615 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2001/06/20(水) 01:11
3年前の春、妻が妊娠した。
妊娠&出産なんて、今まで何億も症例があるんだし、病気じゃないって
言ってる人も多いぐらいだから、タカをくくっていた。
そんなある日の夏、妻が突然出血した。
入院、そして出産。
妊娠6ヶ月で、560グラムの女の子が産まれた。
その女の子は、半年間生死の境をさまよった。
退院は出来たが、その子の眼は、早産の後遺症によって光を失った。
でも、退院できたこと、生きて我が家に帰ってきたことが嬉しくて、
寝静まっている子供の横で夫婦で泣いた。
もうすぐその女の子も3歳になる。
未熟児のために体は小さいけど、元気いっぱい遊び回っている。
眼は相変わらず見えていないようだ。
そんなある日、一緒に風呂に入っているとき、
「パパ」って、目が見えないはずの女の子は、
こっちを向いて笑顔で話しかけてきた。初めてのことばだった。

俺がおまえの眼の替わりになってやるから、ずっと元気でいて欲しい。