一夏「IS学園に第二の男性適正者が転校してきた!?」【改】
- 2016年04月23日 22:10
- SS、インフィニット・ストラトス
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以前書いた初期SSのリメイクです。
P4とISのクロスオーバーになりますが
厳密にはP4風味のISSS、という感じです。
転校してくるのはゲームクリア時のハイスペック能力を持った
アニメ版番長、と思ってください。
注意事項
1) P4に関しては、ネタバレが多少あります(PS2版)。
2) >>1独自のIS戦術理論で展開しますが、ぐっとこらえて見てください。
3) 番長の専用機の詳しいスペックは 後々語られます。
4) P4を知らなくても読める……かと思いますが
P4を知っていると更に楽しめるかと……
5) >>1はISをアニメでしか知らない。
6) 一期を見た後に書いたので、更識姉妹は登場しません。
以上です。 それでは始めます。
少し長いので休憩入れながら投下します。
2組の教室
??「はじめまして」
??「鳴上 悠です」
モブ子「ふわぁ……ホントに男の子だぁ」
モブ美「これで1組の織斑君、『世界唯一の』って言うブランドは消えたのね」
モブ枝「それにしても背、高いね。 落ち着いた感じだし一年生に見えない」
鈴「………」
鈴(ふうん……確かにカッコいいけど、一夏の方がいいな、やっぱ)
2組の先生「ええと、鳴上君」
2組の先生「何か一言ありますか?」
鳴上「…………」
鳴上「俺は落ち武者じゃありませんので」
ズコ――――!!
鈴(……な、なんか変わった奴ね)
昼休み
食堂
鈴「……って、感じの奴だった」
一夏「何かのギャグなのか? それ」
鈴「知らないわよ、そんな事」
鈴「どこかの都会出身って言ってたから、そこで流行ってたんじゃないの?」
一夏「まあとにかく、合同授業が楽しみだな」
一夏「早く手合わせをしてみたい」
一夏「正直、男にとって肩身が狭いからな……IS学園は」
鈴「聞き捨てならないわね……もっと幸せに思いなさいよ!」
一夏(……これだもんなあ)
2組・IS実習授業
鈴「……へえ、あんたも専用機持ちなの」
鳴上「……?」
鈴「ああ、ごめん。 あたしの名前は凰 鈴音」
鈴「鈴、でいいわ」
鳴上「鳴上 悠だ」
鈴「悠って呼んでもいいかしら?」
鳴上「かまわない」
鳴上「鈴も専用機持ちなのか?」
鈴「そうよ。 そして中国の代表候補生」
鳴上「すごいな」
鈴「まあね。 でさ、一つ手合わせしてみない?」
鳴上「俺はまだ乗り始めたばかりだが……」
鳴上「かまわないか?」
鈴「ふふん、ちゃんと手加減してあげる」
鳴上「助かる」
※番長の専用機について
番長の専用機は、基本黒いカラーリングの外見で
黒い白式の様なものを想像してください。
P4を知っている人はペルソナ・イザナギをメカっぽくして
番長が『着ている』みたいな姿を想像して頂ければ良いかと。
武装はイザナギが持っている刀の様な武器と
両肩に浮いているアレからグレネードを射出します。
これはペルソナの魔法を何とか使えないか?と思って考案しました。
イザナギが使うにしてはおかしな属性のものもありますが
ひとつ大目に見てください。
残念ながらペルソナチェンジまで表現すると
番長あまりにもチートになるので、ISチェンジはありません。
あしからずです。
鈴「甲龍!」 スウウウウンッ!
鳴上「…………」 スチャ…(メガネ装備)
鳴上「イザナギ!」 スウウウウンッ!
鈴「……?」
鈴「なんでメガネをかけるの? 目が悪いの?」
鳴上「そうじゃないが……」
鈴「ないが?」
鳴上「ハイカラだろ?」
鈴(……いまいちキャラが掴めないわね)
鈴「じゃあ、始めていいかしら?」
鳴上「かまわない」
鈴「行くわよ……はあああっ!」
ガキン! ガァン!
鳴上「…………」
鈴「…………」
鈴(……何? こいつ?)
ギギンッ! ゴアンッ!
鳴上「…………」
鈴(武装は……白式の雪片二型に似た、近接武器のみかしら?)
鈴(それにしても……確かにISの扱いは拙いけど)
鈴(何なの? この落ち着き様は……?)
鳴上「…………」
ガァンッ! ギガンッ!
鈴「悠!」
鳴上「?」
鈴「悪いけど、少し本気を出してもいいかな?」
鳴上「…………」
鳴上「わかった」
鈴「……じゃあ、いくわよ! 龍砲!!」 ドオンッ!
鳴上「!?」
ボゴンッ!!
鳴上「ぐあっ!」
鈴(まともに食らった!?)
鳴上「……くっ!」
鳴上「ペルソナ!!」 ポウ ポウ
鈴「!? 爆弾!?」
バリバリバリバリッ!!
鈴「ああああっ!! ス、スタン・グレネード!!」
鳴上「今だ!!」
鈴「くっ…!!」
ガアアアアンッ!!
―――――――――――
鈴「……あんた、何者なの?」
鳴上「ただの高校生だが?」
鈴「う~ん……上手く言えないけど、悠の動きはとても素人とは思えない」
鈴「戦い慣れしてる? 感じだった……」
鳴上「でも結果は俺の負けだ」
鈴「……まあ、そうだけど」
鳴上「ありがとう。 得るものの大きい戦いだった……」
鈴「……どういたしまして」
鳴上「良かったら、また手合わせしてくれ」
鈴「ええ、いいわよ」
放課後
談話室
セシリア「で、どうですの? 噂の転校生さんは?」
鈴「ん? まあ悪い奴じゃないと思うわ。 変わってる所はあるけど」
箒「変わってる? どんな風に?」
鈴「そうね……誰か『ペルソナ』って言葉知ってる?」
ラウラ「……知らないな」
シャル「確か……心理学用語じゃなかったかな?」
鈴「ふうん。 その心理学用語?の『ペルソナ』をやたらと使うのよ」
鈴「あたし達で言うなら、『えいっ!』とか『とうっ!』みたいにね」
箒「確かに変わってるな」
ラウラ「強さはどうだ?」
鈴「ISの扱いは、まだまだって感じ。 でも……」
セシリア「でも?」
鈴「妙に落ち着き払っていて、ケンカ慣れしてる様な気がするの……」
シャル「へえ? チラッと見たけど、そんな風には見えなかったよ?」
鈴「そうなのよね……まあ見た目で判断しちゃいけないのかも」
夜
IS学園寮・一夏の部屋
鳴上「鳴上 悠です」 ペコリ
一夏「おう、同室の織斑 一夏……です」 ペコリ
一夏(……な、なんか大人びた同級生だな?)
一夏「まあ堅苦しい挨拶はこれぐらいにして、俺の事は一夏、と呼んでくれ」
鳴上「わかった、一夏。 俺の事も好きに呼んでくれて構わない」
一夏「そっか」
一夏「じゃあ……悠、と呼んでもいいか?」
鳴上「ああ」
一夏「悠は専用機持ちらしいけど……どういう経緯でIS学園に?」
鳴上「…………」
一夏「……? 悠?」
鳴上「……多分、言っても信じてくれないと思うが」
一夏「お、おう」
鳴上「突然、空からニンジンの形の」
一夏「なるほど……よく分かった」
鳴上「……まだ導入部だぞ?」
一夏「……そのニンジンの形した輸送ポッドの中から」
一夏「ウサ耳をつけたメイド服の女性が出てきて」
一夏「『おおう! いっくんの他に男性のIS適正者発見! さ、一緒に来て~!』と言われ」
一夏「有無を言わさず専用のISを渡されたあげく」
一夏「いつの間にかIS学園の転入が決まっていた、と」
鳴上「…………」
鳴上「……見てたのか?」
一夏「単なる推測だよ」
鳴上「台詞も一言一句、間違いなかったぞ?」
一夏「そりゃどうも……」
鳴上「……知り合いなのか?」
一夏「ああ、幼馴染のお姉さんなんだ」
鳴上「そうなのか」
一夏「……はあ」
鳴上「…………」
鳴上(そっとしておこう)
―――――――――――
翌日・昼休み
食堂
一夏「悠! ここで食わないか?」
鳴上「いいのか?」
シャル「どうぞ、歓迎するよ」 ニコ
シャル「あ、自己紹介がまだだったね?」
シャル「ボクはシャルロット・デュノア。 フランスの代表候補生」
鳴上(……ボク?)
セシリア「わたくしはセシリア・オルコット。 イギリスの代表候補生ですわ」
鳴上(いかにも、な、お嬢様……)
ラウラ「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。 ドイツ代表候補生だ」
鳴上(……眼帯)
箒「私は篠ノ之 箒。 代表候補生ではないが専用機持ちだ」
鳴上(この娘が篠ノ之博士の妹さん)
鳴上(一夏との幼馴染か……)
鈴「あたしは知ってるよね? 悠」 クス
鳴上「もちろん」 クス
鳴上「俺は鳴上 悠。 よろしく」
鳴上「それにしても、そうそうたるメンバーだ……」
一夏「ああ、多国籍IS専用機持ちばかりだ」
一夏「でもみんないい奴だぜ? 気兼ねしないでくれ」
鳴上「わかった」
セシリア「鈴さんから お聞きしましたけど、変わった掛け声をなさるとか……」
鈴「ちょっ、セシリア!」
セシリア「あ……ごめんなさい」