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一夏「IS学園に第二の男性適正者が転校してきた!?」【改】|エレファント速報:SSまとめブログ

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一夏「IS学園に第二の男性適正者が転校してきた!?」【改】

1:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:01:25 ID:x6SncPAc


以前書いた初期SSのリメイクです。
P4とISのクロスオーバーになりますが
厳密にはP4風味のISSS、という感じです。

転校してくるのはゲームクリア時のハイスペック能力を持った
アニメ版番長、と思ってください。

注意事項

 1) P4に関しては、ネタバレが多少あります(PS2版)。
 2) >>1独自のIS戦術理論で展開しますが、ぐっとこらえて見てください。
 3) 番長の専用機の詳しいスペックは 後々語られます。
 4) P4を知らなくても読める……かと思いますが
    P4を知っていると更に楽しめるかと……
 5) >>1はISをアニメでしか知らない。
 6) 一期を見た後に書いたので、更識姉妹は登場しません。

以上です。 それでは始めます。
少し長いので休憩入れながら投下します。



2:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:02:40 ID:x6SncPAc


2組の教室


??「はじめまして」

??「鳴上 悠です」


モブ子「ふわぁ……ホントに男の子だぁ」

モブ美「これで1組の織斑君、『世界唯一の』って言うブランドは消えたのね」

モブ枝「それにしても背、高いね。 落ち着いた感じだし一年生に見えない」

鈴「………」


鈴(ふうん……確かにカッコいいけど、一夏の方がいいな、やっぱ)



3:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:03:19 ID:x6SncPAc


2組の先生「ええと、鳴上君」

2組の先生「何か一言ありますか?」

鳴上「…………」

鳴上「俺は落ち武者じゃありませんので」


     ズコ――――!!


鈴(……な、なんか変わった奴ね)



4:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:04:01 ID:x6SncPAc


昼休み

食堂


鈴「……って、感じの奴だった」

一夏「何かのギャグなのか? それ」

鈴「知らないわよ、そんな事」

鈴「どこかの都会出身って言ってたから、そこで流行ってたんじゃないの?」

一夏「まあとにかく、合同授業が楽しみだな」

一夏「早く手合わせをしてみたい」

一夏「正直、男にとって肩身が狭いからな……IS学園は」

鈴「聞き捨てならないわね……もっと幸せに思いなさいよ!」

一夏(……これだもんなあ)



5:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:04:44 ID:x6SncPAc


2組・IS実習授業


鈴「……へえ、あんたも専用機持ちなの」

鳴上「……?」

鈴「ああ、ごめん。 あたしの名前は凰 鈴音」

鈴「鈴、でいいわ」

鳴上「鳴上 悠だ」

鈴「悠って呼んでもいいかしら?」

鳴上「かまわない」



6:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:05:18 ID:x6SncPAc


鳴上「鈴も専用機持ちなのか?」

鈴「そうよ。 そして中国の代表候補生」

鳴上「すごいな」

鈴「まあね。 でさ、一つ手合わせしてみない?」

鳴上「俺はまだ乗り始めたばかりだが……」

鳴上「かまわないか?」

鈴「ふふん、ちゃんと手加減してあげる」

鳴上「助かる」



7:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:06:03 ID:x6SncPAc



※番長の専用機について


番長の専用機は、基本黒いカラーリングの外見で
黒い白式の様なものを想像してください。
P4を知っている人はペルソナ・イザナギをメカっぽくして
番長が『着ている』みたいな姿を想像して頂ければ良いかと。

武装はイザナギが持っている刀の様な武器と
両肩に浮いているアレからグレネードを射出します。
これはペルソナの魔法を何とか使えないか?と思って考案しました。
イザナギが使うにしてはおかしな属性のものもありますが
ひとつ大目に見てください。

残念ながらペルソナチェンジまで表現すると
番長あまりにもチートになるので、ISチェンジはありません。
あしからずです。





8:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:07:17 ID:x6SncPAc


鈴「甲龍!」 スウウウウンッ!

鳴上「…………」 スチャ…(メガネ装備)

鳴上「イザナギ!」 スウウウウンッ!

鈴「……?」

鈴「なんでメガネをかけるの? 目が悪いの?」

鳴上「そうじゃないが……」

鈴「ないが?」

鳴上「ハイカラだろ?」

鈴(……いまいちキャラが掴めないわね)



9:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:07:52 ID:x6SncPAc


鈴「じゃあ、始めていいかしら?」

鳴上「かまわない」

鈴「行くわよ……はあああっ!」

     ガキン! ガァン!

鳴上「…………」

鈴「…………」

鈴(……何? こいつ?)

     ギギンッ! ゴアンッ!

鳴上「…………」



10:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:08:43 ID:x6SncPAc


鈴(武装は……白式の雪片二型に似た、近接武器のみかしら?)

鈴(それにしても……確かにISの扱いは拙いけど)

鈴(何なの? この落ち着き様は……?)

鳴上「…………」

     ガァンッ! ギガンッ!

鈴「悠!」

鳴上「?」

鈴「悪いけど、少し本気を出してもいいかな?」

鳴上「…………」

鳴上「わかった」



11:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:09:35 ID:x6SncPAc


鈴「……じゃあ、いくわよ! 龍砲!!」 ドオンッ!

鳴上「!?」

     ボゴンッ!!

鳴上「ぐあっ!」

鈴(まともに食らった!?)


鳴上「……くっ!」

鳴上「ペルソナ!!」 ポウ ポウ



12:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:10:24 ID:x6SncPAc


鈴「!? 爆弾!?」


     バリバリバリバリッ!!


鈴「ああああっ!! ス、スタン・グレネード!!」

鳴上「今だ!!」

鈴「くっ…!!」


     ガアアアアンッ!!





13:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:10:57 ID:x6SncPAc



―――――――――――


鈴「……あんた、何者なの?」

鳴上「ただの高校生だが?」

鈴「う~ん……上手く言えないけど、悠の動きはとても素人とは思えない」

鈴「戦い慣れしてる? 感じだった……」

鳴上「でも結果は俺の負けだ」

鈴「……まあ、そうだけど」

鳴上「ありがとう。 得るものの大きい戦いだった……」

鈴「……どういたしまして」

鳴上「良かったら、また手合わせしてくれ」

鈴「ええ、いいわよ」



14:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:11:50 ID:x6SncPAc


放課後

談話室


セシリア「で、どうですの? 噂の転校生さんは?」

鈴「ん? まあ悪い奴じゃないと思うわ。 変わってる所はあるけど」

箒「変わってる? どんな風に?」

鈴「そうね……誰か『ペルソナ』って言葉知ってる?」

ラウラ「……知らないな」

シャル「確か……心理学用語じゃなかったかな?」

鈴「ふうん。 その心理学用語?の『ペルソナ』をやたらと使うのよ」

鈴「あたし達で言うなら、『えいっ!』とか『とうっ!』みたいにね」

箒「確かに変わってるな」



15:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:12:27 ID:x6SncPAc


ラウラ「強さはどうだ?」

鈴「ISの扱いは、まだまだって感じ。 でも……」

セシリア「でも?」

鈴「妙に落ち着き払っていて、ケンカ慣れしてる様な気がするの……」

シャル「へえ? チラッと見たけど、そんな風には見えなかったよ?」

鈴「そうなのよね……まあ見た目で判断しちゃいけないのかも」



16:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:13:07 ID:x6SncPAc




IS学園寮・一夏の部屋


鳴上「鳴上 悠です」 ペコリ

一夏「おう、同室の織斑 一夏……です」 ペコリ


一夏(……な、なんか大人びた同級生だな?)


一夏「まあ堅苦しい挨拶はこれぐらいにして、俺の事は一夏、と呼んでくれ」

鳴上「わかった、一夏。 俺の事も好きに呼んでくれて構わない」

一夏「そっか」

一夏「じゃあ……悠、と呼んでもいいか?」

鳴上「ああ」

一夏「悠は専用機持ちらしいけど……どういう経緯でIS学園に?」

鳴上「…………」



17:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:13:42 ID:x6SncPAc


一夏「……? 悠?」

鳴上「……多分、言っても信じてくれないと思うが」

一夏「お、おう」

鳴上「突然、空からニンジンの形の」

一夏「なるほど……よく分かった」

鳴上「……まだ導入部だぞ?」

一夏「……そのニンジンの形した輸送ポッドの中から」

一夏「ウサ耳をつけたメイド服の女性が出てきて」

一夏「『おおう! いっくんの他に男性のIS適正者発見! さ、一緒に来て~!』と言われ」

一夏「有無を言わさず専用のISを渡されたあげく」

一夏「いつの間にかIS学園の転入が決まっていた、と」

鳴上「…………」



18:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:14:27 ID:x6SncPAc


鳴上「……見てたのか?」

一夏「単なる推測だよ」

鳴上「台詞も一言一句、間違いなかったぞ?」

一夏「そりゃどうも……」

鳴上「……知り合いなのか?」

一夏「ああ、幼馴染のお姉さんなんだ」

鳴上「そうなのか」

一夏「……はあ」

鳴上「…………」

鳴上(そっとしておこう)



19:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:15:10 ID:x6SncPAc



―――――――――――


翌日・昼休み

食堂



一夏「悠! ここで食わないか?」

鳴上「いいのか?」

シャル「どうぞ、歓迎するよ」 ニコ

シャル「あ、自己紹介がまだだったね?」



20:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:16:00 ID:x6SncPAc


シャル「ボクはシャルロット・デュノア。 フランスの代表候補生」

鳴上(……ボク?)


セシリア「わたくしはセシリア・オルコット。 イギリスの代表候補生ですわ」

鳴上(いかにも、な、お嬢様……)


ラウラ「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。 ドイツ代表候補生だ」

鳴上(……眼帯)


箒「私は篠ノ之 箒。 代表候補生ではないが専用機持ちだ」

鳴上(この娘が篠ノ之博士の妹さん)

鳴上(一夏との幼馴染か……)


鈴「あたしは知ってるよね? 悠」 クス

鳴上「もちろん」 クス



21:以下、名無しが深夜にお送りします 2016/04/23(土) 14:16:35 ID:x6SncPAc


鳴上「俺は鳴上 悠。 よろしく」

鳴上「それにしても、そうそうたるメンバーだ……」

一夏「ああ、多国籍IS専用機持ちばかりだ」

一夏「でもみんないい奴だぜ? 気兼ねしないでくれ」

鳴上「わかった」

セシリア「鈴さんから お聞きしましたけど、変わった掛け声をなさるとか……」

鈴「ちょっ、セシリア!」

セシリア「あ……ごめんなさい」