光からだけでなく雨からも発電できる太陽電池、実用化できたらすごくない?
雨。天からそれが降ってくるとき、それは太陽が雨雲により陰ったとき。つまり雨は太陽光発電の天敵です。でも中国の研究者たちが開発した新たなデザインの太陽電池なら、なんと表面に落ちてきた雨粒からも発電できちゃうんです。
中国は青島(チンタオ)で開発された新たな太陽電池。ほかの太陽電池と違うのは、受光面にグラフェンの層があるというところです。
雨水は純粋な水ではなく、アンモニウム、カルシウム、ナトリウムなどがイオン化され溶け込んでいます。この不純物の入った水がグラフェン層の上に落ちると、研究者が「シェードキャパシタ」(pseudocapacitor:電気化学的に電荷を貯蔵するキャパシタ/コンデンサ)とよぶものになります。層表面に電位差のある場所が生じ、電子が一方から他方へと移動します。電位差は基本的に電圧と同じもので、これを利用して電気をとらえるのです。
残念ながら、この技術を使ってすべてのソーラーパネルにグラフェンのコーティングをするようなことにはまだならないでしょう。それにはもちろんお金もかかりますし、効率の面でもまだ問題があります。研究チームの作った太陽電池は、日当たりがいちばん適した状態であっても変換効率は6.5%しかありません。現時点で存在するいちばんいい太陽電池では20%なので、よいとは言い難いものです。雨水キャパシタによっての発電もわずかにマイクロボルト程度です。
まだまだ実用的とはいえないものの、アイデアとしては面白いですよね。効率が上がれば、もしかしたら日も当たるけど雨もよく降るような地域などでも活用できるものが将来生まれるかもしれませんね。
source: Angewandte Chemie via Science News Journal via Engadget
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)
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