戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://japanese.engadget.com/2016/04/15/leica-p9/


レビュー:Leicaデュアルレンズ搭載スマホ、ファーウェイ P9で撮影してみました - Engadget Japanese


4月6日に発表され、ライカ製のレンズを2つ登載し、さらにカメラセンサーも2つとデュアルレンズ&センサーという個性的な機能に注目があつまるファーウェイの「Huawei P9」。デュアルレンズ&センサーの実際の画質はどうなのか、テスト機を使ってチェックしてみた。

「Huawei Pシリーズ」はプレミアムなデザインや素材、高いスペックと高性能なカメラなど、同社のハイエンドモデルに位置づけられるシリーズ。特にカメラ機能には力を入れており、前モデルの「Huawei P」にも、RGB以外に白も感知できるRGBWセンサーを世界初で搭載したりと、個性的な機能が盛り込まれていた。

今回発表された「Huawei P9」もカメラ機能に注力しており、デュアルレンズ&デュアルセンサーという個性的な仕様。「HTC One M8」のようにデュアルレンズ&デュアルセンサーのモデルはすでに登場しているが、HTC One M8の場合、カメラごとの画素数などが違っており、片方は主に被写体深度を計測するためのサブカメラとして使われていた。



Huawei P9は、レンズは同じライカ製の「SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH」。F値は2.2で画角は27mm(35mm換算)となっている。またセンサーサイズは非公表だが、どちらも同じサイズのセンサーを搭載。片方はRGB用、片方はモノクロ用として明るさの情報をメインに記録する。そのため、RGB用よりも多くの明暗情報が記録可能。この2つのセンサーが得た情報を合成して、1枚の写真へと仕上げる仕組みだ。



ちなみに、カメラレンズの右側を抑えると、画面に何も映らなくなるので、右側がRGBセンサー用、左側がモノクロセンサー用のレンズと思われる。
もちろん2つのレンズを使った被写体深度によるフォーカス、さらにソフトウェア的にボケをコントロールする機能なども装備しているので、レンズ交換式カメラのような撮影もできる。



カメラのインターフェースも、ライカのメニューを模したデザインとなっており、ライカのデジカメに似たアイコンやフォントが使用されている。ただし本体の表示言語を日本語にしてしまうとフォントが日本語に変わってしまい、ライカらしさが失われる。ここは設定でカメラアプリだけ英語メニューを残せるようにしておいて欲しいところ。



また、露出やシャッタースピードといったデジカメと同じプログラム操作にも対応。長時間露出なども可能なので、レンズ交換式カメラのサブ機としても十分役割を果たせるレベルだ。

それでは、実際にHuawei P9で撮影した写真をチェックしてみよう。比較対象としてiPhone 6sでも同じアングルで撮影。どちらもオートでピントを合わせたい部分をタッチしてからシャッターを切っている。またそれぞれ660×660ドットで切り出し細部も確認できるようにしてある。

風景写真

まずは屋外風景写真から。晴天で順光の風景写真とう撮影するにはいちばんハードルの低い条件では、どちらも精細で発色も良い仕上がりになっている。拡大してもそれぞれ差はあまり見られず互角といったところ。

ファーウェイ P9(縮小表示)


iPhone 6s(縮小表示)

ファーウェイ P9(等倍)

iPhone 6s(等倍)


逆光での風景写真

逆光状態での風景写真では、P9のほうが白とびやツブれ少なく、細部までキッチリと色が出ている印象。通常逆光などではHDRで撮影したほうがキレイな作品に仕上がるが、HDRは複数枚を撮影して合成する撮影方法なので、手ぶれに弱い。
その点、こういった逆光状態でも、P9はある程度キレイに撮れる。明るさを感知するモノクロ用センサー搭載という性能が威力を発揮しているようだ。一回のシャッターで撮影できるので手ぶれの心配も少ない。

ファーウェイ P9(縮小表示)


iPhone 6s(縮小表示)


ファーウェイ P9(等倍)
sdr

iPhone 6s(等倍)


マクロ撮影

花壇のチューリップをマクロ撮影した作例。iPhone 6sよりP9のほうが明暗の階調がでている。逆にiPhone 6sのほうは、階調が単調でのっぺりとしている。トリミングで拡大した部分も、P9のほうが明るさの違いが細かい。ただし、全体的にはiPhone 6sのほうが明るめ。

ファーウェイ P9(縮小表示)


iPhone 6s(縮小表示)


ファーウェイ P9(等倍)
cof

iPhone 6s(等倍)


夜景

マクロとは逆にP9のほうが全体的に明るい印象。照明からの光もキッチリと処理されている。やはりモノクロ用センサーの効果が大きいといえる。

ファーウェイ P9(縮小表示)


iPhone 6s(縮小表示)


ファーウェイ P9(等倍)
mde

iPhone 6s(等倍)


屋内で料理撮影

屋内での料理撮影では、P9のほうが素材に近い色で、あんかけ炒飯のあんのてかりなどシズル感も出ており好印象。ホワイトバランスもオートでお任せだが、iPhone 6sと同じような色温度となっているので、室内の照明に引っ張られるようなことは少なそうだ。

ファーウェイ P9(縮小表示)


iPhone 6s(縮小表示)


ファーウェイ P9(等倍)
cof

iPhone 6s(等倍)


モノクロ撮影

ロンドンの発表会では、モノクロモードでの撮影もプッシュしていた。実際に筆者もモノクロで撮影してみたが、カラーよりも精細感がある仕上がり。補正などせずとも、アーティスティックな写真が撮影できそうだ。

ファーウェイ P9(縮小表示)


​ファーウェイ P9(縮小表示)


​ファーウェイ P9(縮小表示)


​ファーウェイ P9(縮小表示)
レビュー:Leicaデュアルレンズ搭載スマホ、ファーウェイ P9で撮影してみました
広告

0 コメント

広告