702 名前:名無し[a] 投稿日:2001/07/07(土) 10:00
昨日、仕事から帰ると家族の夕飯はとっくに終わっていてテーブルに自分のおかず
だけが並べられていました。その中に小皿にちょっとだけ盛られている見慣れない
ものがあって妻に聞くと「卵味噌」だという。
皆さん知ってますか「卵味噌」。それが正式な名前かどうかはわからないし、味噌
を卵で溶いてフライパンで煎る(のかな?)料理とも言えないものなんだけど。
それは昔、子供の頃婆ちゃんがよく作ってくれたものでした。
ド田舎に住んでいて親は共稼ぎ、ご飯のしたくは婆ちゃんでした。
子供のころはウィンナーとか卵焼きとかあれば大満足なんだけど、家は晩ご飯の
メインのおかずが異常にしょっぱい糠ニシン(わかるかなー)とかがほとんどでした。
たまーに「こんなおかずじゃご飯たべれない」とゴネてみても「じゃ食うな」と
いわれてお終い。そんな時そっと婆ちゃんが台所に行ってよく作ってくれたのが
卵味噌でした。名前そのまんまの味だけどそれをご飯にふりかけるだけで二杯は
食べられたような気がします。
婆ちゃんが死んでから食べたことがなかったので昨日は20何年以来のご対面でした。
「なっつかしーなー」と腰掛ける前に一口ほうばった瞬間、トーン と昔に帰り
曲がった腰で台所に歩いていく婆ちゃんの背中を思い出して涙があふれました。
本当にとまらなくて子供が心配して集まったくらいです。
妻はなんとなくわかったみたいですけど。
今、会社でこれ書いててまた目がウルウルしてます。長かったかな、スマソ。