大西巷一 / 中世ヨーロッパ残虐物語 「拷問・処刑の数々をつづるオムニバス暗黒絵巻」
コミックス「中世ヨーロッパ残虐物語」【AA】が23日に発売になり、COMIC ZIN秋葉原店で見かけた(いわゆるコンビニコミック)。
「中世ヨーロッパ残虐物語」【AA】には、大西巷一氏の既刊コミックス「ダンス・マカブル−西洋暗黒小史−」1巻(2010年11月刊)、2巻(2011年8月刊)から、「ジャンヌ・ダルク処刑裁判」前後編、「スペイン異端審問」前後編、「鮮血の貴婦人」前後編、「聖なる怪物ジル・ド・レ」前後編、「暗殺の天使と首切りの紳士」前中後編の5つのエピソードを再録してる。
表紙アオリ文句は『人類の歴史は拷問の歴史である――』、『鮮血の貴婦人バートリ、青髭ジル・ド・レの生涯、魔女に堕されたジャンヌ・ダルク、スペイン異端審問』、コミックス情報は『本当にあった拷問・処刑の数々をオムニバスでつづる暗黒絵巻――』、『コミックス「ダンス・マカブル」より、傑作選。ジャンヌ・ダルク、バートリ、ジル・ド・レなど歴史上の人物たちの実像に迫ります』になってる。
貴族たちの際限のない欲望や宗教家たちのエゴから生まれたものなど、多岐にわたる拷問具や処刑法が使された様々なエピソードをオムニバスで綴る暗黒絵巻――。 裏表紙
「中世ヨーロッパ残虐物語」【AA】に関して大西巷一氏は自身のTwitterで『「ダンス・マカブル」の中からジャンヌ、異端審問、バートリ、ジル・ド・レ、サンソンの話が収録されています。一部表現に修正が入っています』、『カリグラ、イエス、魔女狩り将軍の話は入っていません。若干の訂正が入っている以外特に加筆はありません』、『「表現の修正」というのは、ジル様に子供が殺される場面などで、濃いめのトーンがかけられています。暗いけど何が描かれているかはちゃんとわかります。コンビニ向けの廉価版なのですが一部コンビニの方から要請があったようです』などを告知されている。
なお、既刊「ダンス・マカブル−西洋暗黒小史−」1巻、2巻の感想には、感想温泉はてな亭さん(ジャンヌ・ダルク処刑裁判)『捕らえられてから裁判にかけられ、処刑されるまで…迫力…というか、無力感をひたすら感じながら処刑の場面まで』、ヨックモックさん(スペイン異端審問)『現在からすれば狂ってる悪魔祓いの拷問を、ラストを非常に清々しく、満ち足りたものにして結んでいる。当時のモノの見え方のリアルとは、こんな感じだったのだろうと思う』、みそじーなさん(聖なる怪物ジル・ド・レ)『ジャンヌに似た少年を嬲った末に残酷に殺してしまう。そこから歯止めがきかず多くの少年達を残酷な方法で殺害して行く』などがあった。
「中世ヨーロッパ残虐物語」1巻コミックス情報 / 大西巷一氏のホームページ
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【関連リンク】
メディアファクトリー
「中世ヨーロッパ残虐物語」1巻コミックス情報
「ダンス・マカブル−西洋暗黒小史−」1巻コミックス情報 / 2巻コミックス情報
大西巷一氏のホームページ / ブログ「巷にひとり在り」 / Twitter / pixiv
ジャンヌ、異端審問、バートリ、ジル・ド・レ、サンソンの話が収録されています
大西巷一 - Wikipedia
【「ダンス・マカブル−西洋暗黒小史−」感想リンク】
史実をベースにしたフィクションっぽいですが、かなりの読み応えがあります
笑って読み飛ばせる作品ではないですが、とても興味深く読める
ダンスマカブルというのは「死の舞踏」という意味だそうです
歪んだ性癖向けの下品な漫画…では片付けられない丁寧さ
ダンス・マカブル~西洋暗黒小史~ 1巻 / 2巻 - 読書メーター