は赤裸々すぎ。いままで定位がどうの、と言っていた自分は何だったのかと悩んでしまいそうになります。
 
だからこそ、これは手持ちのイヤホン、ヘッドホン全部で試してみたくなります。前述したように、SS級をとればNetflixスタンダードプラン6カ月分のプロモーションコードが当たるかもしれないという魅力もありますし!
 

というわけで、Netflixでもデアデビルのシーズン2が配信スタートしました。今期はダークヒーローのパニッシャーも登場しますし、善と悪とのコントラストの見せ方がさらに加速しそう。このままシリーズが続けば、マーベルヒーローズのなかで親交の深いスパイダーマンやウルヴァリンも登場するかもしれませんし、アメコミファンならずとも応援したいものです。今回試した超聴能力テストでデアデビルの主人公の気持ちを感じてみるのも盛り上がりますよ。