今一度「魔法つかいプリキュア!」のEDアニメのすばらしさを語る
今週も、キュアップ・ラパパ!
見たことがある人にとっては何を今さら感MAXかもしれませんが、アニメ「魔法使いプリキュア!」のエンディングアニメーション、素晴らしいですよね。その、控えめに表現して、その、尊いですよね。
プリキュアのEDアニメといえばダンスCGですが、シリーズを重ねるごとにそのクオリティーは上がっています。
去年の今ごろも「Go! プリンセスプリキュア」のEDダンスがすげぇ! と言っていたような気もしますが、今年も言おうじゃありませんか、語ろうではありませんか、つづろうではありませんか!
より進化した3DCGとアニメの融合
第1話で初めてEDのダンスシーンが公開された時のTwitterの盛り上がりはすさまじかったです。すぐGIFが流れてきましたし、キャプチャも全部かわいかった。全部、かわいかった。
第一印象は「CGなのに手描きっぽい!」でした。CG独特ののっぺりとした印象がなく、同時に3DCGならではの動きのなめらかさを感じられたのが衝撃的だったんです。このギャップは初体験でした。
直近の「Go! プリンセスプリキュア」のEDと比較すると、ゴープリは輪郭線が太めでカラー処理があり、少しぼかしもかかっていた気がします。影もパッキリしていないタイプで、総じてCGならではのイラスト処理を突きつめたような印象でした。表情や肌も連続階調的で、それがこんなに動く! という感動があったわけです。
対して、まほプリのEDは輪郭線が基本的に細め(遠近によって太くすることも)、色もブラックに近く、アニメの輪郭線に近い。影の置き方もパッキリしていて、全体的に二次元のイラストに近いと感じました。それがこんなに動く! と感動したわけです。
決して手描きアニメに寄せるのが正解というわけではなく、同じ3DCGなのにそれぞれ全く違ったアニメーションになっているのがすごいと感じます。そして、1年の…いや、半年の技術の進歩を感じられるのが本当にすごい。
演出がにぎやか、カメラワークがぜいたく!
演出といえばゴープリ2期のEDは、まさか4パターン用意してくるとは! と驚きました。ソロの歌い上げシーンもエモいですし、フローラの全力感が見ていてグっときて……今回はまほプリの話なので以下略。
プリキュアが2人で踊っているだけではさびしい画面になりかねませんが、モフルンやホウキたちと一緒に踊ることで楽しげ感が出ています。プリキュアの2人もかわいいけど、モフルンの動きもかなりかわいいんです。ロカビリー風の足さばきがイカす。
そして、2人だからこそ各々にフォーカスする機会も増えます。表情のアップがたくさんあるのも、メインキャラが少ないからこそできることです。それほど遠くなくても全体像が入るので、映像を通してキャラとカメラの距離が近いように感じられます。
どこを切り取ってもかわいい
そうなんです、かわいいんです。トゥンクってなる感じのかわいさです。特にアップのシーンなどは癒やしでしょう。プリキュアの笑顔は癒やしです。
表情も良いですが、1つ1つのしぐさにも言及せざるを得ません。ダンス中にマジカルがミラクルの方をちらっと見たり、やや伏せ目がちになったり、2人でタイミングを合わすかのように目配せをしたりといった挙動がリアルで、2人の仲の良さをヒシヒシと感じます。しかも、その表現が本当にさりげないのもポイントでしょう。
ラストがヤバい
「魔法つかいプリキュア!」のEDアニメが絶賛される最大の理由は、ラストの2人が手を取り合うシーンでしょう。少々アレな表現で申しわけないのですが、色っぽいというか女の顔というか……あの表情はヤバい。中学生男子ならすぐ好きになるやつです。
この演出のせいで、もうこの2人の間には何者も介入できない感があります。本編ではツンツンしがちなリコちゃんも、この時ばかりは頬ずりベイベ。仲良しかッ!
EDだけでここまで多幸感があるというのが、伝わったでしょうか? 未見の方も、きっと見たら笑顔になります。
……そういえばEDテーマのタイトルは「CURE UP↑RA♡PA☆PA~ほほえみになる魔法~」。まさか本当に魔法をかけてくるなんて、これがプリキュアの力か…ッ!(真の力目の当たりエンド)
©ABC・東映アニメーション
source: 魔法つかいプリキュア!, YouTube
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