フェイスブックから360°カメラ登場。デザインもソフトも全部オープンソースで公開
どうやらフェイスブックはVRに本気らしい。
フェイスブック開発者向けカンファレンス「F8」がサンフランシスコで開催されています。初日のマーク・ザッカーバーグによる基調講演では、さまざまな発表がありましたが、その中で、VR向け360度立体カメラシステムSurround 360の開発とオープンソース化の発表がありました。
宇宙船みたいで未来的な雰囲気の360°カメラ。複数のカメラで撮影し、それを合成してひとつの写真や動画にする360°カメラ構造で、似たような製品だと、Nokia OZO、Lytro Immerge、Jauntなどがありますが、オープンソースデザインであることも発表されたので、いろんな人々のアイデア次第で全然違う姿形になっていくかもしれません。ちなみにフェイスブックは、今後カメラ業界に参入するつもりがないことも明言しています。
Surround 360は、4096×4096ピクセル、60fps、側面に広角レンズのカメラを14台、頂点に魚眼レンズを1台、底面に2台で、合計17台のカメラを搭載。今年の夏には、カメラの設計書とソフトウェアをGithubで無償公開する予定とのことです。
フェイスブックはOculusにも相当の投資をしていることから、VRの流れをぐんと加速させていく意向でしょう。
VR、360°動画を開発するためのプラットフォームを築くために今回市場に投入されたのが、それを撮影するためのカメラそのもの。オープンソースで誰でも作れますが、材料費は約3万ドル(約325万円)とのことです。
「Facebook VRエコシステム」で、フェイスブックを使って動画を撮影することもできるし、動画のプロセシングにもフェイスブックのソフトウェアを利用し、その動画の再生もWeb上からフェイスブックを見るか、Oculus Riftのヘッドセッドで見ることができます。
Googleが去年行ったJumpプラットフォーム(Go Proと共同開発した360°カメラに、映像を合成するソフトウェア、そしてGoogle CardboardとYoutubeで再生できる)ととても似ていますね。
最近Oculus Rift の製品版を出荷開始したばかりですが、フェイスブックにとって動画コンテンツは重要なポイントであることは間違いなく、最近ではライブストリーミングも始まりましたし、VRや360°動画に相当の力を入れてきています。
マーク・ザッカーバーグが強調する「ソーシャルVR」は、現在スマートフォンで写真を共有し合うように、VRを通してその場にいる感覚を共有したり、ライブストリーミングともかけあわせてより、リアルで没入感あるコンテンツが増えていくことを予言しています。近い将来、スマートフォンでも360°動画が撮影できるようになるかもしれませんね。
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(mayumine)
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