どうやってiPhoneを解除したのか、FBIはアップルに言いたくても言えない状況らしい
言いたい、言いたい。けどダメ!
サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人のiPhoneを解除するため、FBIはハッキングチームに依頼し、成功しましたが、その方法についてFBIには他と情報を共有する権利がないようです。
ネタ元のロイターが、オバマ政権内部からのソースだとして報じた内容によりますと、iPhoneを解除したハッキングチームは、その方法につい法的に独占的な所有権を持っているといいます。つまり、アップルを含む誰にも、どんなにしゃべりたいとしても、FBIはアンロックのやり方を明かしてはならないということ。だって、その方法はハッキングチームのものだもの。
アメリカ政府のテクノロジーに関する方針の中に「Vulnerabilities Equities Process(VEP)」と呼ばれるものがあります。これは、セキュリティの脆弱性がわかったら教えてあげようね、開示していこうね、というもの。しかし、ロイターの解説によれば、民間会社が発見し所有する脆弱性については、この方針は適応されないのだとか。
FBIがiPhoneアンロックに使った方法をVEPの下で開示しようとすれば、そのハッキングチームとやらの協力、了承なしにはできないということになります。FBIは、今回のアンロックを「1度きり」という条件で引き受けてもらったという報道もあり、だとすれば協力を得るのは難しいでしょう。
ハッキングは奥が深いな。
image by ymgerman / Shutterstock.com
source: Reuters
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
- ハッカーの学校
- IPUSIRON|データ・ハウス
- ハッカーの学校 個人情報調査の教科書
- IPUSIRON|データ・ハウス