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サシャ「壁に穴のある街で」|エレファント速報:SSまとめブログ

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サシャ「壁に穴のある街で」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:03:14.26 ID:ANSgqnpY0

・進撃のssです。

・昔書いた アニ「壁に穴のある街で」 の続きの設定です。



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:04:07.56 ID:ANSgqnpY0

私はうまく喋ることができません

故郷の訛りが強いこともありますが

元々がそうなんです

でもそれではいけません。もっと頑張らないと

世界は大変なんです

まあ、私が頑張ったところでなんてとは思いますが

それで少しでもみんなが良くなればいいです

サシャ「ちょっと教えてもらませんか?」

アニ「はっ?」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:06:27.29 ID:ANSgqnpY0

彼女はアニと言います

とてもとても優しいです

強くて優しいです

そういえば私達は何度も何度も間違えを確かめました

これが正解だと勘違いするほどです

サシャ「このワイヤー」

アニ「立体機動のワイヤーのこと?」

サシャ「ええ、なんで錆びないんですか?」

サシャ「鉄でできてますよね?」

アニ「違うよ」

最近は解らないことが増えてきて

アニ「知らないの?」

サシャ「はい」

どんどん聞いてます。なので

どんどん頭が良くなったらいいです

実はもうすごくいいかもしれないですが



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:12:54.14 ID:ANSgqnpY0

アニ「前に習ったでしょ」

サシャ「はぁ?」

アニ「はぁ・・・」

サシャ「教えてくださいよー」

アニ「まったくなんで憶えてないの」

ミカサ「サシャを責めては駄目」

アニ「ミカサ」

ミカサはとても優秀です。優しくて強いです。

そうです。強さを持っています



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:14:17.07 ID:ANSgqnpY0

ミカサ「解らないことは分からない。仕方ない」

サシャ「そうです」

アニ「そうです、じゃない」

ミカサ「なにが分からないの?」

私は説明をします。分からないことを

知らないことを、そればっかりです

ミカサ「まったくなんで憶えてないの」

アニ「それ私も言った」

サシャ「仲良しですね」

アニ「あっ」

ミカサ「うーん」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:15:17.58 ID:ANSgqnpY0

なぜか声に詰まっています

私は説明できませんが分かります

でもいろんな事がありましたから

仕方ないのかも知れません

どの位置に私と私達はいるのでしょう

始まりですか

真ん中くらいですか

それとも終りでしょうか

できれば

そのどれでもなくいられることはできるでしょうか



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:16:03.16 ID:ANSgqnpY0

そう思えばそうなりますか?

ずっと知らないことは

もしかしたら知っていることと同じ気持ちになるかもです

どれも無理なことは知っていますが

アニ「錆びないといっても多少の手入れが必要なんだけどね」

アニ「このワイヤーには特殊な油が染み込んでいるんだ」

サシャ「えっそうなんですか」

アニ「そうなんだよ」

サシャ「そんなベトベトしませんし」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:16:59.86 ID:ANSgqnpY0

アニ「それは」

ミカサ「私が言う」

アニ「えっ?」

ミカサ「結構複雑な構造をしているから」

アニ「結構って?」

ミカサ「ちゃんと知ってる」

ミカサ「芯線という中心に束ねれた糸の束があり」

ミカサ「それを中心にしていくつもの糸が縒られている」

アニ「そして油があるのは芯線だね」

ミカサ「本来は潤滑と防錆の役割をする」

サシャ「へー初耳です」

アニ「だから」

ミカサ「初耳じゃない」

サシャ「すみません」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:18:40.16 ID:ANSgqnpY0

思い出せなかったことです

いつ私達は会いましたでしょうか

それは、私は思い出すことができます。

私には

私達には懐かしい場所でした

とても楽しい時間を思い出します

今も実はそうですよ

とても口に出しては言えませんが

だって



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:19:54.61 ID:ANSgqnpY0

今この世界はどうでしょうか

壊れていますか?

壁に穴がたくさん開いていますから

そうはもうです

進行中です。侵攻中です

どんどん攻め込まれていってます

この街にも穴が開いていて

それは巨人にとっては

充分な大きさではありませんが

人類を追い詰めるには問題ありません



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/28(月) 22:20:31.32 ID:ANSgqnpY0

アニに聞きました

内地ではまだ頑張っているところもあるみたいです

ミカサにも聞きました

私達は頑張っていますが追い詰められているって

けど問題ないです。大丈夫って言ってくれます

前にも言ってくれた気がします

私とアニは兵団を脱走してここにいます

ミカサもここにいてくれます。それで充分じゃないですか

終る街の話です



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 00:08:40.45 ID:sYPfDamZ0

アニがここに来た理由

ミカサがここに来た理由

私がここにいるのは

どうでしょうか。うまく答えられる自信が今はありません

私達がここにいる理由は答えられそうです

言いませんがきっと同じでしょう

サシャ「アニは星に願いをしてますか?」

以前聞いたことがあります

アニ「するわけないよ」

そう答えられたことがあります

ミカサにも聞いて

同じ答えをしていました



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:44:00.99 ID:usBLF1Tt0

アニ「まずいね」

サシャ「ご飯ですか?あれっ今日アニが作ったのでは?」

アニ「ご飯のことしか言わないの?」

ミカサ「アニがご飯失敗した?」

アニ「乗ってくるな」

アニ「違うんだ。立体機動に使うガスがもう少なくなってきてる」

いままでは節約して使っていたことに加え

周囲にガスが落ちていてそれを使っていました

・・・落ちているというのはだから亡くなった兵団の方からもらいました

たくさんあったのです

そうすることでしか私達は生きていけませんから

それにも限界がきたようです。分かっていたことです



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 21:45:28.00 ID:usBLF1Tt0

ミカサ「なら」

アニ「うん。立体機動が使えなくなる」

その結果が意味することは当然分かっているのでそれは誰も言いませんでした

冷静になって考えればもっと慌てなければいけないのでしょうけど

それよりも

サシャ「アニ!火が大変です!」

アニ「えっ?」

アニ「失敗した」

サシャ「ご飯が!ご飯が!」

ミカサ「これは大変なこと」

アニ「まだ食べれるよ」

サシャ「どうしましょうか?」

ミカサ「どのくらい残りがある?」

サシャ「何回かは持ちます」

アニ「いや早く食べないと」

サシャ「えっ?」

ミカサ「えっ?」

アニ「ご飯・・・じゃないね」

この食いしん坊って言ったら蹴られました



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:18:01.00 ID:usBLF1Tt0

アニ「ミカサなにか知ってない?」

ミカサ「兵団に戻る?」

微笑むミカサが

アニ「まさか」

苦笑いのアニを見ます

サシャ「それはちょっと・・・」

アニと私はもう戻るところなんてありません

ここしかないんです

そんな人ばかりなんです

ミカサ「サシャ、お尻を掻いてないで」

サシャ「アニが蹴ったところを撫でているのですよ」

アニ「そんなに強く蹴ってない」

ミカサが溜息をつきました

ミカサ「補給所」

アニ「やっぱり」

サシャ「補給所があるんですか?」

ミカサ「ある」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:20:05.77 ID:usBLF1Tt0

アニ「確かあったよ。まあまあ近くにね」

サシャ「じゃっそこに行きましょう。すぐに」

アニ「行くしかないものね」

ミカサ「行くしかない」

サシャ「お弁当を持ちましょう」

アニ「持つよ。でも私がいままでそこに行かなかった理由も考えて」

サシャ「巨人がたくさんですか」

アニ「たっくさんだね」

サシャ「たっくさんですか」

山盛りの巨人をイメージします

ミカサ「楽しそうに言わない」



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 00:36:07.43 ID:cPjdeoR40

移動するのは夜で

夜は巨人の動きが鈍くなりますから

残酷な思いがいつも空中にありました

誰かがいなくなったら

私はここにいることを喜ぶことができました

そしてよく考えたら

どちらがいなくなったんでしょう

寝ながら考えたら夜になって

その破片がお腹のなかにあるみたいになってました

ボーっとしていると

アニ「起き立てのなんかの動物みたい」

ミカサ「ほんと」

サシャ「動物ですかー・・・なんかの」

アニ「寝るな」

今のほうが全然眠くて

目が覚めるときがいつも眠いんです

移動するのは夜で

アニ「眠そうにしない」

私も鈍くなります



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/04(月) 00:46:05.20 ID:4uTcNwEN0

私は弓を手にしていて

アニ「弓って要る?」

ミカサ「巨人には効果がない」

サシャ「だってもうブレードが少ないですから」

効かないでしょうけど、昔、もっと昔を思い出しますので

お守りです

サシャ「なぜ補給所にはたくさん巨人がいるのですかね」

アニ「・・・なんでだろうね」

アニ「いや違うね」

ミカサ「・・・かつてそこに多くの人がいたということ」

いまも、それを求めて巨人達がさまよっている

人が守りたかった、すがったところに

とミカサは言い。私は何も言えませんでした

アニも何も言いません

静かに移動します。いつもの夜のように

違うのは

ガチャガチャと矢が音を立てていることです



25:以下、名無しにかわりましてSS速
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年04月27日 23:03
      • ミカサより~♪
        普通~に~♪
        アルミンがっ好っき~~っ!!

        リヴァイより~♪
        普通~に~♪
        アルミンがっ好っき~~!!

      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年04月27日 23:22
      • きっしょ
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年04月27日 23:23
      • 壁尻的な話と思った俺のトキメキを返して欲しい
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年04月27日 23:28
      • なんだ壁尻じゃないのか…
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年04月28日 00:01
      • エロいのかとおもった

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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