Filippo Negroli(フィリッポ・ネグロリ)(1510–1579)はイタリア、ミラノの甲冑師です。彼の父ジャン・ジャコモ・ネグロリ率いるネグロリ一家、弟ジョバンバッティスタとフランチェスコによる集団で、フィリッポはハンマーで金属加工しデザインする彫金の技術に長けていました。
当時から非常に熟練した職人として有名でカール5世、グイドバルド2世・デッラ・ローヴェレなどの王族に愛用されるパレード用の甲冑を多く制作しました。これら甲冑にデザインには人魚やドラゴン、妖精、メデューサなどのモチーフが扱われています。
Filippo Negroli(フィリッポ・ネグロリ)の作品はスペインのマドリードの王立兵器庫やメトロポリタン美術館などに所蔵されています。金属にこれほど細密な造形を施す技術に圧巻です。