セグウェイ開発者が作る、「立ち漕ぎ」できる車いす
車いすのスタンダードになるか。
ディーン・ケーメンはセグウェイを開発する前、車いすユーザーに独立心と自由を感じてもらうべく立って乗れる自動均衡の車いす「iBot」を開発していました。しかし、コストが25,000ドル(約270万円)ということからか? 現在は、手にいれることができなくなりました。でも、登場したんです! 新しいオール・メカニカルで、ユーザーたちにiBotと同等のクオリティ・オブ・ライフを提供できる車いすが。しかも、今回はお手頃価格。
立ちポジションで動ける車いすは、ミネアポリスにあるベテランズ病院のグレー・ゴールディッシュ医師によるアドバイスから生まれました。ホイール型の操作ハンドルを手動で操縦するのは型破りな印象ですが、普段車いすを利用している人にとっては馴染みのある動き。ちなみに、操縦用ホイールは自転車のようにチェーンとギアに接続しているんですよ。
この車いすは、車の重いドアを簡単に開けられる仕組みと同じガススプリングを使用し、座っているポジションから立ちポジションに押し上げて、その状態をキープしてくれます。
立ちポジションになれるということは、車いすを使用している人達にとって沢山いいことがあります。たとえばスーパーにお買い物に行ったとき、高い棚にあるものを自分で取れるようになったり、骨を強くすることが出来ます。また、長時間座っていると高まる健康リスク、例えばエコノミー症候群のようなものを軽減できることによって、確実に、精神的にもハッピーな気持ちで生活できるはず。
安定性については、座ってる時も立ってる時も地面についている4つのホイールで支えているので安心できますよ。また、お値段については公表されていませんが、電気モーターやバッテリーに依存していないのでコストもおさえられ、通常の電動車いすよりもお手頃価格で提供することが可能なようです。
アメリカ退役軍人麻痺者協会(PVA)は、この車いすをより多くの車いすユーザーに使用してもらいたいと考えプロトタイプの開発にあたり出資、支援しています。現在、開発者たちは大量生産の段階にうつる前に、より完璧なものにすべく仕上げをしている最中。
ほんの少しの発想の転換だけど、車いすユーザーの尊厳を取り戻し、生活をガラっと変えられるのは素晴らしいことですよね。さらにいえば、介護する側にとっても、車いすが立った状態にしてくれば、ヨイショっと持ち上げる必要がなくなるので、腰痛問題の緩和にもなるかも? 一日も早く、より多くの人の手元に、届くといいですね。
source: CBS News via Damn Geeky
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
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