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大炎上 | 新連載「そしてボクは外道マンになる」 平松伸二の実話に基づく自伝的漫画
 

新連載「そしてボクは外道マンになる」 平松伸二の実話に基づく自伝的漫画

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『グランドジャンプPREMIUM』新連載、「そしてボクは外道マンになる」の第1話
うわー少年ジャンプ読書歴 約40年の私にとって懐かしさを感じずにいられない! 「ドーベルマン刑事」「ブラックエンジェルズ」「マーダーライセンス牙」などで知られる平松伸二先生の自伝的漫画が始まりました。当時子供だった自分の思い出もあるのでこれは紹介せずにいられませんよ。

平松少年は高校1年の時に描いた野球漫画「勝負」が漫画賞の佳作に入り『週刊少年ジャンプ』71年50号に掲載。以後、6本の読み切りを発表して高校卒業と同時に上京。当時のジャンプで人気だった「アストロ球団」の中島徳博先生のアシスタントとなります。この中島先生はコーヒーとタバコの飲み過ぎで作画中だというのに嘔吐したり、原稿にタバコを落として燃やすなど、まだ駆け出しの平松少年にとっては信じられない光景だったようです。
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その中島先生とアシスタント一同が恐怖し緊張するのが担当の権藤狂児。何かと木刀を振り回すのですが、こんな担当ホントに居たの!?(笑) 調べるとどうやら後のジャンプにて4代目の編集長となる後藤広喜氏のようです。当漫画は"自伝的"ではあるものの"完全実話"とは謳ってないので多少の記憶の差異はあるでしょう。
中島先生の実話エピソードとして一度原稿を落としたお詫びに編集部で土下座して、誓約書に血判を押したことがあるそうだ。こういう態度だからこそ"一試合完全燃焼"の熱い漫画を描けたんでしょうね。そしてこの熱さが平松先生にも伝承されていくと!

それは突然の出来事だった。中島先生の利き腕がストレスか何かで倍以上に腫れ上がるトラブルに見舞われる。アストロ球団はしばらく休載になったものの、月刊ジャンプにて読み切りで描くつもりだった「球道武蔵」はどうしても描かねばならない。そこで中島先生は先輩アシスタントを押しのけて平松少年に代理で描くよう薦めたのです。39ページを10日で描くという無茶ぶりに気が引けるのは当然のこと。
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でも この男たちが引き下がるのを許さない!
だからなんでジャンプの編集部はこんな暴力団まがいの連中なんだよwww 「立 -Ritz-」と同じか! 竹書房か! ちなみに編集長・中剛裕次郎とは当時の2代目編集長・中野祐介氏のこと。副編集長・仁死村繁樹とは3代目編集長となる西村繁男氏のことです。この二人は「激マン」にも登場してるので参考ください。
 激マン! マジンガーZの章 ジャンプにマジンガーは似合わないと下される
二人ともオトすなよと脅し、仁死村は「オトしたら…地獄へ堕ちろ」と、後のブラックエンジェルズまがいなこと言ってますよ。

中島先生からストーリーの原案は貰ってるとはいえ一人でネームを起こして描くのは初めて。まして先輩アシスタントにペン入れの協力をしてもらう段取りも初めてなことから、何も手つかずのまま3日が経過してしまいます。押し寄せるプレッシャー。頭ではわかっていても何も思い浮かばないもどかしさ。詫びを入れて降りることを何度も考えます。でもそれは漫画家の道を断つということ!
中島先生は毎週こんな思いと戦っているのかと思ったら、天と地ほどの力の差があると感じずにはいられなかったそうだ。
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そしてプレッシャーは幻覚すら見せたようだ。大嫌いな巨大なヘビが近付いてきて、舌で耳を触ったという。この時の恐怖は60歳になった今でも忘れないそうで、締め切り=ヘビの恐怖という成り立ちのようですよ。
壮絶な恐怖を耐え抜き ようやく描けたネーム。そして原稿も何とか間に合いました。

納得の原稿に中島先生も満足気。これを見て担当の権藤が何か思いついたようだ。そして数か月後、平松少年のもとに権藤が突然「週刊連載が決まった」とやって来た。タイトルは「ドーベルマン刑事」。武論尊を原作者にしたバイオレンス刑事ものです。権藤は早速 取り掛かれとするも、先の思いから「まだまだ未熟」だと乗り気でない平松少年。
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そんな平松に木刀を容赦なく振り下ろします。連載はもう決まったんだから後戻りは出来ねえんだと! 原稿を描くのか、それとも死か。平松の漫画家人生が始まろうとしていた! つづく

今週はGW前の夜勤のため、「UQ HOLDER!」などの記事がいつ書けるのか不明です。
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コメント
この記事へのコメント
>だからなんでジャンプの編集部はこんな暴力団まがいの連中なんだよ

チャンピオンの編集長だった故・壁村耐三を知る者なら他誌にもこんな編集者がいたとしても驚かないでしょう
2016/04/27(水) 21:43 | URL | 名無し #-[ 編集]
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