大手居酒屋チェーン「鳥貴族」の多くの従業員のマイナンバーが盗難の被害に
あったにもかかわらず、隠ぺいしていたことがわかりました。
画像:【鳥貴族】
FNN
25日に報じられたもの。
「鳥貴族」は東京・大阪を中心に焼き鳥を売りとして全国450店舗以上を展開している居酒屋
チェーン。
FNN(フジテレビ系)の取材によると先月下旬、大阪市天神橋筋6丁目にあるコンビニ店の前
で「鳥貴族」を運営する会社ダンクのフランチャイズ担当社員が従業員430人分の個人情報
が書かれた書類を、車の助手席のダンボールに入れたまま、およそ10分間、その場を離れた
ところ、車上荒らしにあい、ダンボールごと持ち去られたとのこと。
書類には氏名、住所などのほか、マイナンバーも書かれていました。
しかし、同社はこの事件を明かさず、隠ぺい。
個人情報を盗まれたある男性従業員は、担当社員と次のやり取りがあったと明かしました。
アルバイト男性「これを公表すればいいじゃないですか?」
担当者「今回のことは、メディアの方には流さないという判断になりました」
アルバイト男性「窃盗じゃないですか? 被害届を出しているということは、会社的には、情報が流れた可能性がある」
担当者「僕個人としては、言えない。本社(鳥貴族)には、今回の件は報告させていただいてます」
アルバイト男性「マイナンバーって今、止まっているんですか?」
担当者「会社の方から、今回盗難に遭った扶養控除申請書のマイナンバーの変更をさせていただけないかということは、もちろん、お願いさせていただいていたが、その件に関しては不可能だと」
アルバイト男性「泣き寝入りということ?」
担当者「泣き寝入りは、させていただくかもしれないです」
その後、会社側からおわびとして渡されたのは、わずか1000円のクオカード1枚だそう。
FNNの取材に同社は事実を認め、初めて
「関係従業員の皆さまに、ご不安とご迷惑をおかけしたことについて、深くおわび申し上げます」
と公に謝罪。
「個人情報の管理について、各加盟企業に対して、再発防止に向けて、あらためて管理の徹底を進めております」
としました。
大切な個人情報を漏えいさせても、従業員をあまり重んじないのが会社の姿勢のようです。